りをちのお仕事バナシ

2024.12.09

公開日：2023.05.19

りをちのお仕事バナシ

マーケティングとは？手法や方法、重要性について簡単に解説！

マーケティングとは、自社の商品やサービスが売れる仕組みを作ることで、簡単にいうと「売るための戦略」です。

商品開発やテレビCM、街頭広告などがマーケティングの分かりやすい一例です。マーケティングによって顧客との接点が生まれ、本当に必要としている人へ届き、購買などのアクションにつながります。そのため、マーケティングはビジネスをする上で欠かせない存在になっています。

この記事では、マーケティングの基礎知識として、マーケティングの必要性や進め方などを詳しく解説するので参考にしてみてください。

マーケティングとは簡単にいうと戦略という意味です

マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。

つまり、販売するための戦略全般を指します。商品開発や広告宣伝、ディスプレイ、市場分析、ターゲット選定など、顧客のニーズを満たすための活動すべてがマーケティングです。マーケティングの最大の特徴は、自ら売り込むのではなく、消費者自身に選んでもらうことです。

どうしてマーケティングが必要なのか

マーケティングが必要な理由には、以下の3つがあげられます。

・サービスが売れる仕組みを作るため
・消費者と市場のニーズがわかる
・顧客ニーズに合わせた商品やサービスが作れるから

それぞれ詳しく解説します。

サービスが売れる仕組みを作るため

マーケティングを導入する目的の一つは、サービスが売れる仕組みを作るためです。

商品を販売する際には、顧客が直接見つけて購入へと動くか、営業パーソンが顧客へ紹介・売り込みをして購入してもらうかです。

しかし、人が物を売るのには人数や時間に限界がありますし、販売側の都合で顧客に商品やサービスを紹介を行います。一方でマーケティングは、人が直接売り込まなくても顧客自身が商品やサービスの情報を見て、必要と判断した場合に購入にいたります。

マーケティングのやり方一つで、売り込まなくても売れる仕組みを作れるということです。

消費者と市場のニーズがわかる

商品を販売する上で、消費者や市場のニーズを理解することは欠かせません。なぜなら、ニーズがなければ、どれだけ高品質の商品を作っても売れないからです。

マーケティングを活用すると、消費者や市場にどれほどのニーズがあるのか、また何を求めているのかを把握するのにも役立ちます。

顧客ニーズに合わせた商品やサービスが作れるから

顧客のニーズがわかれば、顧客ニーズに合わせた商品やサービスの開発も可能です。

例えば、SNSを活用したアンケート調査もマーケティング手法の一つですが、アンケート調査から顧客が欲している物を把握できます。

また、一度販売した商品でも、マーケティングを活用して、顧客のニーズに合わせて改良もできます。

マーケティングの進め方

マーケティングの進め方は、以下の4ステップです。

・市場調査
・戦略設計
・広告宣伝
・効果検証

それぞれ詳しく解説します。

市場調査

市場調査とは、商品やサービスを提供するにあたって、顧客のニーズや考えを取り入れるために行う調査のことです。

マーケティングの目的が、顧客のニーズを満たし売れる仕組みを作ることなので、事前に市場調査を行い、顧客が求めるものを把握する必要があります。

市場調査には、アンケート調査や統計データの分析などが用いられることが多いです。また、ターゲットに近い方を集めて、実際に商品やサービスを使ってもらい意見を聞いたり、座談会を開いたりする方法もあります。

データなどの数値で確認できる部分と、実際に使用した人の感じ方なども市場調査において重要なポイントになります。

戦略設計

続いて、市場調査で得た情報を基に戦略設計を行います。戦略設計とは、マーケティングの目的を達成させるために考える方向性のことです。

具体的には、以下のような情報を考慮して戦略設計を進めます。

・何を（商品やサービス）
・誰に（ターゲット）
・どれくらいの金額で（価格）
・どのように提供するのか（ECサイト、実店舗、SNSなど）

戦略設計で活用するのが、3C分析やSTP分析、4P分析などのマーケティングフレームワークです。

広告宣伝

広告宣伝とは、作った商品やサービスをユーザーに届ける活動のことです。

今では多くの商品やサービスが世に出回っているので、どれだけいい商品やサービスを作っても、ユーザーに認知されなければ売れません。

広告宣伝には、以下のような方法があります。

・テレビCM
・雑誌広告
・インターネット広告
・ダイレクトメール
・口コミサイト　など

WebサイトやYouTubeなどの動画内、SNSを活用した広告配信は、細かくターゲットを絞れデータ収集や分析がしやすく、一般的な広告運用の手法になっています。

効果検証

効果検証とは、売り出した商品やサービスが実際に売上に結びついているのかを検証することです。

どれだけの顧客が商品に興味をもち、実際に購入にいたり、リピートしているかなど、データを基に検証を行います。

さらに、売上とマーケティング活動にかかった費用から費用対効果を算出し、更なる改善につなげます。

マーケティングの手法と種類

一口にマーケティングと言っても、さまざまな手法と種類があります。そのため、マーケティングを行う目的や商品の特徴などを基に、マーケティング手法を決める必要があります。

ここでは、3種類のマーケティング手法を紹介するので参考にしてみてください。

マスマーケティング

マスマーケティングとは、ターゲットを絞らずに、不特定多数に向けてアプローチする手法です。

主にマスコミ四媒体と言われる、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌がマスマーケティングに該当します。ユーザーの身近な場所で広告配信を行うため、商品やサービスを幅広く認知させるのに役立ちます。

一度に多くの人に届けられるメリットがありますが、広告出稿のコストは高いためマーケティング活動に多額の投資をする必要があります。

ダイレクトマーケティング

ダイレクトマーケティングとは、企業が顧客に直接コミュニケーションを取り、購入や問い合わせなどを促すマーケティング手法です。

不特定多数やある一定のターゲットを絞ってアプローチするのではなく、一人の顧客に対してアプローチするのが最大の特徴です。

主に、電話やメールを活用します。ターゲットの属性に合わせてアプローチをするため、顧客一人ひとりが望んでいると思われる情報を提供でき、費用対効果の高いマーケティングが実現できます。

インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングとは、WebサイトやSNSを通して、顧客にとって価値のある情報を提供し見込み客を惹きつけるマーケティング手法のことです。

企業目線で伝えたい内容を好きなタイミングで発信するのではなく、見込み客が自ら検索した内容に対して、必要な情報を提供していきます。

このように顧客の自発的な認知や興味を促すことで、徐々にファンになってもらえ、売り込まなくても売れる仕組みが作れます。

マーケティングにおける考え方

マーケティングにおける考え方として、以下の3つが重要です。

・誰に売るのか
・どのように売るのか
・どんな価値を売るのか

それぞれ詳しく解説します。

誰に売るのか

誰に売るのかとは、ターゲットを決めることです。

ターゲットを決めると聞くと「なるべく多くの色んな人に届けた方がいいのでは？」と思われる方もいますが、ターゲットを絞るほうが成果につながります。なぜなら、ターゲットが決まらないと、商品のコンセプトがズレてしまい、売り方やアピールポイントも変わってしまうからです。

市場調査の結果も取り入れながら、ターゲット顧客をより細かく想定すると、必要としている人に届く商品が開発できます。

どのように売るのか

誰に売るのかが決まっても、どのように売るのかという売り方が決まらなければ、顧客に届きません。

売り方とは、実店舗に並べたりECサイトで販売したりなどです。

こちらから直接アプローチするのか、Webサイトを運営して、検索ユーザーにアプローチするのかも重要なポイントです。

どんな価値を売るのか

数多くの商品やサービスが出回っているなかで、顧客がその商品を選択する価値を伝えなければ、選んでもらえません。

例えば、包丁を売ることを考えてみます。

「よく切れる・薄くて軽い・金額が安い」などは、商品の特徴です。これだけを伝えても消費者から選ばれづらいです。「軽くてよく切れるから、力の少ない女性でも大根やかぼちゃなどの硬い野菜がすんなり切れて、料理時間の短縮にもなります。」であれば、料理の際に包丁の扱いで悩んでいた女性にとっては、大きな価値を感じるでしょう。

このように商品の特徴を踏まえて、ターゲット顧客に合わせた価値を提供することが重要です。