自営業やフリーランスにとっては避けて通れない、請求書作成や確定申告といった会計業務。そんな煩わしい業務を効率化してくれるのが、クラウド会計ソフトの「freee」です。おかねチップスではこれまでもfreeeとのコラボで、その使い方や利便性を伝える記事を発信してきました。
第2弾となる今回は、2020年よりRIZINにファイターとして参加し、現役選手でありながらスポーツジム「Fired Up Gym」をオープン、YouTuberとしても活動する総合格闘家の瀧澤謙太選手が登場。法人化を見据え、個人事業主として確定申告という闘いにどう挑んでいくのか。税務まわりのサポートとアドバイスを授けてくれる税理士の野口五丈先生とfreeeをセコンドに、世紀の一線に向かいます。
本日のレジュメ 「クラウド会計ソフト『freee』で売上登録&経費入力をKO!」
ファイトマネーを使ってジムをオープン
税理士の野口五丈先生と会計ソフトの「freee」をセコンドに、瀧澤謙太選手がはじめての確定申告に挑みます!
瀧澤選手、お会いできて光栄です。昨年は年末の試合やジムの開設、YouTubeと、激動の1年でしたね。
ありがとうございます。 そうですね、僕にとって昨年は「準備」の年 でした。
はい。本当はジムを8月にオープンする予定だったんですが、2カ月伸びて10月になっちゃって。試合もそう。本当は7月に行う予定だったんですけど、結局、大晦日にやったんです。いろいろなことが重なって延期が多かったけど、思わぬ準備期間ができたと前向きに捉えているんです。 あ、でも今年はジム経営社としても格闘家としても、成績を残せる1年にしたい ですね。
いい1年にするには、なおさら確定申告を乗り越えないとですね。 それにしても、現役選手ながらジムを開設するのは非常に珍しい ですよね。
格闘家は引退したらジムを経営するというのが1つの道筋としてあるんですが、僕も格闘家になった時からいずれは自分のジムを開きたいと思っていたんです。そこで格闘家の先輩たちに相談したところ、「現役中にオープンした方がいい」と言われることが多くて。それでこのジム「Fired Up Gym」をオープンしたんです。もちろん、選手としてもまだまだ現役で頑張っていきます!
瀧澤選手が経営する「Fired Up Gym」は、経堂駅から徒歩1分のところにある
ジムをオープンするための資金は、どうやって調達したんですか?
資金源は、自分のファイトマネーとスポンサー収益、ライブ配信やYouTubeの収益など ですね。あと金融機関から借り入れもしました。
なるほど。 では、ジムを運営するにあたり、集客やインストラクターなどの人材の確保はどうされているんですか?
お客さんはいい感じに集まっていて、インストラクターは僕を含めて6人。総合格闘家や立ち技格闘技「Krush(クラッシュ)」ウェルター級王者、キックボクサー、それから女性クラスは元アイドル&元格闘家のトレーナーが担当しています。
それはダイエット目的だけでなく、本格的な格闘技を学べそうですね。 ちなみに、料金システムはどんな感じでしょうか?
基本的に月会費制です。会員種別を設けていて、通いたい放題なら1万3200円、週1会員なら1万1000円、月1会員なら3300円といった具合です。女性の場合は、通いたい放題で1万1000円ですね。
ジム運営には経費がかかってくると思いますが、「Fired Up Gym」ではどんな経費が多いですか?
グローブやミット、足のサポーターなどが多いかな。あとは机やイス、掃除用具、棚とかですかね。 それから万が一、ケガをした場合に備えてスポーツ保険にも加入しています。
「Fired Up Gym」には、RIZINのトロフィーなどが並んでいる
丸投げしていた売上管理も、freeeなら簡単にできる!
ここまでのお話からジムの経営状態は理解できました。 しかし、この「Fired Up Gym」はかなり立派な施設ですよね。法人化してやられているんですか?
今は個人事業主として運営 しています。今年中には法人化 できたらいいなぁって。
立派な施設だけに、それはちょっと意外でした……! そうなると確定申告は瀧澤選手ご自身でやられているんですか?
いえいえ。基本的に確定申告は、顧問の税理士さんに丸投げです……。 だから、自分の稼ぎと出費の実態を知るのは、確定申告を終えてからなんですよ。
あ〜、なるほど。税理士に頼るのもいい方法かもしれませんが、最近では便利な会計ソフトもありますし、ご自身の経営状態を自ら把握してみるのもいいと思いますよ。
う〜ん……。それをしたいのは山々ですが、僕、数字もパソコンもまるでダメで。開業してからパソコンを1回も触ってないですし(苦笑)。
ジムを開業してからパソコンを購入したものの、全く触っていないことが判明……!
確かに従来の会計ソフトは帳簿を見ながら入力が必要なので大変だったんですが、最近では会計ソフトがかなり使いやすくなっているんです。 なかでも、税務の専門知識がそんなになくても使える「freee」がおすすめ。 例えば、ジムの売上が銀行口座に入れば、自動的に「freee」が売上として計上してくれる んです。しかも、スマホでもできる んですよ。
ええ! マジっすか!!! それなら僕でもできるかもですね。
はい、もちろん。銀行口座と同期できるので、freeeの画面上でそれを仕分けすればOK。 簡単にできるので、あとでやってみましょうか。
経費 はスマホで撮影すればOK!
パソコンが苦手だという瀧澤選手、スマホならサクサク入力できる?
先ほど、ジムの備品の購入を経費でされていると伺いました。その経費の管理はどうされているんですか?
ええっと、経費で購入した際の領収書を紙袋に突っ込んで、それを丸っと税理士さんにお渡ししています……。 なにせ数字もパソコンも苦手なので。
そんな瀧澤選手に、もう一つ朗報があります。freeeは経費の計上もスマホで簡単にできる んですよ。
マジです。freeeではクレジットカードの同期もできるので、売上登録と同じように画面から登録すればOK なんです。
めちゃくちゃ便利ですね。ちなみに実際にお店で備品を購入したり、仕事の移動でタクシーに乗った場合に、クレジットカード以外で支払ったらどうしたらいいんですか?
いい質問ですね。備品を購入すると領収書がもらえますよね。これをスマホのfreeeのアプリで読み取れば経費の登録ができます。 ちょっとやってみますか?
はい! 実はこんなに領収書を溜め込んでおります(笑)。
溜め込んだ領収書をテーブルの上に広げる瀧澤選手
なんと(笑)。 では先ほどの売上登録と一緒に、この領収書を使って経費もfreeeに入力してみましょうか。
【LIVE動画解説①】
VIDEO
freeeでは、領収書の内容に対して各項目が自動的に推測入力されるので、面倒な入力も不要。 とても簡単ですよね。
本当にスマホで撮影するだけなんですね。でも、山のように積まれたこのレシートは保管しておかなきゃいけないんですか?
実は2022年1月に電子帳簿保存法という法律の改正があったので、レシートが発行されてから約70日以内にスキャンまたは撮影してfreeeにアップロードしておけば、紙の原本は捨ててOK なんですよ。
うわぁ〜、今の時代にぴったりなペーパーレスってやつですね。 あと先生、一つ質問してもいいですか?
法人化していないということもあって、まだ事業用のクレジットカードを作っていないんです。だからfreeeにクレジットカードを同期しちゃうと、プライベートで使ったお金も全部計上されちゃいますよね。それって良くないですよね?
おっしゃる通り、プライベートで買ったものは経費になりません。だから、プライベート用とお仕事用のクレジットカードを分けていただくことが手っ取り早い。ですが、瀧澤選手のようにその準備ができてない場合は、freeeの画面に「プライベート」というボタンがあるので、それを押していただければ会計から取り除くことができる んですよ。
「プライベート」を選択すれば、事業の経費には計上されない
請求書もスマホで簡単にできる!
はい。試合に出た時のスポンサー料は、請求書を作って送付していますよ。
そうなんですね。でも瀧澤選手、パソコンが苦手なんですよね。普段はどうやって請求書を作成しているんですか?
実はfreeeなら請求書もスマホで作れる んですよ。せっかくなのでやってみませんか?
【LIVE動画解説②】
VIDEO
いやぁ、すごいですね。freeeだとスマホで、売上登録から経費入力、請求書の発行までできるんですね。
そうなんです。freeeだとスマホで経理業務ができちゃう んですよ。
freee、なかなかやりますね!!! これなら確定申告も余裕ですね。
格闘家、ジム経営者、YouTuberと3足の草鞋を履く瀧澤選手。数字やパソコンが苦手だと言いながら、売上登録から経費入力、請求書の発行までをスマホ一つで楽々と乗り越えました。さて、次はいよいよ確定申告。気になる続きは後編 でお届けします。
「freee会計」500円OFFクーポン配布中!
freeeとのコラボを記念し、「freee会計」500円OFFクーポンを配布します。お支払い時にクーポンコードを入力してください。
【クーポンコード:axxde4xmxvtcumpc】
使用条件:年払いプラン・新規契約者・個人事業主向けプランの方のみ
瀧澤謙太(たきざわ・けんた)
格闘家。 1994年神奈川県生まれ。2014年に『TTF CHALLENGE』でプロデビュー。パンクラスバンタム級世界ランキング1位になり、現在は国内最大級の格闘技イベントであるRIZINを主戦場に活躍の場を広げている。また、選手として活躍する傍ら、コーチとして格闘技選手の育成も精力的に行っており、プロの格闘家の関原翔選手や山本有人選手のコーチングも担当している。
野口五丈(のぐち・いつたけ)
公認会計士、税理士、リライル会計事務所代表。 2005年デロイトトーマツ入所後、上場企業や外資系企業の会計監査、IPO支援業務、M&A支援業務などに従事。2012年リライル会計事務所を設立後、クラウド会計支援に特化したクラウド会計サポートセンターを運営し、ITベンチャー企業のクラウド会計導入支援、税務顧問、資金調達などを支援している。freeeの導入実績は400社超で全国トップクラス、freeeの5つ星アドバイザーの称号も持つ。
撮影/武石早代 文/田中元、おかねチップス編集部 監修/野口五丈(税理士)