【高難易度!!】プロジェクトマネージャー試験の合格率はどのくらい?
プロジェクトマネージャーとして就職・転職するなら、業務に関連する資格を取っておくと採用までの道のりがスムーズです。
なかでも注目したい資格試験が「プロジェクトマネージャー試験(PM)」です。
プロジェクトマネージャーになるなら見逃せない資格試験ですが、こちらも難関試験のため事前の対策は欠かせません。
今回はプロジェクトマネージャー試験(PM)の合格率や対策のポイントについて解説します。
プロジェクトマネージャーを目指している方は、ぜひ参考にしてください!
プロジェクトマネージャー試験(PM)とはどういったものか
プロジェクトマネージャー試験(PM)とは、その名前の通りビジネスにおけるプロジェクトの管理・進行役に必要な素養を問われる資格試験です。
まずはプロジェクトマネージャー試験がどのような資格試験なのか、その概要について解説します。
試験概要
プロジェクトマネージャー試験とは、情報処理推進機構(IPA)が主催の国家試験です。
“プロジェクトを取り巻く環境変化やステークホルダの多様な要求に柔軟に対応しながら、プロジェクトを確実に成功に導くマネージャを目指す方に最適です。”
引用:IPA 情報処理推進機構|プロジェクトマネージャ試験(PM)
PMは主にシステム開発プロジェクトの統括・指導者に必要な知識や思考能力を問う資格試験です。
システム開発における基礎的な知識から実践的なプロジェクト計画・チーム指導による人材育成など、幅広い知識・能力が問われます。
情報処理における管理・計画などマネジメント業務に焦点を当てた試験内容のため、IT業界でキャリアアップを目指す方が受けたい試験です。
試験方式
試験方式は以下の4項目です。
午前I:多肢選択式問題(四肢) 出題数30問
午前II:多肢選択式問題(四肢) 出題数25問
午後I:記述式問題 出題数3問(内2問を選択し解答)
午後II:論述式問題 出題数2問(内1問を選択し解答)
以上の試験を1日掛けて受験するため、念入りな準備が不可欠です。
なお、具体的な試験方式についてはIPA公式サイトで公開されている過去問から確認できます。
過去問に加えて解答例や講評も添えられているため、自分が身に着けたいスキルに即した内容の試験か否か、過去問を閲覧しながら判断するのも良いでしょう。
プロジェクトマネージャー試験の合格点と合格率
プロジェクトマネージャー試験は難関といわれており、合格を目指すなら念入りな準備とともに、合格ラインについて知っておくことも大切です。
ここではプロジェクトマネージャー試験の合格点と合格率について解説します。
合格点
プロジェクトマネージャー試験では、各試験項目ごとに合格点が定められています。
午前I:100点満点中60点以上
午前II:100点満点中60点以上
午後I:100点満点中60点以上
午後II:評価ランクAを獲得
以上の4項目すべてで合格ラインをクリアすれば合格です。
仮に3項目で満点を取ったとしても、1項目で合格点に満たなければ不合格となるため、試験項目を満遍なく勉強・対策しておくことが求められます。
合格率
プロジェクトマネージャー試験の過去5年の合格率について、IPAによると以下のように公表されています。
平成29年度:13.1%
平成30年度:13.2%
平成31年度:14.1%
令和2年度:15.1%
令和3年度:14.4%
参照:IPA情報処理推進機構|情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 推移表
プロジェクトマネージャー試験の合格率は例年13~15%と低く、難関試験であることがわかります。
プロジェクトマネージャー試験の難易度
プロジェクトマネージャー試験は合格率や合格点から見ても難関であることがわかります。
では資格試験としての難易度や偏差値についてはどうなのでしょうか。
ここではプロジェクトマネージャー試験の難易度についてご覧ください。
難易度は高い
IPAでは開催している資格試験を7つのレベルに分けています。
そのなかでプロジェクトマネージャー試験は、情報処理技術者試験における最難関である「レベル4」に分類されており、高難易度な国家試験であることがわかります。
難易度が高い理由は以下の3つです。
・情報処理だけでなく経営・管理における幅広い知識が求められるから
・システム開発における経営戦略・法律に関する知識も問われるから
・論述問題により職種に必要な論理的思考力も求められるから
プロジェクトマネージャー試験では試験範囲が非常に幅広いだけでなく、職種に必要な思考能力も問われる国家資格です。
以上のあらゆる分野を網羅し、いずれの項目でも合格ラインを突破しなければいけないため、難関試験として知られています。
難易度と偏差値
プロジェクトマネージャー試験の偏差値は69と、非常に高い数値です。
偏差値は合格率から割り出した数値で、難関大学の受験に匹敵する難易度であることがわかります。
なお、IPAで開催されている情報処理技術者試験はいずれも偏差値65~70ほどと高難易度で、IT業界に長く身を置いている方でも念入りな試験対策が必要です。
そのため段階的に知識を身に着けるため、基本的なシステム開発・IT知識が問われる情報セキュリティマネジメント試験(偏差値47)や、基本情報技術者試験(偏差値49)から段階を踏んで試験合格を目指すのも良いでしょう。
プロジェクトマネージャー試験合格のための重要ポイント
プロジェクトマネージャー試験は非常に高難易度な資格試験のため、万全の準備で試験当日に臨むことが大切です。
ここではプロジェクトマネージャー試験合格を目指すポイントを解説します。
学習計画を立てて取り組む
プロジェクトマネージャー試験は試験範囲が非常に広いため、受験が決まったら綿密に学習計画を立てて試験対策を始めましょう。
試験対策の基本は「試験範囲に関する知識を身に着ける→問題の解き方に慣れる」ことです。
いつまでに参考書の読み込みを終わらせ、いつ頃から過去問に慣れるフェーズに入るのか、試験日から逆算してスケジュールを立てましょう。
文章力を付けて小論文に力を入れる
プロジェクトマネージャー試験のなかでも鬼門とされているのが、午後IIの小論文です。
この項目ではただ知識を問われるだけでなく、プロジェクトの管理・進行における論理的思考力やそれを具体的に示すための文章力が問われます。
論述式問題は、解答として時間内に文章を書くことにも慣れておく必要があるため、小論文を書くことに慣れることも、試験対策の一環です。
模擬試験を受ける
ある程度知識を備え、過去問を解くことにも慣れてきたら模擬試験を受けて本番に備えましょう。
プロジェクトマネージャー試験では時代の移り変わりに合わせて、試験範囲も毎回改訂されます。
そのため最新の試験範囲を網羅した模擬試験を受けて本番の形式に慣れておけば、より万全な状態で試験に望めます。
万全の状態でプロジェクトマネージャー試験合格を目指そう
プロジェクトマネージャー試験の概要や合格率について解説しました。
プロジェクトマネージャー試験は合格率13~15%と資格試験の中でも特に難関で、万全の対策で臨まなければ合格は難しいでしょう。
また試験は4つの項目で行われ、小論文対策はもちろん1日通して試験を受け続けるための体調や体力を整えておくことも重要です。
そして難関であるからこそ、試験に合格しておけばプロジェクトマネージャーとしての就職・転職への道は一気に拓けます。
試験に合格したら、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアアップを本格的に検討しましょう。
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文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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