【 得する転職豆知識 】エンジニア未経験求人の増加理由と採用数が多い職種や事前に準備できることを知っておこう!
ITエンジニアを募集する求人は増えており、未経験者歓迎の文字も見かけるようになりました。
経験がものをいう仕事のイメージが強いですが、未経験であってもエンジニアになることは可能です。
まずは、エンジニア未経験求人が多くなっている理由を考え、未経験者を歓迎している職種をピックアップして考えます。
さらに、希望の仕事や職種につくためにできることや、採用を引き寄せるコツについても取り上げます。
エンジニア未経験求人が増えているのはなぜか
エンジニア未経験求人の増加は、IT業界全体の人手不足が関係しています。
ITエンジニアが不足する原因は、主に5つほどあります。
まず一つが、市場拡大のスピードが速いことです。
生活を便利にしたり、生産効率を上げるなど、ITを使って解決できる分野が増えたことに伴い、人材不足が顕著になっています。
今まで活躍してきたエンジニアの高齢化や退職も、人材不足に追い打ちをかけています。
パソコンの普及などで1990年代になってエンジニアのニーズが急激に増加しましたが、その時代のエンジニアは40代中盤から50代になっています。
IT創世記を知る多くの人材が定年退職を迎えようとしている現代は、それを埋め合わせる人材の確保が急務です。
IT業界は転職する人がめずらしくなく、独立してできる仕事も増えています。
優秀なエンジニアは特に、別の企業にヘッドハンティングされたり、独立するケースが多々あり、企業のエンジニア不足は慢性化しています。
依然としてIT業界へのマイナスイメージが強いことも、人材不足の要因となっているようです。
残業が多い、納期が厳しい、仕事の割に給料が安いなど、古いイメージが定着していることがITエンジニアのなり手不足につながっています。
技術革新が目まぐるしいことも、人材不足を招いています。
トレンドのプログラミング言語は数年単位で変化することがあり、一つの技術しか習得していない人は、エンジニアとしての価値が失われる場合があります。
必要とされる技術と仕事を求める人材とのミスマッチが、人材不足感を増す結果となっています。
逆に、引く手あまたな技術や知識を習得すると、経験がさほどなくても採用される確率が上がるといえるでしょう。
エンジニア未経験求人が多い職種
ITエンジニアは、技術の進歩とともに職種も広がりを見せています。
エンジニアとしての経験値を必要とする仕事もありますが、エンジニア未経験求人が比較的多い職種があります。
こちらでは、未経験の方がトライしやすい主な職種と仕事内容をご紹介します。
プログラマ
プログラマは、プログラミング言語を使ってシステムを開発するエンジニアです。
システムエンジニアが作成した仕様書をもとに、意図したとおりにシステムを動かせるようにするのが、プログラマの仕事です。
エンジニアの登竜門といわれる仕事なので、未経験者の募集を多く見かけます。
テストエンジニア
テストエンジニアは、開発されたシステムの品質をチェックしたり、不具合の分析などを担当します。
指定された項目に沿ってテストを実施する仕事から、テストの計画から分析までトータルで担う仕事もあります。
テストのみを実施する仕事は、プログラミングなどの知識がさほど必要ないため、未経験者であっても挑戦しやすいようです。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システム開発において企画から納品までを担当します。
クライアントと打ち合わせをし、要望を踏まえてシステムを設計するのが、システムエンジニアの仕事です。
未経験者がいきなりシステムエンジニアになるのは難しいので、プログラミングの仕事をしながら、徐々に仕様書設計などを担当することになります。
サーバーエンジニア
データや情報などのコンテンツを提供するコンピュータであるサーバーを設計・構築したり、運用や保守を行うのがサーバーエンジニアの仕事です。
サーバーにトラブルが発生した場合は、システムの復旧作業も担当します。
サーバーエンジニアは未経験者可とする求人が多いですが、前もってサーバーやセキュリティの基礎知識を学んでおくと、仕事をスムーズに行う助けになるでしょう。
フロントエンジニア
ウェブサイトでユーザーが目にする部分をデザイナーと協同して開発することが、フロントエンジニアの仕事です。
HTMLやCSS、JavaScriptなど、比較的習得しやすいプログラミング言語を使うので、未経験者でも挑戦しやすいといわれます。
フィールドエンジニア
顧客先でハードウェアやシステムを設置したり、保守・修理を行うのが、フィールドエンジニアの仕事です。
メーカーの自社製品を扱うケースが多いので、入社してから研修が実施されるケースが多く、IT知識はさほど要求されないため、未経験求人が多くなっています。
ネットワークエンジニア
ネットワークの設計や構築、運用・保守の仕事を担うのがネットワークエンジニアです。
スイッチやルーター、ファイアウォールなどの知識が求められますが、マニュアルに沿って作業する仕事も多く、インターネットの普及に伴い、未経験者可の求人が増えています。
希望の仕事に就くためにできること
エンジニア未経験求人を出す企業の多くは、研修や教育制度を充実させていますが、希望の職種ややりたい仕事がある方は、求人に応募する前に、目指す分野の勉強をしておくのがおすすめです。
プログラミングなどを勉強するのに、書籍やネットの教材を活用できます。
IT知識や技術を学べる書籍は多数出版されていますし、ネット教材は無料で学べるものもあります。
ITスクールを利用すると、短期間に効率よく学習できるのがメリットです。
講師に質問して不明点や疑問点を解消できますし、転職サポートをするスクールもあるようです。
IT関連の資格を取得するのも、就職・転職への早道になるでしょう。
IT資格は、エンジニア未経験者にとってスキル証明の手段となるからです。
エンジニアを目指す勉強は、自分が今置かれている環境で最も効率よく学ぶ方法を選択することが大切です。
仕事をしながら学習する場合は、精査された教育課程があり、自分の都合で勉強できるオンラインのプログラミングスクールに通うとよいかもしれません。
なるべく費用をかけずに自分のペースで学びたい人は独学がおすすめですが、学習していて理解できない点が出てきたときに、問題解決までに時間がかかるケースがある点に注意が必要です。
現在仕事をしておらず、時間をかけてじっくり学びたい人は、手当をもらいながら技術の習得が可能な職業訓練校を利用できるかもしれません。
採用に結び付く準備をする
エンジニア未経験求人に応募して採用にこぎつけるには、技術面を学ぶ以外に、応募書類の作成や面接対策など、やるべきことがたくさんあります。
では、具体的にどんなことに取り組めるでしょうか。
ポートフォリオの作成
ポートフォリオとは、スキルや実績などを伝える作品集のようなもので、応募にあたり、ポートフォリオの提出を義務付けているIT企業もあるようです。
エンジニア未経験者の場合、業務実績の記載は難しいですが、自作したツールやアプリをウェブページなどにまとめ、自分のスキルをアピールできます。
業界の理解度を上げる
目指す業界や企業の研究をしないまま、エンジニア未経験求人に応募しても、入社理由や将来のキャリアプランを説明するのは難しいでしょう。
未経験者であるからこそ、業界知識や入社したい企業の研究を深めておくことが重要です。
志望動機は最重要課題
エンジニア未経験者が採用されるかどうかは、説得力がある志望動機をどれだけ熱く語れるかにかかっているといっても過言ではありません。
エンジニア未経験求人は、その人の可能性を考慮したポテンシャル採用となるからです。
少なくとも、なぜその企業や職種を希望しているのか、具体的なエピソードを含めて話せるようにしておきます。
さらに、今までの仕事の経験で入社後に活かせそうなものを説明できるようにしておくとよいでしょう。
熱意や意欲をもって語れるように準備することが大切です。
希望職種のエンジニア未経験求人に応募し採用を勝ち取るには
市場の広がりや技術革新などにより、ITエンジニア不足が深刻になり、未経験者であっても採用されるケースが増えています。
エンジニア未経験求人に応募する前に、未経験でもトライしやすい職種を理解し、希望職種に関係する技術とともに業界知識を学ぶことができます。
さらに、ポートフォリオを作成し、志望動機を熱く語れるよう準備してから求人票を検討すると、採用に大きく近づくに違いありません。
文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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