映像制作会社の失敗しない選び方のコツをプロ視点で解説!
映像制作会社に依頼するにあたって、会社の選び方にお悩みの方もいるのではないでしょうか?
映像制作は依頼内容によって数万〜数千万円以上の予算が必要なため、映像プロモーションで失敗しないためにも、映像制作会社は慎重に選びましょう。
今回は映像制作会社の選び方をポイント別に解説します。
映像制作会社に依頼する際の流れや注意点にも触れているため、映像制作の外注を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
失敗しない映像制作会社の選び方
映像制作会社を選ぶ際は、実績や料金など5つのポイントをもとに選ぶことが大切です。
・映像制作会社の実績の多さ
・映像制作会社の得意分野やできることを把握
・価格を明瞭に提示してくれるか
・担当者とは話がしやすいか
・スケジュール感や納期が明確であるかどうか
映像制作をプロに依頼するにあたって注意したいことが、映像と動画の違いを把握したうえでどの制作会社に依頼するか検討することです。
映像制作と動画制作の違いを解説したうえで、映像制作を依頼するうえで押さえたおきたい選び方について解説します。
映像制作と動画制作の違い
映像制作と動画制作は一見同じ言葉のように考える方が多いですが、それぞれ異なる内容を指します。
【動画制作】
デジタル媒体で公開されるYouTube動画など、エンタメや認知度アップを目的に公開されるコンテンツ。元々は映像作家の政岡憲三氏がアニメーションの訳語として提唱した言葉で、アニメーションや動きのある画像全般を指して「動画」と呼ぶことが多い。
【映像制作】
TVCMやWEBムービーなどプロモーション目的で制作されるコンテンツ。元々はスクリーンやテレビ画面に映し出されたデジタル画像を指す言葉で、一般的には映画やテレビで映し出す作品を総称して「映像」と呼ぶことが多い。
つまり、TVCMやWEBCM・PVの制作を依頼するのであれば、映像制作会社に依頼することがおすすめです。
以上をふまえて、映像制作会社を選ぶポイントについて詳しくご覧ください!
映像制作会社の実績の多さ
映像制作会社を選ぶ際にまず確認したいのが、その会社の制作実績です。
多くの映像制作会社では、公式HPで過去の制作物を公開しています。
その映像のクオリティはどうか、数多くの映像を制作しているかどうかは、映像制作会社として制作技術が高いかどうかを見極める重要なポイントです。
制作実績が多い・クオリティの高い映像を多数制作している会社であれば、信頼性の高い映像制作会社だといえるでしょう。
映像制作会社の得意分野やできることを把握
映像制作会社が得意としている分野や制作と合わせて利用できるサービスを把握することも大切です。
ひとことで映像制作といっても、CMから社内マニュアル、アニメーションなど各社が得意とする分野は異なります。
そのなかで、自社が作りたい映像作品の制作に強い会社を選べば、よりクオリティが高くスムーズな映像制作を依頼できるでしょう。
また映像制作と合わせてWEBサイト制作やマーケティング・ブランディングも合わせて依頼したい場合は、合わせて依頼できる内容に注目することも大切です。
価格を明瞭に提示してくれるか
映像制作会社と契約する前に、その映像制作会社が提供するサービスの依頼料金が明瞭に提示されているか確認しましょう。
隠れた費用や追加料金があると、あとから追加で費用を支払わざるを得なくなり、予算を大幅にオーバーしてしまう恐れがあります。
後々のトラブルを避けるためにも、料金の内訳はもちろん追加料金がかかる項目には何があるか、必ず確認したうえで映像制作会社と契約を交わしてください。
担当者とは話がしやすいか
映像制作会社の担当者とのコミュニケーションは、映像制作を依頼するうえで欠かせません。
映像制作会社の担当者は話しやすいか、自社の理念や依頼の方針に共感を示してくれるか、実際に打ち合わせして確かめましょう。
特に意見の相違や変更が必要となった際に、スムーズに理解してくれるか・スピーディに制作企画に反映してくれるかどうかは、映像制作会社を選ぶうえで非常に大切です。
スケジュール感や納期が明確であるかどうか
映像制作におけるプロジェクトのスケジュール感や納期が明確に提示されているかどうかも確認しましょう。
自社が希望する納期をきちんと反映してもらえるか、制作において適切なスケジュール管理が行われているかどうかは、円滑なプロジェクト進行に直結します。
そのためには、定期的な進捗報告が行われているかどうかはもちろん、実際にその映像制作会社に依頼したクライアント企業の口コミを参考にするのもおすすめです。
口コミも参考にしたうえで、トラブルなく映像を制作・納品してもらえる映像制作会社を選びましょう。
映像制作会社に依頼する前に決めておくこと
制作を依頼したい映像制作会社が決まったら、依頼する前に依頼内容について具体的に決めておきましょう。
ここでは映像制作会社に依頼する前に決めておきたいことについて、3つのポイントで解説します。
ターゲットの選定
映像制作会社に依頼する前に、映像広告を公開してどの層をターゲットに訴求したいかを明確にしておきましょう。
企業映像や商品サービスの紹介映像を作成し、どの層の認知度を上げたいのか・商品購入やサービス契約につなげたいのかを明確にすれば、映像制作におけるプロモーション戦略も具体的に見えてきます。
映像を見てほしいターゲット層によっては、映像を公開するメディア媒体から工夫する必要もあるでしょう。
若年層に訴求するならSNSを、高齢層に訴求するならテレビを活用するなど、ターゲット層を選定することで依頼内容を具体化してください。
予算の明確化
映像制作にかける予算も明確にしておくことが大切です。
予算が決まれば映像制作会社に依頼する際に予算に見合った映像内容や見積もりを出してもらえます。
そのうえでまず意識したいのが、映像制作における料金相場です。
相場を大幅に下回る予算では、十分なクオリティを担保できず映像を制作しても効果を期待できない恐れがあります。
そのため、相場を加味して予算を確保・提示することで、映像制作会社との信頼関係を構築しましょう。
具体的な費用は会社ごとに変わるため気になる人はこちら↓
イメージの具体化
映像制作における完成映像のイメージを具体化させておくことも大切です。
どんな雰囲気の映像にしたいのか、どんなメッセージを伝えたいのかを明確にしておくことで、映像制作会社とスムーズに意思疎通できます。
制作するうえで3DCGやドローン撮影を組み込んでほしいなど、使用する技術面でイメージを決めるのも良いでしょう。
理想の映像をプロに制作してもらうためにも、制作する映像の内容はプロに丸投げするのではなく、イメージも具体化して伝えましょう。
映像制作会社への依頼の流れ
映像制作会社に制作を依頼する流れは、大きく分けると企画・見積もり・制作の3つの工程に分けられます。
映像制作会社に依頼する流れについて、工程ごとにご覧ください。
企画提案を依頼する流れと目安スケジュール
・映像制作の企画戦略を提案してもらう
・提案内容をもとに情報をすり合わせる
・依頼内容を確定させる
映像制作会社に依頼する際は、まずは映像の企画を提案してもらったうえで制作方針をすり合わせましょう。
映像制作における自社のイメージや要望を伝えたうえで、映像制作のプロの意見やアイデアを受け取って制作を進めます。
企画段階にかける目安は1日〜1ヶ月ほどですが、依頼内容によっては提案から依頼内容の確定まで数ヶ月以上をかけてじっくり計画を練ることも大切です。
理想的な企画で映像制作にGOサインを出すためにも、綿密に企画戦略を練ったうえで契約に進みましょう。
見積もり依頼
企画内容が確定したら、見積もりを依頼しましょう。
見積もりはプロジェクトの内容や戦略に基づき、予算に応じた実際の依頼料金を明確にするために欠かせません。
依頼する際は可能な限り具体的に要望や依頼したい内容を伝えて、正確な見積もりを取ってもらいましょう。
複数の会社から見積もりを取って、より適正な価格・サービス内容で依頼できる映像制作会社を比較検討することがポイントです。
修正・追加作業の相談と納品までの流れ
・制作を実行する
・進捗報告を受けて修正や追加を依頼する
・映像が完成したら納品を受ける
実際に映像制作が始まったら、定期的に進捗報告を受けて映像制作の進捗や途中段階での仕上がりを確認します。
制作内容を確認して、修正や変更が必要な場合は映像制作会社の担当者と相談して、修正を反映してもらいましょう。
もちろん修正や変更についても、具体的な要望や指摘を伝えることで、効率的かつ納期への影響を最小限に抑えつつ制作を進めてもらえます。
修正も済み、映像が完成したら納品してもらい、映像制作会社への依頼は完結します。
契約時に定めた納期までに映像を完成させてもらえるよう、進捗報告や修正に関する打ち合わせも綿密に行って、スムーズなプロジェクト進行を目指しましょう。
映像制作会社選びで特に重要なチェックポイント
映像制作会社を選ぶ際は、基本の選び方に加え重要なチェックポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは映像制作会社選びの重要なポイント3つについて解説します。
実績と経験豊富な制作会社を選ぶ理由
映像制作会社を選ぶ際に実績や経験を重視するべき理由として、3つが挙げられます。
・過去に多くの映像制作プロジェクトを成功に導いてきたか確認するため
・どのような業界のクライアントと協力してきたか検討するため
・高品質な映像を制作できる信頼性の高い会社か確認するため
過去にどれだけ映像制作を成功させてきたか、どのようなクライアントと協力関係を築いてきたかは、信頼性の高い映像制作会社を探すうえで必ず確認しておきたいポイントです。
高品質な映像を制作するノウハウを持つ会社を選んで、スムーズな映像制作依頼を目指しましょう。
クリエイターとの相性と対応チェック
映像制作会社のクリエイターとの相性もチェックしましょう。
プロジェクトの成功には、クライアントと制作チームの良好なコミュニケーションが欠かせません。
特に相性が合わない場合、意見のすり合わせや修正などの情報共有が難航する恐れがあるため、制作会社を選ぶ際は契約まえに担当者と直接面談して、良好なコミュニケーションを取れるか確認することが大切です。
CG・アニメーション等の専門ジャンルごとの制作会社選びのコツ
特に3DCGやアニメーションなど特定のジャンルの映像制作を依頼する際は、専門性に富んだ映像制作会社を選ぶことが重要です。
依頼したい映像を制作するうえで必要な技術やノウハウがある会社を選べば、よりハイクオリティな映像制作を依頼できます。
そのためにも、映像制作を依頼する際は制作したい映像のイメージを明確化して、その映像の制作に強い会社を選ぶことがポイントです。
依頼する制作会社選びの実例と体験談
映像制作会社選びにおける成功事例について、制作する映像の種類別に2つ紹介します。
YouTube・SNS用映像制作会社の場合
近年ではYouTube・SNSなど世界中で多くのシェアを持つサービスを使った映像広告を公開するビジネスモデルが増加しています。
なかでもYouTubeでの映像運用による成功事例として、湘南美容クリニックのYouTube映像を紹介します。
湘南美容クリニックでは同社がクリニックで行っている治療の内容を映像付きで紹介することで、治療の種類や実際の様子を公開しています。
クリニックそのものの直接的な宣伝ではなく、治療の仕組みについて映像でわかりやすく解説することで美容医療に対する理解を深められるチャンネルとして運用されていることが特徴です。
いずれの映像もテレビ番組風にナレーションを入れたり、治療内容や治療の魅力をサムネイルで端的に伝えるなど、制作会社に依頼することで視聴者が実際に映像を再生したくなるような構成が組み込まれています。
これにより、クリニックの治療の広告としてはもちろん、クリニックの新規患者流入に成功しています。
PR目的の企業の映像制作会社の場合
PRを目的とした映像制作会社の事例として、EPOCHが手がけた積水ハウスの男性育休プロジェクトPR映像を紹介します。
同プロジェクトは未だ取得率の低い男性育休の取得促進や、家族・働き方に対する意識の再確認を提示する目的で発足しました。
制作では男性育休の取得率や日本の家族の在り方の変遷を50年にわたって綿密に調査し、「父親が家事や育児に参加することを当たり前にする」をテーマに映像をはじめとしたPR活動が行われています。
EPOCH社が制作したPR映像では、調査に基づいた男性と育児のつながりを1960年〜2020年代にわたってシームレスに再現し、途切れることなく最後まで映像に見入ってしまう構成が採用されました。
総合的なプロモーションと綿密なリサーチにより、本映像は50万回以上の再生回数を記録し、プロジェクトのメッセージ発信媒体として注目されています。
複数の映像制作会社から検討したいときの注意点・気を付けておくべき事項
映像制作会社に制作を依頼する際は、数ある会社から1社に絞り込んで問い合わせるのではなく、複数の映像制作会社に候補を絞り込んで検討することが大切です。
ここでは複数の映像制作会社から実際に依頼する会社を選ぶ際の注意点をご覧ください。
相談は3社までが目安
複数の映像制作会社を比較検討する際は、3社程度に絞って見積もりを依頼しましょう。
絞り込めずに多数の映像制作会社に一気に相談すると、各会社の情報の整理や比較が難しくなります。
そのため、3社程度に絞って情報をきちんとまとめたうえで比較検討しましょう。
これにより、効率的に自社によりマッチした映像制作会社を探せます。
追加費用が発生するかどうか聞いておく
3社程度に候補を絞ったら、ただ見積もりを取るだけでなく追加料金の有無も各社に必ず確認を取っておきましょう。
映像制作会社によっては、初期に見積もりには含まれていない追加料金やオプション料金が用意されている場合があります。
制作途中での追加要求や修正は、追加費用がかかる会社も多いため、事前に確認を取ったうえで予算に収まるかどうかを検討しておくことが大切です。
簡単な見積もり案を出してもらう
各映像制作会社に簡単な見積もり案を依頼することで、価格やサービス内容の比較がよりスムーズになります。
見積もり案をもらう際は、プロジェクトの基本的な内容や要件を明確に伝えることで、実際に依頼した際の料金から大幅に異なる見積もり料金を出されないよう準備しましょう。
見積もり案をもらって内訳や項目が不明瞭だった場合は、見積もり案をもとに制作会社に質問して、納得がいくまで情報収集することが大切です。
映像制作会社の選び方を理解して依頼してみましょう
映像制作会社は実績や見積もり金額、納期などをもとにハイクオリティかつ信頼を置いて映像制作を依頼できる会社を選ぶことが大切です。
選び方や注意点をもとに、自社の依頼要件に合った映像制作会社に依頼しましょう。
知識を皆に
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映像制作会社の失敗しない選び方のコツをプロ視点で解説!
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