Z世代ってどんな人？性格や特徴を把握しよう

ニュースを中心に「Z世代」という言葉を目にする機会が増えてきました。

Z世代とは1998年から2012年代に生まれた世代を指し、現代の若者世代を総称する言い方として浸透しつつあります。

これから新卒採用・20代の中途採用を検討している方のなかには、Z世代の性格や考え方、仕事におけるビジョンが気になる方もいるでしょう。

そこで今回は、Z世代の性格や仕事に対する考え方、Z世代が注目されている理由について解説します。

Z世代の性格は？

Z世代とは、1998年〜2012年に生まれた人を指す言葉です。

その性格は、以下の通りです。

・仕事でも私生活でも何より効率を求める
・物理的な物よりもサービスや無形の物にお金を使いたい
・国際的な問題への意識や興味が大きい
・SNSを使ったコミュニケーションが当たり前
・デジタル機器が幼少期から身近にあり扱いに慣れている

Z世代は、少子高齢化が加速し国内でも問題視されるようになった時代に生まれました。

仕事でも私生活でも自分でやらなければいけないこと・学ばなくてはいけないことが多く、「効率」を求められることが当たり前の中で生きてきた世代です。

そのため、どんな物事であっても効率重視の考え方・行動をすることが多く、時には効率度外視の「しきたり」「伝統」に懐疑的な意見を持っている方も少なくありません。

また、スマホやタブレット端末をはじめとした情報端末が身近にあることが当たり前の世代でもあります。

そのため、SNSや情報機器の扱いに慣れており、デジタル技術に対する理解や覚える速さが非常に早いことも傾向の1つです。

IT分野やデジタル技術の開発などの面では、上の世代をすぐに追い越してしまうほどの理解度を示すことも、Z世代の特徴だといえます。

Z世代は何の略？

Z世代の語源には諸説ありますが、多くあるのが「X世代からの系譜」があるからです。

まずはアルファベットが付く世代についてまとめます。

X世代：1978年から1987年に生まれた世代
Y世代：1988年から1997年に生まれた世代
Z世代：1998年から2012年に生まれた世代

なぜアルファベットを使って世代を表すようになったかというと、「X世代」の語源を見るとわかります。

X世代と名付けられた理由は以下の通りです。

フォトエッセイ『GenerationX』にて該当する世代が「未知なるもの」として表された
1991年の著作『ジェネレーションX』〜加速された文化のための物語が世界的ヒットを記録

名付けられた理由には諸説ありますが、これにより1978年代から10年間に生まれた人をX世代と呼ぶようになり、そこからおよそ10年ほどを区切りに「X、Y、Z」と世代分けした呼ぶようになりました。

Z世代は何歳の人？

2022年現在で、Z世代にあたる人の年齢はおよそ10歳から25歳です。

この世代は、2008年以降に起こったリーマンショックによる経済恐慌の波を大きく受けた世代で、生まれてからずっと不景気の中を生きてきました。

また、小・中学生の頃からスマホが当たり前の世代だったため、スマホをはじめ情報機器の扱いに慣れており、情報学への理解度が早いことも大きな特徴です。

わからないことも「誰かに聞く」「本で調べる」よりも「ネットで検索する」が当たり前の世代のため、より上の世代とは考え方や情報処理能力に大きな差があることでも注目されています。

仕事におけるZ世代の考え方や思考

Z世代が20代に差し掛かった今、Z世代をターゲットとした採用活動に踏み出す企業も増えてきています。

そこで知っておきたいのが、仕事におけるZ世代の考え方や思考です。

その特徴を以下でまとめます。

・効率を重視して仕事のやり方を考える
・要点を掴み理解するまでのスピードが早い
・画像や動画を使った情報伝達を好む
・自分の興味のある物事しか読み取ろうとしない
・1つの企業で生涯働くことをあまり考えていない

仕事において効率を重視し決められた成果をスピーディに挙げられることは、評価すべき能力です。

ただ、その効率重視な考えがX世代と折り合いが悪く、ときには世代間で意見の食い違いが起きるケースもあります。

また、画像・動画などのメディア媒体に慣れ親しんできた世代でもあるため、文章以外を使ったメディアへの理解度が高く、また話の要点を掴み重要なことをすぐに理解する力に長けています。

一方で、自分に必要ないことは一切理解を示さなかったり、文章だけのコンテンツへの理解は遅れる傾向にあるなど、伝え方の工夫が大切です。

なぜZ世代が今注目されているのか？

Z世代は、これからの未来を担っていく世代です。

また現在は学生も多いZ世代ですが、10年以内には社会人におけるZ世代の割合が格段に増えていきます。

そのため働き手としてはもちろん、消費者層としても無視できない世代となるでしょう。

国連データによると、「近い未来、世界人口のおよそ3分の1をZ世代が占める」ともいわれています。

そのため、今のうちからZ世代をターゲットとしたマーケティングを行っていくことが重要です。

これからのビジネスを考えるなら、Z世代の消費傾向や思考を考えることは、欠かせないこととなるでしょう。

Z世代の性格を掴んで育成していこう

Z世代は次世代のビジネスを担う層として非常に重要視されています。

そのため、ビジネスの世界ではZ世代の優秀な若者・自社に合った若者を取り込んでいくための方針決定が重要です。

そのために知っておきたい、Z世代の特徴をまとめます。

・仕事でも私生活でも効率を求めた考え方、行動をする
・要点を掴み自分に必要な情報を取捨選択する能力が高い
・デジタル技術の扱いに慣れ新たな技術の吸収力も優れている

Z世代にはその時代に生まれ育ったことから、X世代・Y世代（ミレニアム世代）とはまた違った性格や考え方があります。

大切なことは、その考え方を否定したり問題視するのではなく、性格を理解してその世代に合った教育・ビジネスの形を考えていくことです。

これからのビジネスを考えていくため、まずはZ世代の傾向を理解して、新たなビジネス・社内での教育の形を考えましょう。