【 失敗したくない人必見 】UIデザイナーの求人に応募する前に考えることが深い。

UIデザイナーは、webサイトやアプリの見た目に関わる職種です。

様々な企業が自社のwebサイトを作成しているため、UIデザイナーの需要も非常に高く、求人も数多く出ています。

では、UIデザイナーの求人に応募する際に、正社員として働いた経験は必要なのか、実績を積んでおいたほうが良いのか、などの注意点はあるのでしょうか。

今回は、UIデザイナーの求人に実際に応募する前に押さえておきたいポイントについて解説します。

UIデザイナーとは

UIとは、「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略語です。

元々はユーザーが製品やサービスを利用する際に実際に触れる部分を指す言葉で、家庭用ゲームのコントローラやスマートフォンのタッチスクリーン、パソコンのキーボードやマウスもUIに含まれます。

しかし、IT業界、とりわけwebやアプリ開発の世界における「UI」とは、もっぱらwebサイトやアプリケーションの操作画面を指す言葉です。

そのため、UIデザイナーという職業は、webサイトのデザインやアプリケーションの操作画面をデザインすることが主な仕事となります。

とりわけ、Webサイトは多くの企業が自社そのものや自社製品をアピールする手段として活用が行われているため、webサイトのデザインを行うUIデザイナーの需要は非常に高いと言えるでしょう。

企業がUIデザイナーに対して求めること

UIデザイナーの求人に応募する場合、まず「なぜ企業がUIデザイナーの募集を行っているのか」について考える必要があるでしょう。

企業がUIデザイナーを募集するのは、新規にwebサイトを立ち上げる、既存のwebサイトのデザインをリニューアルするなどといった理由があります。

募集パターンはフリーランスのUIデザイナーへの発注と、自社の正社員としての雇用の2通りがありますが、それぞれ目的が異なると考えられます。

フリーランスへの発注は、「一つのサイトを仕上げたい」「実力のある人に手掛けてもらいたい」という目的で行われることが多いです。

そのため、ある程度の実務経験やスキルが求められることがほとんどと言えるでしょう。

実際、企業がフリーランスのUIデザイナーを募集する際にはポートフォリオの提出を求めるケースも少なくありません。

過去に手掛けたwebサイトやアプリのUIなど、実績をまとめて提出する必要があります。

ただし、未経験者歓迎とする案件も存在し、こうした案件をこなすことで実績を重ねていくUIデザイナーも少なくありません。

一方で、正社員雇用の場合は、「自社のwebサイトデザインを継続して行って欲しい」、あるいは「webサイトのデザイン事業を展開するための人材が欲しい」という目的があると考えてよいでしょう。

自社での人材育成も視野に入れて、未経験の人にも門戸を開くというケースも存在します。

とは言え、学生時代や前職で何らかのデザインを手掛けていたり、デザインについて学んでいたりすると優遇される可能性もあるため、こちらのケースでも経験やスキルは重要となるでしょう。

UIデザイナーに必要なスキル

UIデザイナーとして仕事をしたい場合、身につけておきたいスキルがいくつか存在します。

まず、業務で使用するグラフィックツールを使いこなすスキルは必須と言えるでしょう。

UIデザイナーにとってのグラフィックツールは、料理人にとっての包丁やフライパンであり、タクシードライバーにとっての車であるように、グラフィックツールが無ければUIデザイナーはそもそも仕事ができません。

最低限、グラフィックツールを使えるだけの知識とスキルは持ち合わせておく必要があります。

また、UIデザイナーはwebサイトやアプリの外観を作るにあたって、ユーザーが使いやすいインターフェースを作ることを心がける必要があります。

そのためには、ユーザー視点に立って物事を考えるスキルも必要です。

いくらお洒落なwebサイトを作っても、表示が遅い、挙動が重い、目的のページにアクセスするためのリンクがわかりにくい等といった問題を抱えていては本末転倒と言えるでしょう。

ユーザーの立場に立って客観的に自分が作ろうとしているサイトを評価し、改善を行っていくスキルもUIデザイナーには求められているのです。

他にも、マーケティングやSEOの知識があれば、新規のユーザーを呼び込みやすいwebサイトを作ることができるようになります。

さらに、機械学習やAIの知識は、チャットボットをwebサイトやアプリに導入する上で大いに役に立つでしょう。

自分がデザインするwebサイトの企画を説明する上ではプレゼン能力やコミュニケーションスキルも欠かせません。

行動心理学や人間工学などの学問は、ユーザーが何を考えどう行動するのかを理解する上での助けとなります。

最低限必要なのはグラフィックツールの操作スキルとユーザー視点に立つことの2つですが、関連するスキルや知識を身に着けておくことで、よりクオリティの高い仕事ができるようになるでしょう。

UIデザイナーの求人を選ぶポイント

企業から求められる人材となるためにはスキルや実績を積むことが大切なのは先述したとおりです。

しかし、いざ応募する際には、自分が快適に働ける環境を選ぶことも重要となります。

以下では、UIデザイナーの求人を就職サイトや転職サイトで見る際に押さえておきたいポイントについて見ていきましょう。

まず、応募条件はしっかりと確認するのが大前提です。

年齢や地域、実務経験など、企業がどういった人の応募を求めているのかをきちんと把握しましょう。

この応募条件を見落としたまま求人に応募してしまい、条件に合わないと判断されれば書類選考で落とされてしまう確率が非常に高いです。

せっかく履歴書を書いて企業に送付しても徒労に終わってしまうでしょう。

自分が応募条件を満たすことができる求人に応募することを強くおすすめします。

続いて、業務内容を確認しましょう。具体的にどのような仕事を任せられる可能性があるのかをきちんと把握しておけば、実際に働く自分の姿を想像することが容易となります。

いざ就職が決まってから、「こんなはずではなかった」とミスマッチを後悔してしまう事態を防ぐためにも、業務内容を把握し、自分の希望する仕事ができるかどうかを判断しましょう。

そして、待遇や勤務形態も求人選びにおいては重要なポイントです。

給与はいくらなのか、福利厚生はどのようなものが用意されているのか、フレックスタイムやリモートワークなどの働き方に関する制度はどうなっているのかなどをしっかり確認しましょう。

自分の希望する働き方ができる企業に入社できれば、快適に仕事をすることができますし、モチベーションも高い状態を保つことが可能です。

ちなみに、UIデザイナーの平均給与は正社員の場合、年収でおよそ550万円ほどと言われています。

求人情報だけでなく、実際に働いている人の口コミも参考になります。

求人サイトや転職サイトなどでは、現在その会社で働いている人や過去に働いていた人が会社で働いてみた感想や評価を投稿しているケースも少なくありません。

これらの口コミや世間での評判も加味した上で、最終的にどの企業の求人に応募するかを判断すると良いでしょう。

自分と企業を冷静に分析して、uiデザイナーとしての働き先を見つけよう

UIデザイナーを目指す上では、自分は本当にUIデザイナーとして適性があるのかについて考えつつ、どのようなスキルや知識、経験を身につけるべきかを客観的に分析することが重要です。

その上で、自分との相性が良い企業を見つけ出すために、求人情報の応募条件、業務内容、待遇をしっかりとチェックしましょう。

UIデザイナーとして気持ちよく働ける環境を手に入れるため、自分と企業の分析は抜かり無く行うことをおすすめします。

文／おかねチップス編集部
監修文／おかねチップス編集部