「サイバーエージェント」CL事業部・川又章奈さんが未経験のPMに挑戦した理由

プロフィール です!!
川又章奈さん
なぜ、サイバーエージェントに入社したのですか?
代理店2社を経て、「エンタメに携わりたい!」という思いが湧き上がったんです
旅行代理店、広告代理店を経て、サイバーエージェントに入社したのですが、学生時代から「サービスを作る仕事をしたい」という気持ちがあったんです。ただ、当時は具体的に作りたいものがなくて……。広告代理店でゲームやアプリなどのエンタメにまつわるサービス事業に携わったことで、より規模の大きなサービスに関わりたいという思いが強くなり、サイバーエージェントへの転職を決めました。

入社後はどんなお仕事を?
営業から未経験のPMに転身
入社後は広告事業部の営業として、名だたる企業様の案件を担当して経験を重ねました。広告の仕事も非常にやりがいがありましたが、もともとエンタメにまつわるサービス事業に興味があったこともあり、いつかエンタメの仕事にもチャレンジしたいと考えていました。サイバーエージェントにはさまざまなサービスや事業部があり、若い社員や経験の浅い社員にも積極的に挑戦させてくれるところが魅力の1つだと感じています。「エンタメの仕事がしたい」という気持ちが高まっていた頃、ちょうどLDHさんとの共同事業のCL(シーエル)事業部の立ち上げがあり、社内公募に応募し異動が決まりました。CL事業部は、LDH所属の人気アーティストのライブ配信やキャス配信を楽しめる映像配信サービスを提供する部署で、未経験のPM(プロダクトマネージャー)という職種にチャレンジすることになりました。
CL事業部の編成を教えてください。
あらゆる職種の約25名が所属
エンジニアなどの開発陣とデザイナー、ビジネス職といった専属メンバー約25人が配属しています。ほかにも、社内外にサポートメンバーが多数います。そのなかで私は2人いるPMのうちの1人で、もう1人はPjM(プロジェクトマネージャー)といって、技術面の向上のために指揮を取る役割を担っています。

川又さんがPMを務める「CL」は、2020年8月にグランドオープン。LDHのアーティストがさまざまな映像コンテンツを配信している/(C)CL
PMってどんなお仕事なのですか?
コミュニケーションを深めながら開発をリードする大事な職種です!
一般的なPMは開発をリードするのが大きな役割。事業戦略や機能要件の決定を行い、チームメンバーと細やかなコミュニケーションを取りながら進行していきます。その役割に加えて、「CL」はLDHとの共同事業なので、LDHの方々とのコミュニケーションも多いのが特徴です。社外会議の報告資料を作ったり、CLのサービス向上のための意見を取りまとめたり。開発チームの限られた時間内にいかに目標達成できるかを考え、調整するのも私の大事な仕事です。また、PMをメイン業務としながら広報業務も一部担当しています。
PM未経験でメンバーとコミュニケーションを深めるのは大変だったのでは?
営業時代のコミュニケーションスキルを生かして親睦を深めました
営業のときにチームに対して意思決定を行っていたので、そのときのスキルがCL事業部内でのコミュニケーションに生かせました。とはいえ、最初は開発に関する知識もなくプログラミング言語もわからず、エンジニアと意思疎通ができないことも。そこで、一緒にランチに行って親睦を……ってすごい古典的ですけど(笑)。あと、オンライン会議は、エンジニアと話せる貴重な時間です。ゲーム形式の自己紹介などのアイスブレイクを行って、人となりを理解し合えるとお互い打ち解けられました。

開発に関する専門用語や知識はどのように習得しましたか?
わからないことは正直に伝え、日々学んでいます
最初に「大好きなエンタメサービスに携わりたくて異動してきました。PMは未経験ですが、勉強しながら頑張ります」と正直に開発陣に伝えました。「CL」のエンジニアは、サイバーエージェントのなかでも優秀なベテランが多いので、みなさん理解してくれてありがたかったです。わからないことは開発に詳しいPjMに積極的に聞いたり調べたり。とはいっても、正直、次から次へとわからない単語が出てくるので、日々勉強といった感じです。
エンタメサービスの最先端を走る会社に転職して驚いたことは?
目標達成のため、全力で仕事に挑むメンバーが多い
そうですね……、入社してまずびっくりしたのは、仕事に対して前向きな人が多いことです。私自身、小学校から大学までに知り合ったさまざまなタイプの友人がいますが、「ここまで仕事に向き合い、頑張っている人はいないな」って。生活のために働くという感じではなく、目標達成に向けて全力で頑張るという人が多い。人それぞれ仕事が大変だったり、うまくいかないときはもちろんあるんですけど、それでも前向きなのがすごいなぁって圧倒されました。もちろん、ついていけるのかという不安もありましたが、社内のメンバーの影響を受けて、「私も前向きに頑張ろう!」といい刺激になりました。
不安や迷いをどうやって乗り越えましたか?
仕事に前向きな社風に圧倒されるも、周囲の手厚いフォローで奮起
入社して3カ月はみんなのやる気とスピード感に「ついていけてないかも」と思ったんですが、同僚にありのままを相談してみたら前向きなアドバイスをもらって、同じ速度で仕事を進められるようになりましたね。あと、私が仕事についていけなくて泣き言を言っていたとき、「君のやりたいことに合ったミッションを改めてセットするから、一緒に頑張っていこう」と上司が協力してくれたおかげで頑張れました。サイバーエージェントは、やりたいことに挑戦しさせてくれるだけでなく、応援してくれる文化もあるんです。今まで、会社の命令で配属や業務が決まることが当たり前だと思っていたので、そういう会社の風土には驚きましたね。

1日の流れはどういう感じですか?
出社
当日の予定とタスクの確認、CLの有料会員数、無料会員数、PPVの実績などの確認、話題になっているエンタメサービスのチェックを行う
直近の会議の準備
会議
CLはファンとアーティストを技術の力で結ぶ「FanTechサービス」。今以上にファンに寄り添ったサービスにしていくため、週1回の全体ミーティングでエンタメサービスの最新情報や機能などを共有する
チームメンバーとランチ
会議やLDH社とのコミュニケーション
案件の仕様に関する会議を5〜6件行う。デザイナーとエンジニアのチームとは主にSlackでやりとりしているが、急ぎの案件などは会議で話して決めることも多い
アプリの仕様の確認、資料作成などの作業
翌日の予定とタスクの確認
退社
「CL」のPMとして喜びや面白みを感じるのはどんなときですか?
それぞれの価値観でエンタメを楽しむ一人ひとりを大事にしたい
やはり「CL」のユーザーのみなさんから反応をいただいたときですね。そもそもエンタメ好きが高じてCL事業部に異動したので、「自分がアーティストとファンの架け橋になって、今までエンタメからもらったパワーを還元したい」という想いが強いんです。とくに実際にファンの方々の反応を見ると、アーティストとファンのみなさんのすごい熱狂を感じられときは、すごくやりがいを感じられますね。日頃は顔が見えない「1ユーザー」ですが、実際はそれぞれがそれぞれの価値観でエンタメを楽しんでいる「一人の人」。「この人たちのためにもっと頑張りたい!」と改めて感じます。私自身も好きなアーティストがいてファン心理はすごくわかるので、「つらいときはアーティストさんに支えられたなぁ」と思い出したりもします。
息抜きやリフレッシュのためにやっていることは?
愛猫と過ごす時間がいい息抜きになってます!
コロナ禍前はよく海外旅行に行っていましたが、今は気軽に行けないのでのんびり過ごす方が好きですね。岩盤浴やサウナ、マッサージなどで体を整えています。最近の週末は、ネコとゆっくり家で過ごすことが多いですね。ちょっと甘やかしてネコにチュールをあげすぎたら、今太り気味なんですが(笑)。たまにネコがリモート会議を邪魔してくるので、チームのみんなにもお馴染みになり、かわいがってもらっています。

目指しているキャリア像はありますか?
子育てと仕事を両立する前向きな女性を目指したい
キャリアの目標は2つあります。1つは、入社時から言っていた「ゼロイチの仕事をやりたい」ということ。サイバーエージェントに転職して短期・中期・長期の目標を立てました。短期目標は広告事業部で幅広く知識を身に着けること。中期はサービスグロースを携わること。この2つは経験できました。そして今後は、長い社会人人生のなかで、エンタメ領域でサービスの立ち上げに携わってみたいですね。そのために今開発について学ぶことができるのは、とてもありがたいと思っています。 そしてもう1つの目標は、ライフプランを実現しながら働くことです。サイバーエージェントは子育てしながら仕事で活躍している女性が多く、その姿を見て「私もそうなりたい」と思うようになりました。ランチなどで話す機会があると、結婚や育児に関する話をつい聞いてしまいます。もちろん、仕事と育児の両立は大変そうではあるんですけど、みんな前向きなんですよね。これもサイバーエージェントだからかもしれないですけど(笑)。社内に「十人十色の女性の働き方を応援する」と掲げた「CAramel(カラメル)」という女性横断組織があるんですが、そのイベントで子育てしながら仕事で活躍されている社外の女性の話を聞く機会があって。そういった話を聞くと「私もやれるかも!」と前向きになりますね。