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証券口座で開設できる口座は何種類?それぞれの違いとポイントを知ろう

証券口座で開設できる口座は何種類?それぞれの違いとポイントを知ろう

証券口座には複数の種類があり、それぞれに機能が異なります。

主な口座の種類は機能別に4種類挙げられるため、利用したい運用方法や投資計画に合わせて、適切な種類を選びましょう。

今回は証券口座の種類とその特徴について解説します。

これから証券口座を開設したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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証券口座とは

証券口座とは、投資するための資金や金融商品を保有するための口座を指します。

投資に使う資金は普通預金から捻出することはできず、まずは証券口座に移してその口座内の資金で運用していきます。

口座を分ける理由は、資産運用方法によっては納税や確定申告の必要があるためです。

投資により生み出せた利益は課税対象となるため、証券口座を開設しその中でお金を管理します。

ただし選ぶ証券口座の種類によっては、確定申告の手間がないだけでなく納税する必要がないものも存在します。

そのため証券口座を選ぶ際は、税金や確定申告の有無について踏まえたうえで、自分の運用方法に合った設定で開設しましょう。

証券口座の種類

証券口座の種類の主なものとして、4つが挙げられます。

以下では証券口座の種類4つの特徴について、それぞれご覧ください。

一般口座

一般口座とは、その口座内のお金の管理についてすべて自分で行わなければいけない投資方法を指します。

1年間の運用結果がわかる年間取引報告書が交付されないだけでなく、その口座内で行った資産運用の損益を自分で計算し、確定申告しなければいけません。

さらに資産運用により生じた利益は、確定申告を経て自分で納付しなければいけないため、基本的には一般口座を選択せず、証券口座内での源泉徴収により自動的に納税できる特定口座での運用を選ぶことがおすすめです。

ただし、海外に住んでいる場合は特定口座を利用できないため、その場合は一般口座を選ぶことになります。

NISA口座

NISA口座とは、NISA制度での資産運用のみを目的とする証券口座の1種です。

NISAとは政府により定められた一部の金融商品の積立投資に限り、非課税で運用できる方法を指します。

基本的には元割れリスクが少なく長期運用に向いた金融商品が対象となるため、老後の資金調達にも向いている投資方法です。

NISAでの資産運用は上限額があるものの、上限内であれば運用益は非課税であり、確定申告の必要もありません。

ただし基本的にNISA口座は日本国内に住んでいる成人(2023年より18歳)に限られます。

対象となる条件を満たしていれば、NISA制度を利用した資産運用のためにNISA口座を開設することも検討しましょう。

特定口座(源泉徴収なし)

特定口座とは、資産運用における損益や税金を証券口座に計算してもらえる口座の種類です。

計算したうえで支払う必要がある税金は源泉徴収してもらえるかを選べます。

なかでも源泉徴収なしの特定口座は、証券口座から自動的に税金が徴収されません。

納めるべき税金は自分で確定申告したうえで支払う必要があります。

確定申告の際は、1年間の運用結果や損益がわかる取引報告書を証券会社に交付してもらい、その内容をもとに確定申告を行います。

特定口座(源泉徴収あり)

源泉徴収ありの特定口座では、証券口座から直接源泉徴収が行われ、口座内で保有している資産から所得税が天引きされます。

税金は運用益の20.315%ほどで、特別な手続きをすることなく証券口座から税金を納めてもらえるため、確定申告や納税の必要がありません。

運用益が課税対象となる資産運用を利用するのであれば、源泉徴収ありの特定口座が手軽だといえます。

ただし源泉徴収ありの特定口座を利用している場合でも、必要に応じて確定申告することは可能です。

特に以下に当てはまる場合は、確定申告する必要があります。

・資産運用による損失を翌年以降に繰り越したい

・複数の証券会社での運用結果を通算して計上したい

・譲渡損失や配当金などの損益を通算したい

損失の繰越やほかの証券会社での資産運用結果を通算したい場合は、自分で確定申告する必要があるため、運用結果に合わせて確定申告を行いましょう。

口座のメリットとデメリットを見てみよう

証券口座には選択する種類によってメリット・デメリット両方が存在します。

証券口座の種類にお悩みの方は、以下でご紹介する種類ごとのメリット・デメリットについてご覧ください。

一般口座のメリットデメリット

一般口座では年間取引報告書が証券会社から交付されないため、自分で作成して損益を計算しなければいけません。

確定申告や納税も基本的には自分でやらなければいけないため、日本に在住しているのであれば、一般口座を選択するメリットはほとんど無いといえます。

ただし海外に住んでいる場合は確定申告や損益計算の手間を省ける特定口座を開設できないため、条件に合わせて一般口座を選ぶことが大切です。

メリット・海外に住んでいても証券口座を開設できる
デメリット・自分で年間取引報告書を作成する必要がある
・源泉徴収されないので確定申告する必要がある

特定口座のメリットデメリット

特定口座で開設すれば、年間取引報告書が発行されるため確定申告の手間を大きく省けます。

源泉徴収ありの特定口座であれば納税の手間も省けるため、税金に関する手続きの負担を減らしながら資産運用できるでしょう。

ただし基本的には、年間20万円以上の利益が出れば納税の義務が発生し、源泉徴収なしの特定口座の場合は申告の必要があります。(住民税の申告は必要)

なおNISA口座も特定口座の1種に該当し、NISAでの運用は上限額の範囲内であれば確定申告・納税の必要はありません。

NISAの利用を検討している方は、NISA口座の開設手続きについても合わせて押さえておきましょう。

メリット・年間取引報告書が交付されるので確定申告が手軽
・源泉徴収ありの口座なら確定申告や納税の手間も省ける
デメリット・源泉徴収なしで年間20万円以上の利益が出れば確定申告の必要がある

積立NISAを始めるならどの証券会社がおすすめ?NISA口座開設を考えている人はこちらもチェック

特定口座と一般口座はどっちを選んだらいい?

これから証券口座を開設するなら、まず特定口座か一般口座のどちらを選ぶべきかから検討する必要があります。

結論からいうと、日本で口座開設するなら特定口座がおすすめです。

特定口座は年間取引報告書が自動的に発行されるだけでなく、源泉徴収も利用できます。

そのため損益計算や納税におけるあらゆる手間を省けるため、初心者はもちろん上級者も特定口座が手軽です。

確定申告を考えてみる

なかでも大きな違いが出るのが確定申告の必要性です。

一般口座は損益を自分で計算したうえで確定申告しなければいけません。

対して特定口座であれば、年間の損益等がすでに計算された年間取引報告書が発行され、その情報をもとに簡単に確定申告書を作成できます。

さらに源泉徴収ありの特定口座であれば、納めるべき税金は証券口座から差し引かれ、証券会社を通じて支払われているため、確定申告や納税の手間なく資産運用を続けられる場合もあります。

そのため確定申告の手間を省く点で見ても、特定口座での資産運用がおすすめだといえます。

株式投資初心者さんは特定口座(源泉徴収あり)かNISA口座がおすすめ

株式投資における証券口座の種類についてご紹介しました。

証券口座には主に一般口座と特定口座の2種類があり、特定口座は設定方法によってさらに種類が細分化されます。

特定口座は年間取引報告書の作成をはじめ確定申告や納税における手間や負担を減らせるため、特別な理由がない限りは特定口座の利用がおすすめだといえます。

また納税はもちろん、税負担そのものを減らすならNISA口座の開設・運用もおすすめです。

NISAは運用益が非課税になるため、確定申告はもちろん納税そのものも必要ありません。

資産運用の手間を減らしたいと考えている方も、ぜひNISA口座の開設・運用に挑戦してみてください。

文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部

おかねチップス編集部

おかねチップスは、毎月30件以上の記事配信と業界人へのインタビュー記事等を多く取り上げており、創刊1年で月間25万PVと22万UUの購読者数へと成長。
20代後半から40代後半にかけた、ビジネスマンがメインであり、フリーランス、パラレルワーカー、スタートアップ等の読者層が多数。数多くの著名人にも登壇頂いていると同時に各種専門記事については、記事の信頼性を最新性を担保するために、税理士や各業界のプロフェッショナルを監修に迎えたうえで、各記事を編集・校閲・確認を経て制作。

おかねチップス:https://okanechips.mei-kyu.com/

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