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日本の有名なアートディレクター15人と代表作が知りたい

日本の有名なアートディレクター15人と代表作が知りたい

デザイナーに仕事を依頼するにあたって、実力のあるアートディレクターに相談することは非常に大切です。

アートディレクターはデザイン領域におけるそれぞれの得意分野や知見、経験をもとに優れたデザインを総合的に提案できるさまざまなスキルを備えています。

クライアントのさまざまな要望や思いを読み解き、デザインとして形に起こすための画期的な戦略について相談できるため、デザイン制作では最前線で活躍するアートディレクターたちの作品から参考にするのも良いでしょう。

今回は日本を代表する有名なアートディレクターについて紹介します。

デザインの質や注目度を格段に上げられるアートディレクターに依頼して、自社の魅力をより戦略的に発信してください。

佐藤可士和(株式会社サムライ)

日本を代表するアートディレクターとしてまず挙げられるのが、佐藤可士和氏です。佐藤可士和氏はデザイン制作やブランド戦略を総合的に設計するアートディレクターで、優れたクリエイティブ能力は国内外で評価されています。

今まで担当したクライアント企業にはユニクロやセブンイレブンのほか、カップヌードルミュージアムなど国内外で知られる有名企業もあり、日本特許庁ではアートディレクターとして国内初となる内装意匠としても登録されました。

その豊富な実力から、佐藤可士和氏は国内外でさまざまなデザイン賞を受賞しており、受賞歴からもその実力を伺えます。

・日本空間デザイン賞 金賞ほか多数

・Red Dot Design Award 2022 Best of the Best

・東京ADCグランプリ

また、デザインの力で数々の経済効果を生み出してきた実績から、京都大学経営管理大学院の匿名教授、多摩美術大学客員教授なども務め、日本のデザイン業界をリードする人物としても知られています。

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佐藤可士和氏が手がけた代表的な作品

佐藤可士和氏は自らのクリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立し、以下さまざまな作品を生み出してきました。

引用:KASHIWA SATO

・UNIQLO ロゴデザイン・ブランディング

・セブンイレブン プライベートブランド商品デザイン

・楽天 コーポレートロゴ・オフィスデザイン

なかでもUNIQLOのロゴデザインは、今や国内外で広く知られる代表的なデザインです。そのほか佐藤可士和氏はロゴから商品パッケージ、オフィス空間デザインなど幅広くデザインを手がけてきたことで知られるアートディレクターです。

佐藤卓(Tokyo TDC)

佐藤卓氏は商品開発やパッケージデザインをはじめ、多彩なデザインを手がけてきたアートディレクターです。自らデザインを手がけるほか、デザインに関連する展覧会の開催や著書の執筆するなど、デザイン業界で幅広く活躍しています。

1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了。株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所(現 株式会社TSDO)設立。

JAPAN DESIGN COMMITTEE

https://designcommittee.jp/member/satoh_taku.html

デザイン分野ではテーマや環境について正しく把握するための技術を大切にすることで、目に見えない気付きを落とし込むことに重きを置いています。感性やセンスだけでなく、体系的な技術面を重視することで戦略的なデザインを数々生み出してきたことで、業界でも注目されているアートディレクターです。

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佐藤卓氏が手がけた代表的な作品

引用:TSDO|デザインあ展

・デザインあ展

・国立科学博物館 シンボルマークデザイン

・明治『おいしい牛乳』パッケージデザイン

2013年と2018年に開催された『デザインあ展』をはじめ、佐藤卓氏は話題性に富んだデザインを数多く手がけています。また、明治おいしい牛乳のパッケージデザインなど、多くの人の目に留まるデザインも手がけており、商品開発からパッケージデザインまで広く担当しています。

増田圭吾(EPOCH)

増田圭吾氏はデザインを通じたコミュニケーションに重きを置いたデザインに強みを持つアートディレクターです。EPOCHのアートディレクターとして、MA designの設立者として幅広く活躍しており、グラフィックから空間まで幅広いデザインを手がけています。

1983年静岡県生まれ。’09年に武蔵野美術大学・視覚伝達デザインコース修士課程卒業。大貫デザイン、日本デザインセンター原デザイン研究所、デザインユニットknotを経て、’23年「MA design(まデザイン)」設立。

引用:EPOCH|増田 圭吾

https://www.epoch-inc.jp/member/masuda/

MA designのコンセプトにもある「人と人との心の距離感(間)」を心地よいものにするためのデザイン制作を大切にしており、デザインを軸に置いたブランド開発でも豊富な実績を持ちます。これによりGood Design賞やNY ADC賞をはじめとしたデザイン賞の受賞歴も豊富であり、コミュニケーション基盤となるデザインを相談するなら非常に相性の良いアートディレクターだといえます。

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増田圭吾氏が手がけた代表的な作品

引用:EPOCH|ソフトバンク先端技術研究所

・SoftBank ギジュツノチカラ ADVANCED TECH SHOW2023 イベントPR制作

・CITIZEN YOAKE COLLECTION グラフィックデザイン

・ヤマハ Touchable Sound. グラフィックデザイン

増田圭吾氏が手がけたデザインにはグラフィックデザインからPR、パッケージまで幅広く存在します。いずれも顧客とクライアント企業のコミュニケーションを支える一貫性のあるデザイン戦略が採用されており、ブランド開発からBtoCビジネスにおけるプロモーションにおいても支持されています。

落合剛之(EPOCH)

落合剛之氏はブランディングからパッケージデザインまで幅広く手がけるアートディレクターとして知られています。新潟デザイン専門学校を卒業後、森本千絵氏代表のgoen゜やHAKUHODO DESIGNでデザイナーとして活躍するほか、デザイン制作では電通のアートディレクターと並走して制作に携わってきた経験もあります。

日本のデザイン業界の最前線で数多くのデザインを手がけてきた経験から、2019年には株式会社TAMBOを立ち上げ、アートディレクターとしてさまざまな有名デザインを手がけているアートディレクターです。

1987年新潟県生まれ。「株式会社HAKUHODO DESIGN」を経て、デザインオフィス「株式会社TAMBO」を設立。ブランディング、広告、CDジャケット、パッケージデザイン、WEBなど、デザインするジャンルは様々。

引用:EPOCH|落合 剛之

https://www.epoch-inc.jp/member/ochiai/

特にグラフィックデザインでの制作実績が豊富であり、過去には第43回新聞広告しょう 新聞広告主部門にて優秀賞も受賞しています。

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落合剛之氏が手がけた代表的な作品

引用:EPOCH|スイカゲーム

・Aladdin X『スイカゲーム』公式ポータルサイト リニューアルデザイン

・Mercari『メルカリで出会えるモノでつくったウチの実家』ビジュアルデザイン

・VIEW CARD『いつものSuicaを、最強のSuicaに。』グラフィックデザイン

落合剛之氏は『スイカゲーム』『メルカリ』など多くの人の目に触れるデジタルデザインを数多く手がけています。制作では人の目に留まるデザインを手がけるだけでなく、ビジネスとして落とし込むためのロジカルな考え方や課題にもアプローチしており、コンサル面でもクライアント企業にとって非常に頼もしいアートディレクターです。

千原徹也(EPOCH)

千原徹也氏はグラフィック広告からブランディング、映像制作まで幅広いデザインを手がけてきたアートディレクターです。デザイン業界の最前線で活躍しながら、地域活性化やブランディングなど幅広い活動でも知られており、多彩な活躍で注目されています。

1975年京都府生まれ。広告(H&Mや、日清カップヌードル×ラフォーレ原宿他)企業ブランディング(ウンナナクール他)、CDジャケット(桑田佳祐 「がらくた」や、吉澤嘉代子他)ドラマ制作、CM制作など、さまざまなジャンルのデザインを手掛ける。

引用:EPOCH|千原 徹也

https://www.epoch-inc.jp/member/chihara/

千原徹也氏が立ち上げたデザイン会社れもんらいふは原宿の新施設『ハラカド』に拠点を置き、東京の地域創生に重きを置いた応援プロジェクト『KISS, TOKYO』のデザインを手がけています。オフィスではデザインを軸に置いたワークショップやスクールも開催するなど、デザイン制作だけでなく業界に新たな風を吹き込むさまざまな活動に取り組んでいる方としても注目です。

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千原徹也氏が手がけた代表的な作品

引用:EPOCH|LYPO-C

・東京応援プロジェクト『KISS, TOKYO』発起人

・SPIC LYPO-C グラフィックデザイン

・UNE NANA COOL『”FUYUSURU”RIHO YOSHIOKA』グラフィックデザイン

・2023年上映映画『アイスクリームフィーバー』監督

千原徹也氏が手がけたデザインはグラフィック広告が豊富ですが、応援プロジェクト『KISS, TOKYO』を立ち上げるなど企画から携わった事例も豊富です。また2023年には同氏の夢でもあった映画監督も務めるなど、アートディレクターに留まらず幅広い業界で活躍しています。

小杉幸一(株式会社onehappy_)

小杉幸一氏は博報堂のアートディレクターを務めた後に独立し、2019年からはonehappyを設立・代表を務めています。制作では企業の価値を高めるブランディング戦略を用いたデザイン制作を提供しており、グラフィックから商品パッケージデザインまで幅広く手がけています。

1980年神奈川生。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科。株式会社博報堂を経て、2019年株式会社「onehappy」を設立。企業、商品のブランディングのために、デザイン思考をベースに、クリエイティブディレクション、アートディレクションを行う。

引用:onehappy|小杉 幸一

https://one-1-happy.com/about/

クライアント企業SUNTORYやSUZUKIなど日本を代表する企業もあり、多彩なデザインにより多くの受賞歴を持つことでも有名です。

・カンヌライオン国際広告祭デザイン部門<GOLD>

・JRポスターグランプリ最優秀賞

・朝日新聞広告省 ほか

豊富な実績から広告省の審査員や多摩美術大学統合デザイン学科の非常勤講師も務めており、日本のデザイン業界を牽引する人物の1人としても知られています。

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小杉幸一氏が手がけた代表的な作品

引用:onehappy

・SUNTORY『特茶』グラフィックデザイン

・Dione DRYシャンプー グラフィックデザイン

・『100日後に死ぬワニ』コラボムービー制作

小杉幸一氏はメディアでの注目度も高いさまざまなデジタルデザインを手がけており、グローバルに公開するデザインの制作にも数多く携わっています。また、自身でも新たな花屋の形を定義付けた新ブランド『FLOWORD』を立ち上げ・デザイン開発を行っており、1つの形にとらわれない多彩なデザイン制作で情報発信していることでも注目です。

佐藤晃一

佐藤晃一氏はグラフィックデザイナー・アートディレクターとして人の目に留まる独自性に富んだデザインを手がけてきました。多彩なデザイン戦略は1980年代から評価されており、過去には東京藝術大学デザイン科非常勤講師や多摩美術大学グラフィックデザイン学科の教授も務めているなど、日本のデザイン業界黎明期を支えてきた存在だといえます。

グラフィックデザイナーで多摩美術大学名誉教授の佐藤晃一は5月24日、肺炎のため死去した。享年71。

1944(昭和19)年8月9日、群馬県高崎市に生まれる。高校在学中にグラフィックデザイナーになることを決意し、65年東京藝術大学工芸科に入学。69年同大学工芸科ビジュアルデザイン専攻を卒業し、資生堂宣伝部に入社。劇団青年座のポスターを手がけるようになり、横尾忠則の影響を受けたサイケデリックな表現が注目される。

引用:東京文化財研究所|佐藤晃一

https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/818741.html

同氏のデザインは逝去後も注目されており、2017年には『グラフィックデザイナー 佐藤晃一展』が開催されています。その活躍から1997年には芸術選奨文部大臣新人賞も受賞しており、まさしく日本を代表するグラフィックデザイナー・アートディレクターの1人だといえます。

佐藤晃一氏が手がけた代表的な作品

・ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』ポスターデザイン

・映画『利休』ポスターデザイン

代表的なデザインとして、劇団青年座をはじめとした劇団ポスターが挙げられます。アートを融合させた、独創性あふれるデザインは他者にはないアプローチで、日本の「グラフィックデザイン」の先駆的存在として知られています。

永井一史(株)HAKUHODO DESIGN

永井一史氏はHAKUHODO DESIGNの設立者であり、多くの有名デザインのディレクションやブランディングを手がけてきたアートディレクターです。手がけてきたデザインはCMからロゴデザインまで多岐にわたり、デザインの力により訴求物の存在意義や意味を的確に伝えることをテーマとして掲げています。

1961年生まれ。1985年多摩美術大学卒業後、(株)博報堂入社。

2003年、(株)HAKUHODO DESIGNを設立。

2007年、デザインを通じた社会的課題の解決に取り組む、+designプロジェクトを立ち上げる。2008-11年、雑誌『広告』編集長。

毎日デザイン賞、クリエイター・オブ・ザ・イヤー、ADC賞グランプリなど受賞多数。

引用:JAPAN DESIGN COMMITTEE|永井一史

https://designcommittee.jp/member/nagai_kazufumi.html

現在はHAKUHODO DESIGNの代表取締役社長を務めると同時に、多摩美術大学の教授でもあります。またグッドデザイン賞の審査委員長などを務めた経歴もあり、デザイン業界を牽引する人物の1人としても有名です。

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永井一史氏が手がけた代表的な作品

引用:JAPAN DESIGN COMMITTEE|永井一史

・サントリー『伊右衛門』ブランディング・CMデザイン

・日本郵政 民営化キャンペーン 総合デザイン

・東京都『ヘルプマーク』グラフィックデザイン

サントリーや日本郵政をはじめ、有名企業や行政のデザインにも広く携わっています。なかでも『ヘルプマーク』はプロダクトデザインを柴田文江氏が、グラフィックを永井一史氏が手がけており、2012年の公開より10年以上にわたり使われ、日本社会に浸透しているデザインの1つだといえます。

永井一正 (日本デザインセンター)

永井一正氏は日本のグラフィックデザイン業界の先駆け的存在で、1950年代より多くの人の目に触れるさまざまなグラフィックデザインを手がけてきたアートディレクターです。

1929年大阪生まれ。1951年東京藝術大学彫刻科中退。1960年日本デザインセンター創立に参加。現在、最高顧問。JAGDA特別顧問、ADC会員、AGI会員。

引用:JAPAN DESIGN COMMITTEE|永井一正

https://designcommittee.jp/member/nagai_kazumasa.html

デザイナーとして数多くのデザインを手がけており、以下をはじめとした多数のデザイン賞を受賞しています。

・朝日広告賞グランプリ

・日本宣伝賞山名賞

・ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞

そのほか、国内外でデザイン賞を獲得しているほか、手がけた作品はパーマネントコレクションとして東京国立近代美術館やニューヨーク近代美術館などにも所蔵されています。

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永井一正氏が手がけた代表的な作品

引用:JAPAN DESIGN COMMITTEE|永井一正

・東京電力 ロゴデザイン

・三菱UFJフィナンシャルグループ ロゴデザイン

・アサヒビール ロゴデザイン

そのほか、日本国内外で広く使われている多くのロゴデザインを手がけています。その実績から、2020年東京オリンピックのロゴデザインの選考委員として抜てきされるなど、特にロゴデザインやオフィシャルマークの制作において豊富な実績を持つアートディレクターの1人です。

長嶋りかこ(village®︎)

長嶋りかこ氏は博報堂でグラフィックデザイナーとして活躍し、現在はvillage®︎を設立し、デザイナー・アートディレクターとして活躍しています。特にビジュアルデザインの制作で豊富な実績を持ち、視覚的なイメージでの表現を得意としています。

1980年生まれ。 2003年武蔵野美術大学卒、2014年village®設立。 ビジュアルアイデンティティデザイン、サイン計画、ブックデザインなど視覚言語を基軸としながら、芸術や文化的活動・環境活動・福祉活動等の領域において、対象のコンセプトや思想の仲介となり、色と形に翻訳する。

引用:village®|about

https://www.rikako-nagashima.com/about/

デザイン制作では環境負荷の少ない素材選びや技法に強みを持ち、環境や福祉活動を視野に入れた制作を得意としていることが特徴です。そのデザインは海外でも注目され、ポーラ美術館のVI計画やヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館にも参加しています。

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長嶋りかこ氏が手がけた代表的な作品

引用:village®|POLA MUSEUM OF ART

・ラフォーレ原宿 年間広告デザイン

・POLA MUSEUM OF ART ビジュアルデザイン

その他、グラフィックデザインを中心に多彩なデザインを手がけている女性アートディレクターです。制作ではデザインにおけるロジカルな視点だけでなく、宣材となる業界や企業の制作過程を想いも組み込んでいます。

これにより、人の目を惹くデザインを制作・提供していることで国内外で評価されているアートディレクターとして注目されています。

服部一成

服部一成氏は「偶然さ」をテーマに、誰の目から見ても魅力あるデザインを作りだすことに重きを置くアートディレクターです。個性的かつシンプルなデザインは、日本語がわからない方から見てもイメージが伝わることが大切にされており、過去には食品パッケージや企業ロゴの制作も担当しています。

1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学デザイン科卒業、ライトパブリシテイ入社。2001年よりフリー。おもな仕事に、キユーピー「キユーピーハーフ」(’98〜)、キリン「淡麗グリーンラベル」(’01〜)などの広告のアートディレクション、「流行通信誌リニューアルのアートディレクション(’02〜’04)、大塚製薬「ポカリスエット・地球ボトル」(’04)などのパッケージデザイン、旺文社「プチロワイヤル仏和辞典」(’97)などのブックデザインほか。

引用:すいどーばた美術学院|服部一成

服部一成氏が手がけたものには有名企業のアートディレクションも豊富で、視覚的かつ見た人の印象に残るデザインを手がけています。その感性と手腕から、現在は多摩美術大学のグラフィックデザイン学科教授も務めており、後身の育成にも積極的なアートディレクターの1人です。

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服部一成氏が手がけた代表的な作品

・キューピーハーフ アートディレクション

・POLA アートディレクション

・アーティスト くるり CDジャケット アートディレクション

服部一成氏はデザイン制作において余白を大切にしており、情報量を詰め込むのではなく意図をストレートに伝えるためのシンプルかつ人の目を惹くデザインの制作により、個性とわかりやすさが共存するデザインを提供しています。

原研哉(日本デザインセンター)

原研哉氏は日本デザインセンターのデザイナーとして入社し、数多くのデザインを手がけたのち、現在では日本デザインセンターの代表も務めるアートディレクターとして知られています。

1958年生まれ。グラフィックデザイナー。日本デザインセンター代表取締役社長。武蔵野美術大学教授。

世界各地を巡回し、広く影響を与えた「RE-DESIGN:日常の21世紀」展をはじめ、「HAPTIC」「SENSEWARE」「Ex-formation」など既存の価値観を更新するキーワードを擁する展覧会や教育活動を展開。

引用:JAPAN DESIGN COMMITTEE|原研哉

https://designcommittee.jp/member/hara_kenya.html

特に店舗のブランディング・ビジュアルデザインで豊富な実績を持ち、今や多くの人の目に触れる無印良品や蔦屋書店のブランドデザインも、同氏が担当しています。シンプルでありながら、多くの人のイメージとしていつも頭の中に思い浮かぶデザインを描けることが、原研哉氏の強みだといえます。

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原研哉氏が手がけた代表的な作品

引用:JAPAN DESIGN COMMITTEE|原研哉

・MUJI(無印良品) ビジュアルデザイン

・蔦屋書店 ビジュアルデザイン

・ヤマト運輸 ビジュアルデザイン

有名企業のビジュアルデザインを数多く手がけていることが、原研哉氏の特徴です。また、過去には1998年長野オリンピックの開会式・閉会式のプロデュースを担当したこともあり、デザインからイベントプロデュースまで幅広く手がけてきたことで注目されています。

松永真(松永真デザイン事務所)

松永真氏はロゴデザインやパッケージデザインを中心に、視覚的なデザイン制作において強みを持つアートディレクターです。制作では資生堂をはじめ有名企業のビジュアルデザインを数多く手がけています。

1940年東京生まれ。1964年東京藝術大学美術学部デザイン科卒。資生堂宣伝部を経て、1971年松永真デザイン事務所設立。主な仕事に、資生堂のサマー・キャンペーン、一連の平和ポスターから、ベネッセ、ISSEY MIYAKE、国立西洋美術館などのCI計画。

引用:JAPAN DESIGN COMmITTEE|松永真

https://designcommittee.jp/member/matsunaga_shin.html

デザイン制作では自分が納得できること(自己との戦い)を主軸としており、とことん納得できるものをテーマに制作するストイックさを大切にしています。デザイン制作における根本的なテーマを忘れない制作により、同氏は多くの有名企業のデザイン制作に携わっています。

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松永真氏が手がけた代表的な作品

引用:JAPAN DESIGN COMmITTEE|松永真

・スコッティ パッケージデザイン

・ベネッセコーポレーション ロゴデザイン

・HIROSHIMA APPEALS2007 ポスターデザイン

パッケージデザインやロゴデザインをはじめ、シンプルかつ洗練されたデザインを制作することに強みを持つことが、松永真氏の魅力です。

なかでもスコッティのデザインはコンペ形式で選出されました。しかし、同氏は運営元である日本製紙クレシアが元来提示していた「花柄モチーフ」とは異なるデザインを提案しつつ、企業の思いを反映させたことで採用され、今もなお使用されているデザインの1つです。

森本千絵(株式会社goen°)

森本千絵氏はCMやロゴデザインのほか、テレビドラマのタイトルワークなどメディアでの露出の多い多彩なデザインを手がけてきたアートディレクターです。博報堂での広告デザイナー経験を経て、現在は独立してアートディレクターとして活躍する人物の1人として知られています。

アートディレクター / クリエイティブ・ディレクター。

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科客員教授。

青森県三沢市生まれ。武蔵野美術大学卒。

1999年博報堂入社。2007年株式会社goen°設立。

引用:goen゜|about

特にアーティストのジャケットデザインの制作実績が豊富で、楽曲や味、思いをはじめ視覚的に表現できないもののビジュアルデザインも多彩に手がけ表現していることで注目されています。2007年からは『goen゜』を設立・主催しており、日本のグラフィックデザイン業界を導く1人として知られている女性です。

詳しくはこちら

森本千絵氏が手がけた代表的な作品

引用:goen゜|official髭男dism MIXED NUTS

・大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』タイトルワーク

・official髭男dism『MIXED NUTS』ジャケットデザイン

・NHK『いないいないばぁっ!』キャラクターデザイン

手がけたものにはビジュアルデザインのほか、広告の企画演出やプロジェクト企画、美術設計まで多岐にわたります。デザインの力で顧客とのコミュニケーションを支援していることから、豊富な実績を持つアートディレクターとして注目されています。

澁谷克彦

澁谷克彦氏は資生堂宣伝部を経てさまざまな企業のブランディング・ビジュアルデザイン制作に携わってきたアートディレクターです。2017年に独立し、以降はフリーランスとして活動しており、コスメブランドを筆頭にアーティスティックかつ洗練されたデザインの制作で活躍しています。

デザイン分野ではJAGDA賞、東京TDC金賞をはじめ数々の受賞歴も持ち、トレンドと伝統を融合させた先進的なデザインは他の追随を許しません。タイポグラフィを組み合わせたデザインにおいて、高い評価を得ているアートディレクターだといえます。

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澁谷克彦氏が手がけた代表的な作品

・SHISEIDO『花椿』グラフィックデザイン

・福島仕立てアロハシャツ展『EAST ALOHA』グラフィックデザイン

その他、澁谷克彦氏は『クレ・ド・ポー・ボーテ』『AYURA』などの有名コスメのグラフィックデザインも手がけています。従来のデザイン戦略や技法だけでなく、宣材に沿ったイメージを視覚的なデザインやタイポグラフィに落とし込んだ制作で注目されています。

まとめ

日本ではさまざまなアートディレクターが活躍しており、多彩かつ洗練されたデザインで国内外を問わず高く評価されています。デザイン制作では実力と実績のあるアートディレクターたちの手がけた作品やデザイン理論を参考にするほか、実際に依頼するのも選択肢の1つです。

自社のデザインをより良くしたい・デザインについてさらに学びたいと考えている方は、ぜひ日本を代表するアートディレクターたちの手がけた作品やデザイン理論を参考にしてみてください。

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日本の有名なアートディレクター15人と代表作が知りたい

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