独学でエンジニアになるには何が必要なのか?スキルと学び方を解説
IT業界の急速な成長と市場拡大で、今後さらに人手不足が予想されているITエンジニア職。
エンジニアを目指して勉強を始めようと考えている人は多いのではないでしょうか。
様々な理由で「独学でエンジニアになりたい」と思う人も多くいますが、「そもそも独学でエンジニアになることは可能なのか」「独学だと、どんな勉強をどのように始めたら良いのかわからない」こんな人には、はじめの一歩が踏み出せないでいるかもしれませんね。
ここでは、独学でエンジニアを目指す人に役立つ情報をわかりやすく解説していきますのでぜひ参考にしてください。
独学でエンジニアになれるのか
結論からいうと、独学でエンジニアになることは十分に可能です。
これには以下のような3つの理由があげられます。
・独学で学ぶためのツールがたくさんある
・全てではなくともほとんどのスキルは独学でも身につけられる
・人手不足もあり、未経験可の求人が多くある
現在は、エンジニアという職種が注目されていることもあり、独学で学ぶためのツールが多くあり、必ずしもスクールに通う必要はない環境になっています。
現場でしか経験できないこともありますが、ほとんどのスキルは独学でも身につけられるため、必要最低限の知識と技術は独学でも可能ということになります。
スクールに通うと模擬的にチーム開発を体験できる場合もありますが、現在は人手不足のため未経験でも獲得できるエンジニアの仕事が多くあり、未経験で入社して現場で経験を積んでいく、ということが可能なのです。
しかしながら、独学で学ぶのは簡単なことではありません。
スクールのように必要なことを効率よく教えてくれる環境ではありませんので、受け身の状態では目標に到達する前に挫折してしまいます。
独学でエンジニアになるには、相当の覚悟と努力が必要だということはしっかりと覚えておきましょう。
独学でエンジニアを目指すときに付けておきたいスキル
スクールなどでエンジニアの勉強をするなら、必要なスキルが組み込まれたカリキュラムを与えてもらえますが、独学でエンジニアを目指すなら、身に付けておくべきポイントを抑えておく必要があります。
どの種類のエンジニアになるかによって多少の違いはありますが、基本スキルとして以下の5つのスキルは抑えておくようにしましょう。
IT業界についての知識
エンジニアにとって、IT業界についての知識がないことは致命的です。
IT業界は急速な発展とともに市場を拡大し続けており、エンジニアは最新技術についていかなければいけません。
常日頃からIT関連にはアンテナを立て、最新情報をキャッチできる心構えでいたいですね。
逆に、IT業界に興味がない人はエンジニアに向かないかもしれません。
興味と関心を持ってIT業界についての知識は得ておくようにしましょう。
エンジニアツールを使えるようにする
エンジニアは開発現場で開発環境・開発補助ツールを使うことが予想されます。
多数のツールがありますが、よく使われているツールをいくつか使えるようにしておくと、現場でスムーズに業務を進めることができます。
Atom
Eclipse
Coda2
サクラエディタ
DF
WinMerge
Sublime Text
Visual Studio Code
CodeWars
このようなツールがあるので、使用する言語や用途に合わせて選び、使えるようにしておきましょう。
Web制作ができるようにしておく
Web制作ができるレベルの知識は身に付けておいた方がいいです。
基本的なHTMLを理解しておくだけでもスキルの一つとして役に立つでしょう。
もしWeb開発関連のエンジニアを目指すならば、HTML、CSS、JavaScript、PHPなどを理解しておくことは必須となります。
プログラミング知識
エンジニアは、プログラミング知識も必要です。
どの分野の開発かによって使用される言語が違いますので、適切な言語を選んで知識を身に付けておきましょう。
人気のプログラミング言語はこちら。
Python:AI(人工知能)開発など
PHP:Web、Androidアプリなどの開発
JavaScript:Web開発など(HTML、CSSとセットで)
Java:業務システム、Web、デスクトップアプリ等の開発
C言語系(C、C++、C#):IoT機器組み込み、ソフトウェアなどの開発
Ruby:Webアプリ、スマホアプリなどの開発
Swift:スマホアプリ開発など
Kotlin:Androidアプリ開発など
自分が携わるであろう分野がわかるならば、優先してその言語から学ぶようにします。
まだ何を選んで良いかわからない場合には、人気のある言語や興味のある分野で使用される言語を選びましょう。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは「論理的思考」のこと。
物事の本質を正確に捉え、根拠に基づいた筋の通った考えで行動することを意味します。
問題や課題には必ず原因と結果があり、分析データや過去の実例などに基づいて原因を探り適切に対処していくことが重要だからです。
本質を正確に捉えていれば、トラブルに対しての対処や改善を適切に行え、それをシンプルにわかりやすく言語化することができます。
クライアントに対しての説明や開発チームへの指示などロジカルな思考を身に付けておくことで、「デキるエンジニア」として活躍することができるでしょう。
独学でエンジニアになるための勉強の仕方
独学でエンジニアになるための勉強で、役立つツールがいくつかあります。
それぞれの特徴と勉強の仕方を見ていきましょう。
書籍やテキストで学ぶ
エンジニアになるための書籍は数多く販売されています。
特定の言語を学ぶ、欲しいスキルが身につく内容の本を選ぶ、基本的なことをおさらいするなど、目的に合った書籍を選んで勉強していきましょう。
書籍で勉強するにあたって気をつけたいポイントは4つ。
・何を学びたいか(何のエンジニアになりたいか)を明確にする
・書籍選びは、ネットの口コミ等を参考にする
・挫折しないよう無理のないスケジュールを立てる
・目標を定めてコツコツを進める
書籍選びは慎重に行いたいところですが、ネットの口コミだけでなく、本を実際に見て相性が良さそうな本を選ぶことが大切です。
アチコチとたくさんの本に手を出すのではなく、まずは1冊の本を最後までやり遂げるようスケジュールを組むことをおすすめします。
学習サイトやアプリを使う
エンジニアの勉強には、学習サイトやアプリを利用する方法もあります。
無料サービスも多いですが、一部有料もありますので必ず最初に確認しておきましょう。
学習サイト
ドットインストール
Progate
Udemy
Paiza動画ラーニング
Schoo
学習アプリ
Swift Bites(iPhone用プログラミング学習アプリ)
Pocket Programming(Android用プログラミング学習アプリ)
学びたいカテゴリだけ選んで学ぶ、コースを利用して学ぶ、無料で学ぶ等、内容・予算・自分の生活スタイルに合わせて選ぶことができます。
勉強会やイベント、セミナーに参加する
近年では、企業がエンジニアに興味を持つ人たちのためのイベントを開催することも多くなってきました。
イベント情報は、イベント検索サイトを利用すると効率的です。
TECH PLAY
connpass
Peatix
こくちーず
OpenCU
有料・無料、オンライン・オフライン、いろいろなイベントがありますので、興味のあるイベントを見つけたら積極的に参加してみましょう。
業界に精通している人に出会えたり、同じ目標を持つ友達ができたりすることもありますよ。
オンラインやオフラインでスクールに通う
完全独学に自信がない人は、一部だけでもスクールで学ぶという選択肢があります。
「一つの言語だけ学びたい」など、特定のスキルだけ身に付けたい人のためにコースが細かくわかれているスクールも多くあります。
一部の足りないスキルだけ補うことや、苦手な分野だけスクールで学ぶなど、特定の内容だけスクールを利用する場合は、通学期間も短く費用も安く抑えられます。
また、講師に教えてもらう「教室」スタイルではなく、自習スタイルのスクールもありますので、用途にあった内容を上手に選んで利用すると良いでしょう。
近くに通えるスクールがない場合でも、オンラインスクールなら自宅で勉強ができますので、完全オンラインで学べるかも要チェックです。
独学でもエンジニアになれます!諦めないで挑戦しましょう
独学でもエンジニアになれることはわかりましたね。
受け身では挫折する可能性がありますが、無理のないスケジュールを立てれば必ず目標達成が可能です。
独学で勉強を始めようと思っている人は、諦めず積極的に挑戦していきましょう。
文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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