【未経験でもなれるのか？】ゼロから始めるグラフィックデザイナーへの道

「グラフィックデザイナーに興味があるけど、未経験でもなれるのだろうか？」

グラフィックデザイナーに興味がある人のなかには、このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

早速結論ですが、未経験からでもグラフィックデザイナーになることは可能です。

なぜなら、グラフィックデザイナーになるために必要な資格はなく、年齢にも左右されない仕事だからです。しかし、無計画で転職活動を行っても、簡単には転職できません。

そこでこの記事では、未経験からグラフィックデザイナーを目指すうえで必要なことと求められるスキルに関して詳しく解説します。

未経験からでもグラフィックデザイナーになることは可能

未経験からでもグラフィックデザイナーになることは可能です。

グラフィックデザイナーとは、主に広告やパンフレット、ロゴ、ウェブサイトなどの視覚的な表現を制作する仕事です。顧客やクライアントの要望をもとに、デザインのコンセプトを考え、イメージを具現化する役割を担います。そのため、美的センスやクリエイティブな発想力が求められます。

決して資格が必要なわけではなく、デザインに関する仕事経験がなくても十分なビジネスマナーが身についているだけで、グラフィックデザイナーになることは可能です！

ただし、未経験者にはデザイン制作の実績がないため、転職をする際には、デザイナーとして活躍したい意気込みや、グラフィックデザイナーに必要なスキルで身につけているものをアピールすることが大切です。

グラフィックデザイナーに未経験からなるには

グラフィックデザイナーに未経験からなるには、以下の2つが重要です。

・グラフィックデザインの基礎を理解する

・必要なツールと技術を身につける

それぞれ詳しく解説します。

グラフィックデザインの基礎を理解する

デザインの基礎知識と理論は、グラフィックデザイナーに未経験からなるうえで必須です。

デザインは芸術的な要素だけでなく、ユーザビリティやクライアントの要望を考慮する必要があります。そのため、基礎知識と理論を学ぶことは非常に重要といえます。

デザインの基礎としては、色彩やバランス、レイアウトなどの要素を理解しておきましょう。これらには、デザインの見栄えや使いやすさだけではなく、人間心理に影響を与える内容もあります。

色彩を例に上げてみます。

黒色には、暗闇や孤独といったネガティブなイメージを連想させる一方で、重厚感や高級感などのイメージも与えます。

青色では、冷たい・涼しい・落ち着いた・誠実ななどの印象があります。

このように色一つでも、人に与える印象が大きく変わるため、主観で色やデザインを選ぶのではなく意味や人に与える印象をしっかり理解するようにしましょう。

これらの基礎を理解することで、デザインの力を最大限に引き出すことができます。

必要なツールと技術を身につける

グラフィックデザイナーになるには、基礎知識だけではなく、デザイン制作に必要なツールと技術を身につける必要があります。

例えば、Illustrator・Photoshop・InDesignなどのツールがあります。

ツール自体の使い方は、Webを通して学ぶことができます。また、実際に使って操作してみないと身につきません。

グラフィックデザイナーへの転職を考える際に、転職後にツールを扱い始めるのではなく、転職前にツールを扱えるようになっておくことで、転職希望先の企業へアピールもできます。

また、ツールが使えていれば、転職後すぐに効率よく仕事を進められたり、上司から評価されて成長スピードが速くなったりします。

初心者グラフィックデザイナーに求められるスキル

初心者のグラフィックデザイナーに求められるスキルは、以下の5つです。

・ソフトウェアスキル

・アイデアを生み出すスキル

・コミュニケーションスキル

・時間管理能力

・デザインの細部への注意力

それぞれ詳しく解説します。

ソフトウェアスキル

デザインツールやソフトウェアの使い方と技術力は欠かせません。

デザイナーは、イメージを具体化するためにさまざまなツールを使用します。そのため、ツールの使い方に詳しく、技術力が高いことが求められます。

ソフトウェアスキルに関しては、グラフィックデザイナーになってからしか使えないわけではありません。

パソコンとダウンロードしたソフトウェアさえあれば、いつでもどこでも操作できるので、まずは自分なりに使ってみて練習しましょう。

更にスキルを磨く場合は、書籍を購入したり、デザインスクールで学んだりしましょう。

アイデアを生み出すスキル

デザイナーは、与えられた課題に対して斬新なアイデアを生み出す必要があります。

そのため、日々の情報収集やアートなどの観察力を養うことが重要です。

ありきたりのアイデアや毎回同じデザインであれば、クライアントは飽きてしまいますし、要望を満たすことは難しいでしょう。

アイデアを生み出すには、日々さまざまなことに興味関心を持つ必要があります。

コミュニケーションスキル

グラフィックデザイナーにとって、プレゼンテーションスキルとコミュニケーション能力も非常に重要です。

デザインの仕事は、クライアントや他のチームメンバーとのコミュニケーションを通じて進行します。そのため、自分の意図やアイディアを相手に伝えるスキルが必要です。

プレゼンテーションスキルやコミュニケーション能力が優れていることによって、クライアントやチームとの信頼関係を築くのに役立ちます。

またデザインの仕事では、クライアント企業がデザインに込める情報や意図があります。クライアントの目的をしっかり汲み取るためには、ヒアリングにより情報を引き出す必要があるのです。

デザイナー側の一方的なコミュニケーションではなく、お互いの目的が達成されるようにコミュニケーションを取る意識が大切です。

時間管理能力

グラフィックデザイナーにとって、デザイン制作のスケジュール管理や納期管理も重要なスキルの一つです。

デザインの仕事には、当然納期があります。また抱える案件も一つだけではなく、複数の案件を同時並行で進めることも少なくありません。納期直前になって慌てて制作すると、クライアントの意図に反したデザインになる可能性もあります。

そのため、デザイナーにとってスケジューリングや優先順位の立て方は非常に重要なスキルです。

効率的に作業を進めるために、プロジェクト全体を把握し、作業計画を立てる必要があります。

デザインの細部への注意力

デザイナーである以上、自ら作成するデザインに関しては細部までこだわりを持って取り組む必要があります。

例えば、デザインが出来上がりクライアントに納品後に、以下のようなことが発覚したらどうでしょう。

・色の塗り忘れがある

・誤字脱字がある

・フォントが一部だけ異なる　など

もちろん後から修正もできますが、デザインを受け取ったクライアントからすると、「雑な仕事だな」と思われるかもしれません。

結果として信頼を失い、次回から仕事の依頼がなくなる可能性もあります。

グラフィックデザイナーとして、デザインの細部まで注意して確認できるスキルは欠かせません。

エージェントも使って初心者でも働ける企業を探していこう

本記事では、「未経験でもグラフィックデザイナーになれるのか？」という内容について解説しました。

結論、未経験からでもグラフィックデザイナーになることは可能です。しかし、例え未経験でも、以下の2つは身につけておきたいところです。

・グラフィックデザインの基礎を理解する

・必要なツールと技術を身につける

なぜなら、デザイナーを募集する会社には、未経験でも熱量がある人であれば採用したいという会社が存在するからです。転職時のアピールポイントとして、たとえ独学でもすでにデザインの基礎知識とツールが使えることを伝えれば、本気度が伝わります。

転職先を探す際には、転職エージェントなどを活用して、初心者でも働ける企業を探してみましょう。

文／おかねチップス編集部
監修文／おかねチップス編集部