成功事例から選ぶ！ブランディング会社18選【2024年最新版】

ブランディング会社とは、企業や商品サービスのイメージアップ・認知度上昇を計るため、広告の刷新やマーケティング・運営のサポートを行う会社です。

近年では企業のブランドイメージが売上の増加や安定化、人事への影響が大きいとの見方が強く、ブランディング会社を頼る企業が増加傾向にあります。

しかし、実際にブランディング会社を頼るとなると、どの会社を選ぶべきか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、おすすめのブランディング会社をランキング形式で紹介するとともに、ブランディング会社を利用した成功事例と会社の選び方を解説します。

自社のイメージアップや他社との差別化を計画している方は、ぜひ参考にしてください。

ブランディング会社18選

ここではブランディング会社としておすすめの企業を18社紹介します。

それぞれに特徴や強みがあるため、ブランディング会社をお探しの方はぜひ参考にしてください。

KASHIWA SATO

KASHIWA SATOは世界的に活躍しているクリエイティブディレクター・佐藤可士和氏が率いるブランディング会社です。

インパクトのあるデザインと戦略を提供することで、グラフィックだけでなく空間やキャンペーン企画まで幅広く手掛けています。

制作事例にはユニクロやくら寿司など有名企業の店舗やロゴのデザインもあり、多くの人の目に触れるデザインを提供しブランディングを成功に導いています。

日本デザインセンター

日本デザインセンターは1959年の創業より65年以上にわたってブランディングを手掛けてきた会社です。

制作実績には大手企業や公共機関のブランディングも多く、グラフィックやWEBデザインで多くのクライアント企業を支えてきました。

制作ではデザインとともにプロモーション全体の総合的なブランディング戦略を提案しており、提供サービスの質の高さから国内外で評価されています。

EPOCH

EPOCHは、様々なクリエイターが在籍し、チームでより効果的なプロモーション戦略を企画段階から練り上げるため、クリエイティブに強いブランディングの会社です。

「企業やコンテンツの知名度を上げたい」と考えている企業と相性が良いでしょう。

手がけた事例にはソフトバンク先端技術研究所やダイソーブランドのリブランディングなど、国内外で幅広く事業展開する企業の例もあり、ブランドとしての認知度や価値の向上を実現しています。

また企業や事業のブランディングのほか、デジタルサイネージなどの映像広告も手がけており、最新技術を活用した新たな手法に対応している点もEPOCHの魅力です。

nendo

nendoは独創的かつ斬新なデザインとプロモーション戦略を提案するブランディング会社です。

今まで手掛けてきたデザインはグラフィックのみならず、商品やインテリアまで幅広く、クライアント企業のデザイン領域を総合的に支援しています。

なかでも東急ハンズ（HANDS）のリブランディングプロジェクトでは、ロゴデザインから一新することでブランドイメージを大きく変え、海外展開も視野に入れた戦略が取られていることが特徴です。

good design company

good design companyは企業や商品、プロジェクトの企画段階から、販促やパッケージデザインまで幅広く対応しているブランディング会社です。

同社ではブランディングとコンサルティングの2本柱でクライアントを支えており、デザインを中心にクライアントを長期的にサポートできるよう、コンサルティング領域でサポートしています。

そのため、ただ商品を世に送り出すだけではなく、企業のブランド価値を高め続けるための長期的な戦略についても相談できます。

実績には企業やプロジェクトのブランディングのほか、展示会のプロデュースまでさまざまで、新規事業や企画の立ち上げにあたってブランディング会社に依頼したい企業にもおすすめです。

NOSIGNER

NOSIGNERは社会的課題の解決を大切にしたブランディングとデザイン戦略を提案しています。

持続可能性や社会貢献に重きを置いたデザインに強みを持ち、クライアント企業の成功はもちろん社会全体をより良くデザイン戦略を提供していることが特徴です。

デザイン分野では空間や物体、テクノロジーを融合させた革新的なアプローチを積極的に取り入れており、国内外で受賞歴を持つ企業としても注目です。

セイタロウデザイン

セイタロウデザインは代表の北川誠氏のデザイン哲学に基づいたブランディング戦略が提供されています。

企業の価値を最大化する戦略が大切にされており、企業や商品のデザインを総合的にプロデュースすることで、統一感のあるブランディングを実現しています。

制作ではクライアント企業のニーズを深く理解し、綿密なリサーチと分析に基づいたブランディング戦略を提案していることから、クライアントからの評価の高い会社としても注目です。

Tackram

Tackramは国内だけでなく海外企業の制作実績も豊富なブランディング会社です。

特に広告や商品のデザイン制作に強みを持ち、デザインの力で自社の知名度向上を目指したい場合におすすめです。

海外企業の経営ノウハウも豊富なため、海外展開を視野に入れている企業のブランディングを検討しているのであれば、ぜひTackramに相談してみてください。

Harajuku DESIGN

Harajuku DESIGNは日本のトレンドの中心地である原宿に拠点を置き、最新のトレンドや文化を取り入れたデザイン戦略を提供しているブランディング会社です。

デザイン領域における幅広いサービスを展開し、商品開発やプロモーションなど企業の価値を最大化する戦略について相談できます。

そのため商品デザインをはじめBtoCビジネスを中心に数々の制作を担当し、国内外でデザイン賞を受賞しているブランディング会社としても注目です。

seesaw

seesawは企画立案からデザイン制作までトータルで任せられるブランディング会社です。

新規事業の開発から任せられるため、商品ブランドはもちろんインナーブランディングを専門家に相談したい場合にもおすすめです。

過去にはファッションブランドやWEBサービスのブランディング実績もあり、新規事業の発足に合わせてブランディングを成功させたいのであれば、ぜひ相談してみてください。

デザインで株式会社

デザインで株式会社は「あらゆる課題にデザインで向き合う」をテーマに、デザインとブランディングの力でクライアント企業の課題解決を目指しています。

デザイン制作における課題確認から納品までの工程を一貫して自社内で行い、ブランディングについても3ヶ月からの伴走プランから対応しています。

多様なデザイン技術を取り入れたブランドデザインを提案しているため、デザイン制作に強みを持つ会社にブランディングを依頼したいと考えている企業におすすめです。

MA design

MA designはクライアント企業のニーズに合わせて柔軟に策定したブランディング戦略を提供しています。

企業の強化と成長を支援する戦略の提供をデザイン企画で支えることで、統一感のあるブランディングを実現できることが強みです。

デザインを通じた人とのコミュニケーションを大切にしている会社でもあるため、伝えたいことを効果的に伝える戦略をプロに相談したい企業におすすめです。

TAMBO

TAMBOはクライアント企業のブランド価値を最大化するため、独自のブランド戦略とデザインを提供しています。

主に撮影を含む実写グラフィックの制作を得意としており、有名企業のグラフィックも数多く手掛けていることが特徴です。

マーケティングに関しても深い専門知識を持つ企業のため、競合との差別化や競争力の強化を目指している企業におすすめです。

Right Design

Right Designはデザインによりより良い社会を目指すブランディングを提供しています。

クライアント企業の魅力（チャームポイント）を顧客に届けるためのストーリーテリングを構築しており、視覚的なデザインだけでなく体験でも訴えかけるアプローチを策定できます。

ファミリーマートをはじめ大手企業のブランディングも多数手がけており、社内外のブランディングを広く手がけている会社として注目です。

POOL inc.

POOL inc.は「ワクワクするビジョン」の提供によりクライアント企業の課題解決を支えるブランディング会社です。

広告制作はもちろん都市開発やビジネス開発にも豊富なノウハウを持つことから、大手企業のブランディングも手がけてきました。

過去にはTOYOTAやアコムのほか、熊本県など地方自治体のブランディングも手がけており、企業の認知度を高めるブランディングについて広く相談できることが魅力です。

ハイライツ

ハイライツ（highlights）はブランドの核心に光を当てるデザインを提供しているブランディング会社です。

長期的な成功へと導くコミュニケーション戦略を策定し、企業のコンセプトに沿ったプロモーション戦略を実行しています。

これにより、サイバーエージェントをはじめ大手企業のブランディングも手がけており、ブランディングにおいて高い評価を得ている注目の会社です。

NASU Co.,Ltd.

NASU Co.,Ltd.はビジネス貢献を目指せる変化のあるデザインを提供するブランディング会社です。

ブランディングの主目的である競争力の強化や認知度向上など、デザインを良くするだけでなく売上や認知度向上につながる戦略的なデザインを提供してもらえます。

代表の前田高志氏は著書『勝てるデザイン』を記すほか、同社で著書にも記されたメソッドでのブランディングを提供しており、デザイン・ブランディング領域をトータルで任せられます。

AMIDUS.

AMIDUS.はクライアント企業の文化や思いを大切にしたうえで、成長へと導くブランディング戦略を提供しています。

制作では「文化の再構築」を掲げており、言語ではなくデザインの力で企業の文化や思いを効果的に伝える戦略を相談できます。

ブランディングでは企業やサービスのほかスポーツリーグなど幅広い業界に対応しており、イベントのブランディングを依頼したいと考えている企業にもおすすめです。

セブンデックス

セブンデックスはマーケティングやブランディングに強みを持つ会社で、企業の顧客とのコミュニケーション戦略をトータルでサポートしています。

制作ではクライアントとのヒアリングに基づき、解決を目指すべき課題を分析したうえでブランディング戦略を提案していることが特徴です。

クライアント企業とその企業のつながりに重きを置いた課題解決支援を大切にしているため、自社の悩みとその解決戦略について専門家と相談したい企業におすすめの会社です。

anicecompany

anicecompanyは化粧品や健康食品関連のデザインとブランディングを中心に対応しています。

クライアント企業の特性を大切にしたブランディングを大切にしており、綿密なヒアリングに基づいた広告戦略により戦略の効果最大化を目指せることが、同社の強みです。

特にデジタル領域での広告戦略の支援によるブランディングをプロモーションが得意な企業でもあるため、SNS広告やWEB動画広告の制作を考えている企業におすすめのブランディング会社です。

MIMIGURI

MIMIGURIでは理論に基づいた企業ブランディングや組織開発・人材育成戦略に強みを持つブランディング会社です。

クライアント企業の課題に基づいた経営戦略を提案することで、企業そのもののブランド価値を高めることを大切にしています。

同社は組織コンサルティングにも強みを持ち、企業研究からコンサル・戦略を実行に移すためのデザインまでをトータルで任せられることが魅力です。

企業の認知度向上や事業の成長を目指すための戦略的なアプローチについて相談できるため、組織改革を検討している企業にもおすすめです。

PARK Inc

PARK Incでは企業や商品サービスを植物に例え、愛を持って種から大樹に育て上げるようにブランディングすることをコンセプトとして掲げています。

特にWEB媒体を活用した戦略が得意で、企業のブランディングからプロモーション、商品サービスの開発まで幅広く依頼できます。

愛をテーマにしているからこそ、膨大なマーケティングノウハウに基いた人の心に響くプロモーションやデザインを手がけており、デザイン面でも非常に心強いブランディング会社です。

そのため、多くの人に商品サービスを提供するBtoCビジネスを展開している企業にも、同社はおすすめです。

RISKY BRAND

RISKY BRANDは長期的なブランディングを前提とした戦略を提案している会社です。

専門家が調査に基づいたクライアント企業の成長戦略を提供しているため、自社の課題解決における糸口を探せます。

ブランディングではヒルトン東京をはじめ国内ホテルやリゾート施設の事例が多く、特にレジャー関連事業のブランディングを検討している企業におすすめです。

グラムコ

グラムコは国内外で事業展開する老舗ブランディング会社で、企業ブランディングを中心に多くの企業のブランド構築を手がけてきました。

ブランディングにおけるリサーチから戦略立案、実行までトータルでサポートしており、ブランディングにおける知識やノウハウがなくても任せられることが特徴です。

また同社は日本・中国をはじめ各国に拠点を持ち、各国のビジネスモデルに合わせたブランディングを提供しています。

そのため国内ではもちろん、海外展開するにあたって自社のブランド力向上や効果的なプロモーションを検討している企業にもおすすめのブランディング会社です。

株式会社ベネレッツ

株式会社ベネレッツは企業そのものから商品サービスまで、多彩な領域のブランディングに対応しています。

制作では心理学に基づき、顧客にクライアント企業の価値を正しく伝える独自手法を取り入れており、多彩な広告運用により企業の認知度向上や集客を支援していることが特徴です。

業種を問わず下請け会社を利用せず、自社で直接ブランディングを支援しているため、自社の思いを正しく伝えて必要な支援をトータルで任せたい企業におすすめです。

Interbrand

Interbrandは1974年にロンドンで設立し、50年にわたり世界的に活躍しているブランディング会社です。

クリエイターによる広告デザインだけでなく、ビジネス領域の専門知識やノウハウも取り入れたブランド戦略を提供しており、急速に変化する社会情勢にも適応する運営体制を目指せます。

ロンドン・アメリカに拠点を持つブランディング会社でもあり、グローバルに活躍する企業やインバウンド制作を視野に入れている事業者や自治体の実績も豊富です。

Landor

Landorは世界中にオフィスを置くブランディング会社で、各地にクリエイターや専門家が在籍しています。

東京でもオフィスを持ち、日本企業のブランディングを支援しているほか、グローバル化を視野に入れたブランディング戦略についても相談でき、海外展開を視野に入れている企業におすすめです。

全世界33ヶ所にオフィスを展開しているため、オフィスを置くエリアへの海外進出を検討しているのであれば、現地と連携したブランディング支援を受けられるでしょう。

バニスター

バニスターは豊富なマーケティング能力と丁寧なクライアント調査に基づいたブランディングが特徴です。

調査では市場調査のほか従業員や顧客へのインタビューを行うなど、さまざまな手法を行っており、よりクライアントにマッチした戦略の構築を目指しています。

同社ではブランドストーリーを大切にしており、クライアントが社会や人と結びつき長期的な運営体制を築けることを目指して、ブランド戦略を立てています。

クリエイターとマーケターがチームを組んで企画・デザイン戦略を練っているため、事業戦略からデザインまでまとめて任せられるでしょう。

EIGHT BRANDING DESIGN

EIGHT BRANDING DESIGNでは『良いということを正しく伝える』を大切にし、クライアント企業の商品サービスの良さ・競合他社との違いを見出してブランド構築を行っています。

企業の抱える悩みをヒアリングしたうえで、課題解決のため企業ブランディングまたは商品ブランディングを行っています。

同社ではフォーカスRPCD®と呼ばれる独自のブランディング戦略を掲げており、4つのステップでより良い企業・商品サービスのブランド構築を行っていることが特徴です。

そのため戦略的に企業のブランド価値を高め、自社の強みをより広く浸透させたい企業と相性が良いブランディング会社だといえます。

アイムアンドカンパニー

アイムアンドカンパニーは複数の広告媒体を活用したブランディングを手がけており、実績にはキャラクターデザインやロゴデザインもあります。

ブランディングにおける内容はメニューとして細分化して展開されており、受けられるサービスやサポート内容は非常に明確です。

ブランディングにおいては、社名の書体やスローガン開発をはじめ、総合的なサポートを行っており、従業員向けの採用や医療、新ブランドの立ち上げなどさまざまなシーンにも対応しています。

パラドックス

パラドックスはブランディングに関して幅広いジャンルで活躍しており、会社の企業理念や従業員のモチベーションアップ戦略を検討できるコーポレートアイデンティティ構築やインナーブランディング、商品やプロジェクトの開発・プロモーションを手がけるカスタマーブランディングまでさまざまです。

なかでも特徴的なのが、従業員の採用戦略を支える採用ブランディングです。

採用活動におけるコンセプトや求人掲載における広告制作など、採用におけるミスマッチを防ぎつつ、より採用申し込みが増えるようブランディングしているため、従業員不足でお悩みの企業にもおすすめです。

BREST

BRESTはホームページ制作をはじめとしたWEB媒体を使ったブランディングが得意な会社です。

企業ブランディングのほか、グラフィックデザインにおける豊富なノウハウから商品の企画やパッケージデザインにも対応しています。

また採用ブランディングの実績も豊富で、ニトリやTverをはじめとした多くの企業のブランディング実績があるため、採用や求人に課題を抱えている企業にもおすすめです。

DONGURI

DONGURIは幅広い知識や技術を持つクリエイター・専門家が集まり、さまざまな観点からブランディングを行っています。

同社にはビジネスや採用、マーケティングに関する豊富な知識やノウハウを持つ人材も在籍しており、チームを組んで戦略的にブランディング・サポートしています。

これにより、企業ブランディングだけでなく商品サービスの企画、採用や地域・行政のブランド価値上昇などが可能で、豊富な実績を持つブランディング会社だといえます。

従業員のモチベーション向上や離職率の低下を目指すインナーブランディングも行っており、社内から自社を改革していきたいと考えている企業にもおすすめです。

ブランディングとは

そもそもブランディングとは、企業そのものや企業の商品サービスの存在を唯一無二のものにし、自社が目指す方向性や市場でのポジションを確立させることを指します。

近年ではビジネスが多様化しているほか、グローバル化が進み多国籍で事業を展開する企業も増えたことから、世の中には無数の企業・商品サービスが存在します。

これにより、あらゆる業界で競合他社の存在も増え、他社に負けない魅力を発信することが求められるようになりました。

そこで生まれたのが、競合他社との差別化戦略や商品サービスの提供を専門にサポートするブランディング会社です。

ブランディング会社は広告制作やマーケティングなどに関する豊富なノウハウを持ち、依頼を受けた企業の独自性や市場での価値を確立するため、運営戦略の提案を行っています。これにより、ブランディング会社を利用すれば以下の課題の解決を目指せます。

・企業や商品のファンがなかなか増えない

・商品サービスの質は良いのにそれが広まっていない

・社員がやりがいを感じられず離職してしまう

ブランディングが成功すれば売上や認知度が上がるだけでなく「〇〇社の商品だから買う」とファンも付き、付加価値も付けられます。

ファンが増えることは業績の面だけでなく、離職率を下げ入社希望者を増やす点でもメリットがあるため、ブランディングは非常に重要な経営戦略の1つだといえます。

ブランディングがうまい会社とは？｜成功事例から学ぶ

ブランディングを成功させることには、企業のイメージアップや売上上昇をはじめ、さまざまな魅力があります。

ここでは有名企業のブランディング成功事例をもとに、ブランディングのメリットや成功に結びつく戦略のポイントについてご覧ください。

ソニー、ユニクロなどの成功事例とブランディング戦略

まずはブランディングに成功した有名企業の事例として、ソニーとユニクロを紹介します。

電機メーカーであるソニーの社長兼チーフブランディングオフィサー・永野大輔氏は、ブランディングに関して以下のように話しています。

ユニークネスを掲げていながら、商品やサービス、コンテンツがユニークじゃなく、感動体験にもつながらなければブランドには育ちません。同様に、感動体験につながる商品やサービス、コンテンツをつくっても、提供の仕方がまずかったらブランドとして認知されない。だからWhy、What、Howの3つを連係させることがブランドづくりで一番大事です。

日経クロストレンド｜ソニー企業社長に聞く　ブランドづくりはWhy、What、Howの連係

永野氏はソニーのブランド戦略において「Why=ソニーの存在意義」「What=ユーザーに何を提供するか」「How=どう提供するか」と定義付け、遊び心あふれるユニークな商品サービスを提供しています。

これはソニー（旧・東京通信工業）創業者の1人である井深大氏がソニー設立時に掲げた「愉快なる理想工場」というキーワードになぞらえたもので、創業時のテーマを守り現在もユーザーに驚きと体験を届けることで、ソニーというブランドを確立しています。

一方で衣料品メーカーであるユニクロでは、衣料品チェーンからファッションブランドへと方針を大きく転換させたことで、国内外で支持されるブランドとしての地位を確立しました。

多くのヒット商品を生み出すユニクロですが、2000年代初頭には売上が低迷したことを受け、ブランディング戦略を打ち出しました。

このときユニクロがまず始めたことが、ブランドアイデンティティを明確化することです。

ファッション業界において、ユニクロはどのポジションで存在価値を確立するのか検討したとき、ユニクロは「Life Wear（究極の普段着）」をコンセプトに世界的に発信していく方針を定めました。

同時にロゴの刷新と多様なコミュニケーション戦略でユーザーに商品の認知度を高めることで、世界に高品質な日本の衣料品として知られることとなりました。

ブランディング成功の魅力と評価のポイント

ブランディングを成功させることには、以下の魅力があります。

・企業や商品の認知度が上がり多額の広告宣伝費をかけずとも売上を期待できる

・企業としての信用が高まり価格ではなく安心感で商品が選ばれるようになる

・企業の知名度が上がり求職者増加や離職率低下を期待できる

・企業の存在価値や運営方針（判断基準）が明確になり事業の効率化を目指せる

ブランディングは企業に対する信用や売上上昇のほか、人事面でも魅力が多く、企業経営におけるあらゆる面で成長を期待できます。

競合他社にはない自社だけの魅力を定義し、消費者にもそのイメージを浸透させられれば「〇〇社の商品だから買う」というブランド価値につながるでしょう。

業界内でのブランディング成功例の影響と評価

ブランディング成功により、ソニーは電化製品やWEBサービスの分野で、ユニクロはファッション分野で世界を代表する企業となりました。

これにより新商品や新事業はメディアでも大きく注目され、その業界に詳しくない一般の消費者からも認知される企業となっています。

すると、企業やブランドそのもののファンやリピーターが生まれるだけでなく、新規顧客も見込めます。

「家電製品（衣類）には詳しくないけれど有名だからこれにしよう」とブランドイメージからさらなる売上上昇や顧客の獲得を目指せるため、ブランディングにより認知度や評価を高めることは非常に大切です。

ブランディング会社に依頼する前に準備しておきたいこと

自社のブランド価値を高めるためブランディング会社に依頼する際は、事前の準備が大切です。

ここではブランディング会社に依頼する準備としてやっておきたいことを3つ解説します。

目的の明確化

まずはどのような目的でブランディング会社を頼るのか明確化させましょう。

ブランディング会社に頼ってできることとして、主に以下が挙げられます。

・企業そのもののイメージアップや認知度上昇

・自社の商品サービスの認知度上昇や売上アップ

・自社の新規事業の企画開発やプロモーション

・企業の組織改革や運営体制の刷新（離職率の低下）

・採用における求職者への認知度上昇や戦略立案

企業や自社商品の認知度向上のほか、組織改革や採用においてもブランディングは大切です。

特に消費者への認知度上昇を目指す際、企業と商品サービスのどちらに重きを置いて宣伝するのかは、明確にしておきたいポイントです。

予算と納期・依頼の範囲

どれくらいの予算で・どれくらいの期間でブランディングを成功させたいのかも、明確にしておきましょう。

もちろん検討している内容に対し、実現可能かどうかは実際にブランディング会社と打ち合わせして判断する必要があります。

しかし、予算や納期・依頼範囲が何も決まっていない状態では、ブランディング会社もブランド戦略を立てるにあたって方針を決められず、内容にミスマッチが起きる恐れがあります。

自社に合ったブランディングを目指すためにも、予算や納期などについても具体的に検討しておくことが大切です。

自社のアピールポイントの整理

ブランディングにおいて重要なことが、自社のアイデンティティを確立し、競合他社に負けないポジションを見つけることです。

そこで、自社のアピールポイントを洗い出して、改めて自社のコンセプトや業界での価値を設定しましょう。

競合他社に負けない自社のアピールポイントを見つけられれば、ブランディング会社とともに広告の打ち出し方やターゲット層の選定を具体的に検討できます。

そのためには、あらかじめ市場調査やカスタマーインタビューをして、自社の商品の立ち位置や顧客からの認識を分析することも欠かせません。

自社のアピールポイントを多角的に検討し、ブランド価値を見出すための準備をしておきましょう。

ブランディング会社の料金と制作費用

ブランディング会社に依頼するうえで、あらかじめ検討しておきたいのが料金です。

ここではブランディング会社に依頼する料金相場と、制作費用をもとに会社を選ぶポイントを解説します。

主要なブランディング会社の料金比較

ブランディングは依頼内容により料金が大きく変動するため、基本的には料金表を設けず、クライアントと打ち合わせのうえ料金を提示しています。

料金提示にあたって、事前相談は無料で対応しているブランディング会社が多いため、数社で相談して料金で相見積もりを取るのも良いでしょう。

なお、ブランディングの料金は依頼する会社の種類によって相場が変わります。

依頼する会社によって料金相場が変動するのは、依頼できる内容や含まれているサポート内容に違いがあるためです。

一見するとコンサルティング会社の料金相場が最も高く見えますが、コンサルティング会社では企業の現状を分析することから始め、ブランド戦略の立案や実行まで幅広く依頼できます。

対して広告制作会社や広告代理店は、企業や商品のプロモーションに特化しており、洗練されたデザインのWEBサイトやパッケージ、効果的な販促方法について相談できます。

予算はもちろん、ブランディングの目的や受けたいサービス、相談したい専門家をもとに、利用するブランディング会社を検討しましょう。

ブランディング会社に依頼する際の適正料金とは

ブランディング会社に依頼する際の適正な料金相場を、依頼内容ごとにご覧ください。

コンサルティング：50万円～
・ロゴ制作：1点30万円～
・パッケージデザイン：1点30万円～
・WEBサイト制作：300-万円～
・広告（静止画）制作：150万円～
・広告（動画）制作：300万円～

コンサルティングは期間により料金が変動します。

企業コンサルティングは一般的にXXヶ月〜かかるため、期間をもとに予算を確保しましょう。

またデザイン領域では媒体ごとに個別で料金が決まっています。近年では新たな広告の形も登場しているため、広告媒体によって料金について相談していくことが大切です。

そのためにも、何を依頼したいのか・ブランディングや広告宣伝に予算をいくら割けるのかは、あらかじめ検討しておく必要があります。

費用対効果を考慮したブランディング会社を選ぶ時のポイント

ブランディング会社に依頼するうえで必ず検討しておきたいのが、ブランディングにおける費用対効果です。

ブランディングは企業や商品の認知度向上やイメージアップを目的とするもののため、数字や形で効果がわかりません。

そこでブランディングを依頼する際は、依頼内容に応じた評価方法や指標を決めて、ブランディング会社に相談することが大切です。

ブランディングの効果における評価方法として、以下が挙げられます。

・WEBサイトへのリード数

・新規接触率

・売上の推移

・従業員の離職率

・求人への応募人数

新規接触率とは自社や商品サービスを初めて知った人の割合を指し、この数値の上昇が見られれば、ブランディングにより自社の認知度が上がったことがわかります。

ブランディングの目的や依頼内容をもとに指標を設定すれば、依頼の効果が目に見えてわかるため、数値目標と期間を設定してブランディング会社に相談しましょう。

そのため、費用対効果をもとにブランディング会社を選ぶ際は、相談により数値目標の達成を目指せるかどうか、自社が求める数値目標を上回れるかどうか検討してもらうことがポイントです。

ブランディング会社の選び方

ブランディング会社を選ぶ際は、共感・実績・専門性の3つのキーワードで依頼する会社を検討しましょう。

ブランディングにおける3つのポイントの重要性と選び方について解説します。

共感

ブランディング会社を選ぶ際は、打ち合わせに際して自社の考えや目的・目標に共感してもらえる会社を探しましょう。

ブランディングでは社外の専門家に自社の理念や課題を深く理解してもらい、自社に合った戦略を立ててもらう必要があります。

そのためには、自社の経営理念や価値観・大切にしたいことに共感してもらい、自社のアイデンティティを把握してもらわなければいけません。

また自社内の状況だけでなく、業界のトレンドや最新の動向も察知したうえで、他社に負けない強みを活かしてもらうことも必要です。

自社の理念はもちろん、業界自体にも広く理解があり共感を得られるブランディング会社に相談すれば、自社に沿ったブランディング戦略を立ててもらえるでしょう。

実績

ブランディング会社を選ぶ際は、実績をもとに会社を選ぶことも重要です。

ブランディング会社では過去に手がけた依頼やクライアント企業を掲載しているところが多く、ランキングで紹介したブランディング会社に絞ってみても、有名企業のブランディングを引き受けた会社が多く存在します。

実績が豊富なブランディング会社はそれだけ多くの依頼を成功に導いており、信頼性があると同時に豊富なノウハウがあることがわかります。そのうえで特に注目したいのが、以下のポイントです。

・実績数が豊富であるか

・自社と同じ業界の事例が掲載されているか

・有名企業や有名コンテンツの事例が豊富であるか

・同じ企業からの依頼が複数掲載されているか

実績数が豊富であることはもちろん、実際に認知度の高くブランディングに成功している事例があるかなど、実績からわかることはさまざまです。

また同じ企業から複数の依頼を受けているなど、リピーターがいることでその会社の信頼性も検討できます。

実績についてさらに慎重に検討するなら、評判や依頼したクライアントの声を収集するのもおすすめです。

実績から慎重にブランディング会社の信頼性を分析したうえで、依頼する会社を選定しましょう。

専門性

ブランディング会社を探す際は、依頼内容や自社が携わる業界に関して専門的な知識やノウハウを持つ会社を選ぶことも大切です。

ブランディング会社に任せられる内容は企業や商品のほか、人事や採用などさまざまです。

またBtoBやBtoC、医療や行政など特定の業界における実績や経験が豊富なブランディング会社もあります。

ブランディングを行うには、課題や業界での立ち回りを検討するため、専門的な知識も欠かせません。

だからこそ、自社が依頼したい内容や業界に関して専門性を持って引き受けてくれるブランディング会社を選びましょう。

新卒採用強化中のブランディング会社一覧

就職活動において、企業のブランディングに携わりたいと考えているのであれば、新卒採用を強化しているブランディング会社に注目しましょう。

ここでは、新卒採用を強化しているブランディング会社について紹介します。

新卒は見るべきブランディング会社一覧

新卒採用を募集しているブランディング会社として、以下を紹介します。

ブランディング会社では多くの企業が新卒採用を行っています。

求められるスキルや仕事内容は会社により異なるため、自分のキャリアデザインに合った会社を選びましょう。

企業や商品サービスのブランディングは今後も需要が伸び、発展が期待されている業界です。

新卒採用は未経験からブランディングに挑戦できる非常に大きなチャンスのため、企業のブランディングや広告デザインに興味がある方は、ぜひ気になるブランディング会社の新卒採用をチェックしてみてください。

ブランディング業界で活躍するための求められるスキルと知識

ブランディング業界で活躍するために求められるスキルや知識として、以下が挙げられます。

・コミュニケーション能力

・戦略の提案・プレゼンテーション能力

・プロジェクトの統括・実行能力

・広告制作におけるデザイン能力

・課題を洗い出し問題を解決する能力

・ビジネスや各種業界に関する豊富な知識

何よりも大切なのが、コミュニケーション能力です。

ブランディングはクライアントの悩みや課題を丁寧にヒアリングし、依頼費用に見合った効果を提示しなければいけません。

そのためには戦略を立案し的確にプレゼンする能力のほか、ブランディングにおける広告制作や業界を理解したうえでのポジショニングの提案など、マーケティングから戦略立案、デザインまで幅広い領域でスキルや知識を深める必要があるでしょう。

もちろん、新卒採用の段階からこれらすべてのスキルや知識が必要なわけではありません。

企業によってはデザインやブランディングに関する教育制度が整っている場合もあり、新卒の場合は基本的なコミュニケーション能力のみでも採用を目指せる可能性もあります。

そのためデザインやWEB開発の技術や知識がない場合は、人材育成に力を入れているブランディング会社を選ぶことがおすすめです。

ブランディング会社でのキャリアップの道と社内評価のポイント

ブランディング業界で活躍するには、ブランディング会社に入社し経験を積むと同時に、スキルや実力を伸ばしキャリアアップを目指す必要があります。

ブランディング会社では、まずは先輩デザイナーやプロデューサーのアシスタントとしてブランディングに携わり、そこから自分に任せてもらえる仕事の領域を広げていく必要があります。

特にデザイン分野は自分のスキルやセンスが問われる部分もあり、優れたデザインを生み出せるクリエイターは社内でも高く評価されるでしょう。

そのためブランディング会社でキャリアアップを目指すなら、まずは自分に任せられた仕事内容から実績を積み重ねていくことが大切です。

また、キャリアアップを目指すため資格を取ることも選択肢の1つです。

ブランディングに役立つ資格として、一例をご覧ください。

・ブランディング実務士資格

・ブランド・マネージャー／3級〜1級

・ブランド・プランナー／2級・1級

資格試験に合格すれば、ブランディングにおける自分のスキルを端的に示せるため、転職やキャリアアップにも役立ちます。また資格試験に合格する過程でブランディングに関して学ぶことになるため、知識やブランド戦略における考え方を深める点でもおすすめです。

スキルの伸ばし方はブランディングに関して広く学ぶほか、1つの分野に特化して学んでその分野の専門家を目指すなど、さまざまな選択肢があります。

自分が業界でどの地位を確立したいのかをふまえて自らもブランディングしていくことが、キャリアアップのポイントだといえるでしょう。

まとめ

ブランディング会社をランキング形式で紹介するとともに、ブランディングの重要性や会社の選び方についても解説しました。

ブランディング会社は企業や商品サービスの認知度上昇などを目指し、目標達成に向けた戦略を立てて実行を目指す会社です。

会社により特化している内容が異なるため、ブランディングを依頼する・ブランディング会社で働くときは、自分に合った会社をじっくりと検討しましょう。