【知っておきたい】プロジェクトマネジメント手法を紹介します!!
企画した成果物を開発・管理するプロジェクトマネジメントですが、そのやり方や手法にはさまざまな選択肢があります。
プロジェクトマネージャーとして現場で活躍するなら、豊富な手法を理解したうえで、携わるプロジェクトにマッチした手法を使い分けることが大切です。
今回はプロジェクトマネジメントの手法について網羅的に解説します。
プロジェクトマネージャーとしてスキルや知識の幅を広げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください!
プロジェクトマネジメント手法とは?
成果物を開発・販売するまでのあらゆるフェーズを管理し現場のメンバーに指揮するプロジェクトマネジメント。
管理する方法にはさまざまな考え方や手法があり、プロジェクト進行における状況や管理対象によって、手法を使い分けることが求められます。
プロジェクトをより正しく効率的に進行することを目的に開発されたプロジェクトマネジメント手法を取り入れれば、より円滑なプロジェクト開発が実現するでしょう。
ただしプロジェクトマネジメント手法は膨大な種類があり、自分が直面している課題にどの手法を用いるべきなのか、論理的に考え正しい選択肢を選ぶことも、プロジェクトマネージャーの手腕に拠ります。
そのためただ手法を覚えるだけでなく、プロジェクトマネジメントに関わる人員として思考力や経験を積むことも、現場で求められるプロジェクトマネージャーになるうえで欠かせないことです。
代表的なプロジェクトマネジメント手法の紹介
プロジェクトマネージャーが知っておきたいプロジェクトマネジメント手法には膨大な種類があります。
なかでも代表的なプロジェクトマネジメント手法について、以下でご紹介します。
ガントチャート
ガントチャートとは、大規模なプロジェクトを細かく細分化し、それぞれのタスクのスケジュール進行を検討する手法です。
プロジェクトを細かく分けて、いつまでにこの開発を終わらせるべきか・どの業務が終わったら別のフローの準備をするべきなのかを検討します。
この検討結果をチャート式に書き連ねて管理していくため、視覚的にもスケジュール感がわかりやすくなることが特徴です。
PERT
PERT(プログラム評価レビューテクニック)とは、プロジェクトを細分化し、各作業と別の作業との相関図を作成し、開発におけるフローチャートを作成していく手法です。
チャート形式で作成していくことで、同時進行できるタスクが見えたり、各開発業務をどの自転で集約するべきかが見えてきます。
カレンダー
最も手軽でわかりやすいのがカレンダーと呼ばれるプロジェクトマネジメント手法です。
その名前の通り、カレンダー上にプロジェクト開発における各フェーズのスケジュールを書き連ねていき、多くの人から見てもわかりやすい形で表します。
特に時間管理に重きを置きたいシーンで役立つプロジェクトマネジメント手法です。
タイムライン
タイムラインは1本の線に各タスクのスケジュールや到達目標を書き連ねて、全体の流れを可視化する手法です。
1本の線で進度を示すためプロジェクトの流れや現時点での開発進度がわかりやすいでしょう。
特に小規模で並列タスクの少ないプロジェクト開発に向いているプロジェクトマネジメント手法です。
ウォーターフォール
ウォーターフォールとは、開発を段階的に整理して進めていくプロジェクトマネジメント手法です。
まるで雨粒が屋根を伝って地面に落ちるように、工程を上から下へ順序立てて並べていき、1フェーズずつ問題解決を進めていきます。
プロジェクト全体を見通しながら進めていく方法のため、大規模なプロジェクトを見渡したいときやプロジェクト開発の骨組み作りとして用いられることが多いです。
アジャイル
プロジェクトマネジメント手法のなかでも定番ともいえるのがアジャイルです。
開発における工程を細かく細分化し、各工程を反復する形で開発を回します。
プロジェクトマネジメント手法としてはもちろん、プロジェクト管理全体における基本的な考え方のため、必ず押さえておきましょう。
各工程を細かく細分化することが基本の考え方のため、ほかの手法と組み合わせて運用する場合もあります。
WBS
WBS(作業分解構造)とは、プロジェクト全体をツリー状に細分化し、作業構造や必要なタスクを洗い出す手法です。
プロジェクトの全容や最終目標を可視化したうえで、開発にはどのようなタスクが必要なのか・どれくらいの工数が掛かるのか分析します。
細かな分析は開発を担当する技術者に委任できることも、WBSの特徴です。
QFD
QFD(品質機能展開)とは、開発したい成果物や依頼主の要望・搭載したい機能などをもとに品質や開発内容を定義付ける手法です。
依頼主の要望を満たす成果物を上げるにはどのような業務が必要なのか、ほかの機能との兼ね合いはどうなのかを検討できるため、技術者視点で成果物の内容を検討する際にも役立ちます。
CCPM
CCPM(クリティカルチェーンプロジェクト管理)とは、1つの作業について考えるべき課題や必要な業務の作業分解構成図を作成し、開発の障害を検討する手法です。
1つの開発フェーズに焦点を当て、開発に遅れが出ているのはなぜか・解決するにはどうするべきかなど、課題を見つめ直す際に役立ちます。
マインドマップ
マインドマップは、1つ目標に対してタスクを細分化し作業分解構成図の形で広げていくプロジェクトマネジメント手法です。
大きな特徴が並列的に業務を書き連ねたり、各タスクに付随する資料や写真を挿入しながら作成できることです。
よりプロジェクトメンバーがわかりやすく、必要に応じてすぐにマップを修正できる手法だといえるでしょう。
進捗管理
進捗管理とは、プロジェクト開発における各タスクをリストアップし、その進捗情報を可視化するプロジェクトマネジメント手法です。
開発進捗をパーセンテージなどで示し、メンバー全員が各タスクの進捗を確認できるよう作成します。
進捗を示すと、タスクを割り振られた担当者の業務成績もわかりやすくなり、人材育成・評価の点でも役立つ手法です。
プロジェクトマネジメント手法の進め方
プロジェクトマネジメント手法を取り入れ開発を進めていく際は、どの手法を導入するべきなのか検討したうえで進めていく必要があります。
ここではプロジェクトマネジメント手法の進め方を、段階的に解説します。
プロジェクトの目的を考える
依頼主の要望やニーズをもとに、開発するプロジェクトも目的を考えましょう。
より評価の高い成果物を上げるにはどのような機能や要件を備えているべきなのかを検討し、具体的な開発内容へと落とし込んでいきます。
課題の洗い出し
具体的な開発内容を選定したら、それを実際に開発するにはどのような課題が発生するのか検討します。
開発内容に応じてその分野が得意な人員をメンバーに引き入れたり、現実的に開発達成できる予算・スケジュールであるかどうかを考えて、調整していくことが必要です。
タスクを作る
洗い出した課題や開発条件をもとに、必要なタスクを洗い出します。
このとき、プロジェクトマネジメント手法を取り入れタスクの選定・相関関係や開発全体の流れを把握していくことがポイントです。
リソースの確保
開発における全体的な流れを確立できたら、開発に必要なリソースを確保します。
開発に必要な人員・予算・時間をそれぞれ検討し、無駄のないリソースを確保しましょう。
ただし、リソースを限界まで切り詰めると突然のトラブルに対応しきれないケースも発生するため、ある程度の想定外も見越した設定を心がける必要があります。
コミュニケーションは徹底する
実際に開発が始まったら、欠かしてはいけないのがコミュニケーションです。
開発進捗や現場からの要望・意見をヒアリングし、より良い開発環境を整えていくことがプロジェクトマネージャーの業務の1つです。
進捗や報告について、頻繁に共有できる環境を整えて開発を進めましょう。
リスクと対策を考える
プロジェクト開発は突然のトラブルやリスクが付きものです。
突発的な問題により開発が大きく遅れたり想定外のコストが掛かる可能性も十分にあるため、あらかじめリスクやトラブルの対処について検討しておく必要があります。
情報共有を徹底する
コミュニケーションとともに、情報共有を徹底することも忘れてはいけません。
1日1回必ず情報共有するための場を設けたり、チャットツールなどを導入し必要な報告はすぐに伝えられる仕組みを整えて、現場の状況を正しく把握できるようにしておくことも大切です。
プロジェクト管理ツールを活用する
プロジェクトマネジメント手法を取り入れるうえで、管理ツールを導入することもおすすめです。
複雑に見える表やチャートも、管理ツールを使えば必要な情報を入力するだけで簡単に作成・管理できます。
また作成した表にすぐに修正や追加を加えられるものもあるため、導入する手法に合わせてツールも使い分けましょう。
プロジェクトマネジメント手法を取り入れてさらにスキルを身につけよう
プロジェクトマネージャーが備えておきたいプロジェクトマネジメント手法についてご紹介しました。
プロジェクトマネジメント手法にはさまざまな種類があり、開発内容や目的に応じて複数の手法を使い分けることが求められます。
状況に則した手法を上手く導入して、よりわかりやすくスムーズなプロジェクト開発を目指しましょう。
プロジェクトマネジメントにおけるスキルや開発の流れを掴んだら、よりステップアップするため転職を検討するのもおすすめです。
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文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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