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IT・WEB業界のエンジニアに徹底調査! 知識やスキルをアップデートさせる勉強方法と、これから学びたい言語

IT・WEB業界のエンジニアに徹底調査! 知識やスキルをアップデートさせる勉強方法と、これから学びたい言語

IT技術がますます進化する昨今、必要不可欠なのがエンジニアのみなさんの力。とくにITやWEBの領域は著しい進歩を遂げているため、エンジニアとして第一線で活躍するためには常に知識やスキルをアップデートさせていく必要があります。そのための勉強方法や、これから学びたい言語について、IT・WEB業界で活躍するエンジニア3人に聞きました。

株式会社YOKU 瀧口陣さん
他者のアウトプットもキャッチアップし、一緒に議論しています

瀧口陣さん

WEBエンジニア4年目。現在は、WEBアプリケーションの開発をメインに、フロントエンド・バックエンド・インフラ領域を担当している。座右の銘は、「怠惰を求めて勤勉に行き着く」

ーー知識やスキルをアップデートするために行っている、独自の勉強方法を教えてください。

瀧口
さん
自身はもちろん、他者のアウトプットにも目を向けてキャッチアップするよう意識しています。具体例で言うと、メンバーが勉強になった処理や実装をslackで投稿するのですが、一緒に議論したりしていますね。

ーー「自身と同僚のアウトプットを共有し議論する」という勉強方法を取り入れたのはなぜですか?

瀧口
さん
対話的なアプローチが深い学習を促進すると感じたからです。他の人の視点を聞くことで、自分一人では気づかなかった新たな視点や考え方に触れることができます。

ーーこの勉強方法を取り入れてから、変化はありましたか?

瀧口
さん
他のメンバーから得たフィードバックや視点を通じて、より洗練された解決策を見つけることができるようになりました。これにより、問題解決スキルやソフトウェア開発の知識が広がり、より高品質なコードを書く能力が向上しました。

ーー実際に、開発や設計などに役に立ったというエピソードはありますか?

瀧口
さん
以前、私たちのチームは新たなアプリケーションを開発する際に、サーバーレスアーキテクチャを採用することにしました。このプロジェクトでは、私たちが採用している勉強方法が大きな役割を果たしました。イベントドリブンの設計に関する部分を私が担当しましたが、初期設計ではAWS LambdaとAmazon SQSを組み合わせて各種イベントを処理する仕組みを提案しました。この設計案をチーム全体で共有し、ディスカッションしたのですが、メンバーと議論したことがとても役に立ち、設計にも反映させました。その結果、現在でも問題なくサービスとして機能しています。

ーー昨今はエンジニアを目指す方も多いと思いますが、今習得しておくべき言語は何でしょうか?

瀧口
さん
正直、言語はなんでもいいと思います。例えば、モバイルアプリなら「swift」「kotlin」といったように、その人が作りたいものを指標に言語を選択すべきでしょうね。

ーーではズバリ、瀧口さんがこれから学びたい言語は何ですか?

瀧口
さん
コンパイラ言語をもう少し学びたいですね。今までインタプリタ言語のサービスが多かったので、コンパイラ言語の知見を増やした上で、新たな角度からサービス開発をしていきたいと考えています。

ーー言語習得のコツがあれば教えてください。

瀧口
さん
プロジェクトベースで学ぶのが良いと思います。言語の文法を一通り学んだら、小さなプロジェクトを自分で作ってみると良いです。自分で何かを作り、実際に動かすことで深く理解することができます。

株式会社YOKU

受託開発事業では、リリースから数日で1万人近くのユーザーを持つB2C2Cサービスをはじめ、前衛的なDXを取り入れた社内システムなど、幅広いジャンルのWebサービス開発を行う。SES事業では、大手企業やメガベンチャーなどの専門領域の案件へエンジニアをアサイン。個人の意思を尊重し、経験したい職種に積極的にアサインしている。

株式会社アクセルラボ 森川一樹さん
「RSS機能とTwitter(X)で情報の取り逃がしを防いでいます」

森川一樹さん

エンジニア歴5年。製造業向けソフトウェアの開発を行う企業や、RailsをメインとしたWebシステムの受託開発を行う企業を経て、2023年4月に株式会社アクセルラボに入社。現在は、バックエンドエンジニアとして設計・開発・インフラ構築を担当している。座右の銘は「やりたいことはすぐにやる」。 その理由は、「いつ何が起こるかわからないご時世なので、やりたいことが今できるのであればすぐにやってみることを心がけています」だそう。

ーー知識やスキルをアップデートするために行っている、独自の勉強方法を教えてください。

森川
さん
主に2つの方法でさまざまな情報のアンテナを用意しています。まず1つ目は、RSSという機能を使った方法です。各種Webサービスで投稿されている情報の配信を受け取ることができ、隙間時間で気になる記事をチェックしています。
2つ目はTwitter(X)を使った方法です。著名な方をフォローしておき、投稿されているものを随時見るようにしています。

ーーこの勉強方法を取り入れてから、変化はありましたか?

森川
さん
エンジニアは、昨今は生成AIなどが出回るようになってくるなど、技術の進化が早い業種。だから全てを追うのが難しいのですが、この2つの方法で流行に乗り遅れることはほとんどなくなりました。

ーー実際に、開発や設計などに役に立ったというエピソードはありますか?

森川
さん
アクセルラボでは主にRailsというRubyで書かれているフレームワークを採用しているのですが、フレームワーク・言語いずれかに脆弱性が見つかった際に、Twitter(X)の公式アカウントからアナウンスがあり、すぐに社内で共有し対応することができました。

ーー昨今はエンジニアを目指す方も多いと思いますが、今習得しておくべき言語は何でしょうか?

森川
さん
「TypeScript」がおすすめです。「TypeScript」はJavaScriptを拡張した言語で、静的型付けができるようになっているため、エラーを未然に防ぎやすくなっています。そのため今後も普及が見込まれる言語であり、フロントエンド・バックエンド共通して使われているため、どのエンジニアを目指すにしても習得しておいて損はないかと思います。

ーーではズバリ、森川さんがこれから学びたい言語は何ですか?

森川
さん
パフォーマンスなどの改善やリアーキテクチャをする際に採用されることが多い「Go」に興味を持っています。今後アクセルラボのフェーズとしてもパフォーマンス改善としてより注力していく部分だと思っているので、その技術選定の候補として学んでみる予定です。

また、IoTデバイスなどのハードに組み込むプログラムとして「Rust」という言語にも興味があります。今後ハード側の開発もしてみたいと個人的に考えており、「Rust」を習得してこれから展開していく予定のプロダクトへの貢献できればと思っています。

ーー言語習得のコツがあれば教えてください。

森川
さん
まずは実際にプログラムを作ってみるのが一番の近道だと思います。何か作ってみたいアプリ、またはToDoアプリを作ってみると良いです。ToDoアプリであれば作成・更新・削除といった一通りの機能があるため、それらを作っていく過程である程度の言語仕様を理解することができ、自然と身につけていくことができます。

株式会社アクセルラボ

2017年に設立。“「空間」にテクノロジーを遍在させて「シームレスな世界」をデザインする”をミッションに掲げ、ハウスメーカーやディベロッパーなど不動産事業者向けにスマートホームサービス『SpaceCore(スペースコア)』を提供。新築・既存物件、集合・一戸建て住宅に限らず導入ができ、全国300社以上、約23,000件以上で利用されている(2023年5月時点)。

株式会社ウィモーション 水野康平さん
実務の中で試行錯誤して得た知識が、自分のものになっています

水野康平さん

エンジニア歴 約2年。
株式会社ウィモーションに入社後、クライアントのプロジェクトに参画しフロントエンドエンジニアとして業務支援を行っている。現在は建設業界に向けたシステムの開発に携わっている。座右の銘は、人事を尽くして天命を待つ。結果だけに目を向けず、たとえ回り道だとしても、ひたすら努力し続け悔いのない状況にすることを常日頃から心がけている。

ーー知識やスキルをアップデートするために行っている、独自の勉強方法を教えてください。

水野
さん
初めて触れる技術については、オンライン動画学習のプラットフォームで事前学習していきます。
しかし学習と現場は全くの別物のため、エラーや予想外の挙動に直面することがしばしばあります。
こういった実務上での経験は「自分が理解できていなかったこと」を知る機会であると考えており、この機会を利用して「仕組みをきちんと理解する」ことで知識をアップデートするようにしています。

ーーこの勉強方法を取り入れたのはなぜですか?

水野
さん
この学習方法を意識するようになったきっかけは、初めての開発現場での経験が基となっています。
思わぬアクシデントがきっかけとなり、急遽自分以外のメンバーが担当していたVB.NETをやらなければならない状況下に置かれました。
このときまで実務経験はおろか学習経験はなかったのですが、「やるしかない」と思った僕は、試行錯誤の繰り返しの中でVB.NET部分の開発を1人でやり抜きました。この経験から、「実務の中で試行錯誤する」という学習方法がしっくり来ると感じ、現在もこの方法で学習を続けています。

ーー昨今はエンジニアを目指す方も多いと思いますが、今習得しておくべき言語は何でしょうか?

水野
さん
Javascriptが良いと思います。ニーズが安定して高いですし、フロントエンドでは必須の言語ですので、フロント・バックどちらを目指す方にとっても役に立つ部分は大きいのではないかと感じています。

ーーではズバリ、水野さんがこれから学びたい言語は何ですか?

水野
さん
Typescriptを絶賛勉強中です。
これはJavaScriptを拡張して開発された言語であり、JavaScriptよりも取得は難しいものの、国内でも活用している企業が増えています。こういった点を踏まえ、今後のニーズに合った言語と考え現在学習を行っています。

ーー言語習得のコツがあれば教えてください。

水野
さん
記法を丸暗記するのではなく、何でもいいので簡単なものを作成して動かしてみるのがおすすめです。丸暗記より定着も早いし、より実践に近い形で習得できると思います。オンライン動画学習のプラットフォームを利用する際にも、ハンズオンでアプリを作成するような学習動画がおすすめです。

株式会社ウィモーション

「Boost to the Next」というビジョンのもと、幅広い領域で事業を展開するITベンチャー企業。クライアントのプロジェクトの成功をサポートするシステムエンジニアリングサービス事業・次世代の仕事とエンジニアを繋ぐAI案件特化型マッチングプラットフォーム『AI BOX』などのサービスを提供している。IT教育環境の提供、DX化推進支援などデジタル領域を軸とした事業を多角化させ、よりスピーディな成長を実現できる社会を目指す。

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