UIデザイナーがスキルアップするために求められるスキルとは?
UIデザイナーの仕事は多岐にわたり、ステップアップするにはより幅広い依頼に対応できるようスキルを磨くことが求められます。
UIデザイナーとは「UI(ユーザー・インターフェイス)」を構築する仕事ですが、仕事内容の周知は進んでおらず、網羅できていない技術を要する仕事が舞い込んでくることも少なくありません。
そこで今回は、UIデザイナーがスキルアップするために必要な技術や、身に付けるべきことについて解説します。
UIデザイナーとしてステップアップしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
UIデザイナーに求められるスキル
UIデザイナーに求められるスキルとして、以下の4つが挙げられます。
・ユーザーの要望を汲み取るスキル
・制作イメージをわかりやすく伝えるスキル
・ユーザー目線に立ってデザインを構築するスキル
・UIデザインに必要なツールを使いこなすスキル
UIデザイナーは見た目の華やかさではなく「使いやすさ」「わかりやすさ」など、依頼主が言語化できない要望を汲み取る必要があります。
そのためには情報を汲み取る力はもちろん、イメージを伝える能力やUIデザインに関する知識も必要です。
またUIデザインはユーザー視点に立ち、ユーザーがストレスを感じることなく使えるデザインを構築する必要があるため、デザインやIT技術知識がないユーザーの視点に立てる力も求められます。
そして依頼に合わせて、UIデザインに必要が複数のツールを使いこなすスキルがあれば、UIデザイナーとしての仕事の幅は広がるでしょう。
以上のようにUIデザイナーは、デザイン技術だけでなくコミュニケーションスキルなど、幅広い能力が求められる職種です。
グラフィックツールを使いこなせる力
UIデザイナーとして働く基本として、UIデザインに使えるツールや基礎的な技術を備えておく必要があります。
UIデザイナーが押さえておきたいグラフィックツール4つをご覧ください。
Sketch
Sketchは世界的にも知名度の高く、UIデザイナーになるならまず押さえたいUIデザインツールです。
デザインツールでありながらUIデザインの制作に特化しており、シンプルでプログラミングに関する深い知識がなくても使い始めやすいでしょう。
デザインを視覚的に動かせるため、PhotoshopをはじめとしたほかのWEBデザインツールよりも扱いやすいことでも支持されています。
またプラグインが豊富で、拡張機能の組み合わせ次第で自由度の高い構築ができることから、プロにも愛用者が多いツールです。
CSS
CSSとはWEBサイトのデザイン構築をはじめ、WEBデザイン全般で使われるプログラミング言語の1種です。
UIデザイナーもWEBデザインの延長として使用することが多いスキルで、細かなデザイン調整や構築に役立つため、押さえておく必要があります。
優れた操作性やデザイン制作においてCSSは欠かせないスキルで、PCブラウザとスマホビューでデザインを切り替えて表示することも可能です。
WEB上で使うUIデザインを構築するなら、まず押さえておきたいスキルだといえるでしょう。
HTML
HTMLはWEBデザインの基本ともいえるスキルで、多くのWEBサイト制作に使われているプログラミング言語です。
WEBサイトのデザインや構成作成において使われるマークアップ言語としても知られており、プログラミングの基礎ともいえるスキルのため、UIデザイナーも押さえておきましょう。
構築方法はシンプルで、簡単な英単語の意味を理解できればすぐに押さえられます。
UIデザイナーはもちろんSEやプログラマー、WEBデザイナーなど多くのIT系職種に求められるスキルのため、押さえておくとIT業界での活躍の幅が広がりますよ。
JavaScript
JavaScriptはプログラミング言語の代表格で、WEBサイトやUIデザインの構築をはじめ、あらゆるデザイン・システムで使われています。
UIデザイナーは基本的に「デザイン制作」が基本ですが、使いやすさや動作性を考慮に入れたツールを作り上げるには、JavaScriptも押さえておきたいスキルです。
またJavaScriptはプログラミング言語のなかでも基礎といえる言語で、勉強すれば比較的容易に習得できます。
それだけでなく、ほかのプログラミング言語に通ずる部分も多く、ほかのプログラミング言語の習得スピードも格段に早くなるため、IT関連の職種に就くならまず押さえておきたい言語です。
UIデザイナーがよりスキルアップするために身に付けること4つ
UIデザイナーがスキルアップするには、ツールの扱いや技術だけでなく、仕事において求められる素養を身に付けることも必要です。
ここではUIデザイナーがスキルアップする際に養いたい能力を4つご紹介します。
ユーザー目線で物事を見るスキル
UIデザインはIT技術やWEBに関する深い知識がなければ具体的な要望を出せない分野です。
そのため「依頼主がどのようなUIを求めているのか察する」スキルが求められます。
「察する」ためには依頼されたUIがどのようなシーンで、どのような人に使われるのかを想定し、ユーザー目線に立って使いやすさを追求することが必要です。
ユーザーにWEB知識が無い場合はWEB知識がなくても扱いやすいようデザインやテキストを工夫するなど、工夫の選択肢はさまざまです。
そのため依頼内容によって「ユーザーにとって最も使いやすいUI」の想定は変わるでしょう。
それらを察するため、ユーザー目線で物事を見る力を養うことが、UIデザイナーとしてのスキルアップの第一歩です。
コミュニケーション力
UIデザイナーが依頼主の要望を汲み取るには、綿密なコミュニケーションが必要です。
依頼主とよく話し合って「どんなUIを求めているのか」情報収集し、ときにはUIデザインの構築に必要な情報を、適格な質問で引き出すことも求められます。
またUIデザインはほかのデザイナーやSEと話し合いながら構築していく必要もあるため、ほかの開発メンバーとのコミュニケーションも欠かせません。
そのため言語的なコミュニケーション能力はもちろん、イメージを具体的に伝える「視覚的なコミュニケーション能力」も養っておきたいスキルです。
想定しているUIデザインをわかりやすくデッサンしてイメージにズレがないか話し合うなど、言語化しづらい「デザイン」を適格に伝える能力を養えれば、よりUIデザイナーとしてスキルアップを目指せるでしょう。
ユーザーに共感する
UIデザインは依頼主の「システムが使いづらい」悩みを解決する仕事です。
そのためにはユーザーがどのような仕組みに対して「使いづらい」「わかりづらい」と思うのか、共感するスキルも求められます。
どのようなUIデザインが「使いやすい」と思われるのかは、依頼内容や対象ユーザーによって異なるため、依頼ごとに「ユーザーを想定し共感する」ことができれば、よりニーズに合ったデザインを構築できるでしょう。
もちろん「共感能力」はそう簡単に養えるものではありません。
同じような依頼内容であっても、依頼主の想定や方針が異なれば要求されるデザインの質も異なります。
そのため依頼主とよくコミュニケーションを取り合い、イメージを可視化するなどほかのスキルと合わせて養っていくことが大切です。
理論的・構造的に思考するスキル
UIデザインはただ芸術性やデザイン性だけが求められるのではなく、実際に使ってみて「使いやすいかどうか」も求められます。
デザインがどんなに素晴らしくても、システムと噛み合っていなければユーザーの満足度は下がる結果になるため、組み込む機能やシステムをよく理解し、理論的・構造的に考えながらデザインを形成していかなくてはいけません。
例えば「どの機能が並列して表示されれば使いやすいのか?」「構築したこのデザインは本当に使いやすいのか?」など、常に理論的に考えてデザインを組む考え方が必要です。
この考え方により、より依頼主からの評価が高いUIデザインの構築に繋がるでしょう。
あらゆる角度からUIデザイナーのスキルアップを目指そう
UIデザイナーがスキルアップするには、UI構築技術を高めることはもちろん、よりわかりやすいUIデザインを想定し構築できる力も必要です。
依頼主の言葉から要望を汲み取り、ほかの開発メンバーとよく話し合いながらUI構築ができるようになれば、UIデザイナーとしての評価はさらに高まるでしょう。
そのためには、ユーザーに対する共感力やコミュニケーション能力・論理的思考力など、技術を磨くだけでは養えないスキルも求められます。
これらのスキルを磨くには、ただ勉強するだけでなく実地での経験が重要です。
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文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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