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Webデザイナー検定ってどんなもの?気になる試験内容や合格率について

Webデザイナー検定ってどんなもの?気になる試験内容や合格率について

Webデザイナーとして就職・転職するなら、資格取得や検定合格でスキルがあることをアピールすることが近道です。

Webデザイナーの就職に役立つ資格・検定にはさまざまなものがありますが、なかでもまず最初に注目したいのが「Webデザイナー検定」です。

Webデザイナー検定に挑むことは、Webデザイナーの業務に必要なスキルを備えている証明になるだけでなく、業務において備えておきたい知識や技術をゼロから学ぶきっかけにもなります。

そこで今回は、Webデザイナー検定の概要とともに、検定試験としての難易度を解説します。

Webデザイナー検定への挑戦を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

Webデザイナー検定とは

Webデザイナー検定とは、CG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)が主催する検定試験です。

試験はプロとしてWebデザインの現場で活躍できる人材に必要な知識を問われます。

試験ではWebデザインに関する知識・技術をはじめ、実際にWebサイトを構築し世に送り出す人が備えておくべき知識が問われます。

また試験は、難易度別に「ベーシック」「エキスパート」の2種類が用意されています。

ベーシック:Webサイトの構築・デザインにおける基礎的な知識を問う試験
エキスパート:Webデザインにおける専門的知識・技術の応用能力を問う試験

着実な試験合格を目指すため、自分に合った難易度の試験から対策を始めて、検定合格を目指しましょう。

Webデザイナー検定の試験概要

Webデザイナー検定を受験するなら、受験方法や試験の概要について知っておくことが大切です。

ここではWebデザイナー検定の試験概要についてポイント別に解説します。

試験の概要を踏まえて、計画的な対策・合格を目指しましょう。

主催

Webデザイナー検定はCG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)の主催で開催されています。

CG-ARTSは「画像情報処理」の分野を中心に、日本の文化・産業を支える財団法人で、1985年に設立された「CGカリキュラム研究会」が母体です。

1991年にはWebデザインにおける教育カリキュラムを選定・人材育成を目的に現在の「CG-ARTS」が創設され、現在に至るまでWebデザイナーやCGデザイナーの人材育成を目的に活動しています。

現在はWebデザイナー検定のほか、CGクリエイター検定や画像処理エンジニア検定など、Webデザインにおけるさまざまな職種を対象とした資格試験を開催するとともに、それぞれの職業に役立つセミナー開催や書籍の出版も行っています。

Webデザイナーを志しているのであれば、協会が開催するセミナーや書籍に目を向けてみるのも選択肢の1つです。

受験資格

Webデザイナー検定に受験資格は必要ありません。

Webデザイナーを志している方であれば、誰でも受験できます。

年齢や学歴・Webデザイナーとしての職務経験も必要ないため、これからWebデザイナーを志す方にもおすすめの検定試験です。

申込期間

Webデザイナー検定は年2回、7月頃の「前期試験」と11月頃の「後期試験」が開催されています。

2022年の試験スケジュールと出願期間は以下の通りです。

前期試験後期試験
試験日2022年7月10日(日)2022年11月27日(日)
出願期間2022年4月1日(金)〜6月3日(金)2022年9月1日(金)〜10月21日(金)

試験は例年日曜日に行われるため、社会人の方も参加しやすいことが特徴です。

ただし出願は試験日の1ヶ月ほど前に締め切られるので、余裕を持って出願しましょう。

実施エリア

Webデザイナー検定の試験実施エリアは年度によって異なりますが、2022年は以下のエリアで試験が開催されています。

北海道・東北:北海道札幌市、宮城県仙台市
関東:東京都23区内、千葉県千葉市、神奈川県横浜市、埼玉県川越市
中部:愛知県名古屋市、静岡県静岡市、石川県金沢市
近畿:大阪府大阪市、京都府京都市、兵庫県姫路市
中国・四国:広島県広島市、愛媛県松山市
九州・沖縄:福岡県福岡市、沖縄県那覇市

試験は全国各地で行われていますが、開催場所は全国16ヶ所と決して多くはありません。

そのため試験地が遠方の場合は、余裕を持ったスケジュールで参加しましょう。

なお受験場所は願書の提出時に希望場所を選択できますが、もし開催場所が定員オーバーになった場合は、別の受験地に割り振られます。

受験地割り振りは願書の先着順に行われるため、参加可能な受験地が限られる場合は、早めに願書を提出しておくことが大切です。

Webデザイナー検定の試験の内容は

Webデザイナー検定の試験内容は、以下の4つの分野を軸に構成されています。

章や色などのレイアウト・表現に関する基礎知識
デザインにおけるコンセプト設定・情報構造の構築技術
WebサイトやUI構築における構築技術・運用方法
Webデザイン制作における知的財産権

以上の分野は、ベーシック・エキスパートいずれの難易度にも共通しています。

ただし具体的な試験範囲や網羅すべき技術の深度は、技術の移り変わりに合わせて異なります。

受験年度の試験範囲の詳細はCG-ARTS運営サイトにて公開されているため、受験する際は必ず確認しておきましょう。

なお、Webデザイナー検定の試験形式は以下の通りです。

ベーシック:マークシート式試験10問(試験時間60分)
エキスパート:マークシート式試験10問(試験時間80分)

問題数・解答方式はいずれの難易度も共通していますが、試験時間が異なります。

過去問を活用して、試験形式や問題に慣れておくことも、検定合格のポイントです。

Webデザイナー検定の難しさ

Webデザイナー検定の合格率は以下の通りです。

ベーシックエキスパート
2021年後期71.9%53.6%
2021年前期67.5%43.7%
2020年後期61.9%35.3%
2019年後期64.4%36.3%
2019年前期68.7%29.8%
平均合格率66.9%39.7%

合格率はベーシックで65%程度、エキスパートで40%程度と実務向けの検定試験でありながら高めの水準です。

この合格率の高さはCG-ARTSが出版している過去問・参考書によるものです。

試験対策に向けた実用的な知識や問題が網羅されているため、受験の際はぜひ活用しましょう。

ただし、試験は年度によって10%以上も合格率が変動するケースもあり、念入りな対策が必要です。

計画的に勉強・対策して、合格を目指しましょう。

合格基準

Webデザイナー検定の合格ラインは、ベーシック・エキスパートともに「100点中70点」です。

7割以上の正答が必要なため、試験範囲は幅広く網羅しておきましょう。

ただし、年によっては難易度や問題形式に合わせて合格基準が上下する場合もあります。

7割を目標に勉強するのではなく、全問正解を目指して試験対策することが大切です。

なお、合否発表については試験日から1ヶ月後、CG-ARTS公式サイト内の受験者専用ページからすぐに確認できます。

また60日後には郵送で「合否結果通知書」が郵送され、合格者には合格証も送付されます。

勤め先に合格した旨を伝える際や、就職・転職において試験合格した旨をアピールする際は合格証明書が必要になる場合もあるので、合格した際は紛失しないよう大切に保管しましょう。

Webデザイナー検定を活かせる仕事を探してみよう

Webデザイナー検定の試験概要や難易度について解説しました。

Webデザイナー検定は、Webデザイナーの実務に必要な知識・技術を問う検定試験で、合格しておけばWebデザイナーの就職・転職に役立つでしょう。

試験合格率もベーシックであれば65%程度・エキスパートでも40%程度と、綿密に対策しておけば未経験・独学からでも十分に合格を目指せる難易度です。

計画的な受験・試験対策をして、Webデザイナーとしての就職に役立つ知識を備えてください。

そして試験に合格したら、本格的にWebデザイナーとしての就職・転職を検討することも大切です。

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文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部

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