グラフィックデザイナーは独学でもなれるのか？具体的な必要スキルと勉強方法を伝授

「グラフィックデザイナーには独学でもなれるのだろうか？」

「グラフィックデザイナーにとって必須のスキルは何？」

グラフィックデザイナーを目指している人のなかには、このように独学でなれるのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか？

グラフィックデザイナーになるのに特別な資格は必要なく、独学でも問題ありません。

しかし、身につけておくべき必須のスキルがいくつかあるので、十分に時間をとって学習していく必要があります。

そこで本記事では、独学でグラフィックデザイナーを目指す人向けに、なるために必要なスキルや効率的な勉強方法を詳しく解説します。

グラフィックデザイナーを目指している人は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

グラフィックデザイナーは独学でなれるの？

グラフィックデザイナーには、独学でもなれます。

特別な資格や専門的な学校を必要とするわけではありません。また、今では書籍や無料の動画コンテンツなどでもグラフィックデザイナーの知識やスキルを学べます。独学でも、知識やスキルを身に付けるのは十分に可能です。

ただし、有名な企業や大手デザイナー事務所への就職を検討する場合は、有名な美術・芸術大学の出身でなければ難しい傾向にあります。

その点を踏まえて、独学を選んでみてください。

グラフィックデザイナーに必須のスキル

グラフィックデザイナーに必須のスキルは、以下の9つです。

・デザイン関連のソフトウェアの使いこなし

・クリエイティブ思考

・コミュニケーションスキル

・タイポグラフィ

・色理論

・印刷とデジタルデザイン知識

・ブランディング

・レイアウトと構成

・時間管理

それぞれ詳しく解説します。

デザイン関連のソフトウェアの使いこなし

デザイン関連のソフトウェアには、IllustratorやPhotoshopなどがあります。

これらのソフトはデザイン制作において欠かせないツールです。

機能が複雑なため、使いこなせるようになるまでに時間がかかります。

そのため、さまざまな制作物を作れるように、機能の理解と実践を行う必要があります

クリエイティブ思考

デザインの仕事は、0から1を生み出す仕事です。

また、デザイナーの好きなように作るのではなく、依頼者の目的を反映する必要があります。

依頼者の意図にそったデザインを作り上げるには、型に囚われないクリエイティブな思考が必要です。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも、グラフィックデザイナーに必要なスキルです。

なぜなら、グラフィックデザイナーは依頼者から情報を引き出し、デザインを作る必要があるからです。

情報を引き出すには、依頼者とのコミュニケーションが欠かせません。

タイポグラフィとは、文字を読みやすく、美しく見せるための技術のことです。

グラフィックデザインでは、制作物のなかに文字が入ることが多くあります。写真やデザインをベースにして、文字や文章を入れてテーマを伝えたり、意味を書いて補足したりします。

その文字を美しく読みやすくデザインするのがタイポグラフィで、グラフィックデザイナーに必要不可欠なスキルです。

色理論

色彩理論ともいいます。

配色やバランスなど、色に関する原理原則を理解して、デザインに落とし込む必要があります。

色の組み合わせや配色、明度によってデザインを見た人に与える印象や伝えたい内容が変わるため、非常に重要です。

印刷とデジタルデザイン知識

グラフィックデザイナーの作ったデザインは、ほとんどの場合、最終的に印刷されます。

印刷にも活版印刷やオフセット印刷、フォーム印刷などさまざまな種類があり、仕上がりが大きく変わります。

デザイン内容によって最適な印刷方法が選択できると、デザインの良さが何倍にも大きくなるでしょう。

ブランディング

デザインとブランディングは非常に深い関係性にあります。

企業や商品のブランドロゴ制作を依頼されることも少なくありません。

ブランディングの基礎と考え方を理解しておくことで、依頼者の意図を汲み取りデザインを制作できるでしょう。

レイアウトと構成

デザイン制作する際は、一つの枠のなかにデザインや写真、文章などを組み合わせます。

レイアウトや構成の原理原則を理解していないと、最適な配置や組み合わせができません。

また、レイアウトには人間心理も絡んでくるため、デザインの目的にそった適切なレイアウトや構成が必要です。

時間管理

グラフィックデザイナーの仕事には、期限があります。

依頼者から依頼を受けると、制作物を納品する日を定める必要があります。

依頼者が希望する納期があるかもしれません。

納期に対して優先順位を決めて、仕事を終わらせなければなりません。

そのためにも、時間管理はグラフィックデザイナーに欠かせないスキルの一つです。

グラフィックデザイナーになるための効率的な勉強法

グラフィックデザイナーになるための効率的な勉強法は、以下の7つです。

1.基本理論を学ぶ

2.ソフトウェアの学習

3.実践を重ねる

4.フィードバックしてもらう

5.プロデザイナーの作品から学ぶ

6.ポートフォリオ作成

7.継続的に学習する

それぞれ詳しく解説します。

基本理論を学ぶ

まずはデザインの基本理論を学びましょう。

「そもそもデザインとは？」という根本からデザインの目的、配色、配置などの基礎を理解します。

書籍やYouTubeのような動画で学習できます。

ソフトウェアの学習

デザインの基本が理解できたら、IllustratorやPhotoshopなどのソフトウェアを購入しましょう。

実際に操作しながらデザインを制作し、使い方を覚えていきます。

知識だけを詰め込んでも実際にデザインが作れなければ意味がありません。

IllustratorやPhotoshopなどのツールの使い方も、YouTubeやUdemyといった動画で学ぶことが可能です。

実践を重ねる

ソフトウェアの知識と操作スキルが身についたら、実践をこなしましょう。

実践を行うには、依頼者を見つける必要があります。

例えば、以下のような方法があります。

・お店や飲食店を営んでいる友人をあたってみる

・LancersやCrowdWorksのようなクラウドソーシングサイトで探す

・TwitterなどのSNSで発信して依頼者を探す

初心者が案件を獲得する方法としておすすめなのは、クラウドソーシングサイトの活用です。

また転職を目指す人は、いくつか作品を作り転職活動をしてみましょう。

フィードバックしてもらう

依頼者へ制作物を納品したら、フィードバックをもらいましょう。

フィードバックをもらえると、自らのスキルアップにつながります。依頼者目線でデザインを考える力が養われたり、デザインの基礎力自体が向上したりします。

フィードバックは積極的に受け取るようにしましょう。

プロデザイナーの作品から学ぶ

実践をこなすようになったら、プロのグラフィックデザイナーとして活躍する人の作品から学びを得るようにしましょう。

プロの作品には、人から認められ、多くの人が依頼をしたいと考えています。そのような作品からは、さまざまな学びを得ることができます。

可能であれば作品を見るだけではなく、デザイナーに直接話を聞く機会を作るようにしましょう。

ポートフォリオ作成

ポートフォリオとは、過去の実績のことです。

実績を見やすいように集めて、デザイン制作で気をつけたポイントなどを記載します。

ポートフォリオがあると、新たな案件を獲得したり転職したりする際に、どのような作成を作れるかを相手に伝えやすいです。

継続的に学習する

案件が取れるようになったり、転職に成功したりしても、学習は継続しましょう。

学習すればするほど、知識とスキルが身につきますし、常に最新情報を取得することも可能です。

グラフィックデザイナーとして活躍し続けるには、勉強を欠かさないようにしましょう。

着実に勉強してグラフィックデザイナーになって活躍しよう！

本記事では、独学でグラフィックデザイナーになるために必要なスキルと効率的な方法を解説しました。

グラフィックデザイナーになるのは、特別な資格を必要とするわけではなく、独学でも可能です。

しかし、デザインの勉強ではさまざまな知識とスキルを身につける必要があり、さらに案件獲得や転職を成功させるのも容易ではありません。

グラフィックデザイナーになるための、効率的な学習方法は以下の通りです。

1.基本理論を学ぶ

2.ソフトウェアの学習

3.実践を重ねる

4.フィードバックしてもらう

5.プロデザイナーの作品から学ぶ

6.ポートフォリオ作成

7.継続的に学習する

まずは基本理論を学ぶところから進めてみてください。

文／おかねチップス編集部
監修文／おかねチップス編集部