プロジェクトマネージャー試験の難易度はどのくらい？
プロジェクトマネージャーとして働く人の中には、プロジェクトマネージャー試験を受験したいと考えている人がいるかもしれません。
プロジェクトマネージャー試験の合格は難しいの？プロジェクトマネージャー試験の難易度が知りたいと気になっている人は多いのではないでしょうか？
この記事では、プロジェクトマネージャー試験の難易度や独学での勉強方法などについて説明します。
プロジェクトマネージャー試験の難易度や勉強方法について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
プロジェクトマネージャー試験の難易度
プロジェクトマネージャー試験は難しいのでしょうか？こちらでは、プロジェクトマネージャー試験の難易度と合格率について説明します。
試験の難易度
プロジェクトマネージャー試験を行う独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の試験要綱を確認すると、プロジェクトマネージャー試験は情報処理技術者試験の中でも最高難易度のレベル4の位置づけとなっています。
試験はマークシート式と記述式があり、長文を読解する能力や記述式に回答できる論理的思考が必要になるので難しい試験です。特に午後Ⅱの試験は120分で問題文を読んで記述する必要があるため、試験対策ができていないと時間が足りなくなり回答が間に合わないということになりかねません。
この午後Ⅱの試験だけで原稿用紙6枚半から9枚分の文章を書く必要があるので、論理的な文章を書くのが苦手な場合は不合格が続いてしまうこともあります。
試験合格率
プロジェクトマネージャー試験を実施しているIPAによるとプロジェクトマネージャー試験の合格率は14%から15%程度です。
受験者は経験を積んだエンジニアが多いですが、応募者に対する合格率は8%から9%前後なので合格するのが難しい試験であることが分かります。
受験者数は毎年1万人前後なので、合格者は1,300人から1,400人程度です。
他の情報技術者試験と比べると、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の合格率が約30%なので、プロジェクトマネージャー試験の合格率は低く難易度が高い資格といえます。
試験は午前2つと午後に2つに分けられており、すべての試験で60%以上の点数が取得できると合格となります。
プロジェクトマネージャー試験とは
プロジェクトマネージャー試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が年に1回実施している国家資格です。
IT系の国家資格の中では高度情報技術者試験であるレベル4に分類されるため、非常に専門的な知識が求められます。
受験資格に制限はないので誰でも受験は可能ですが、一般的にはプロジェクト責任者としてプロジェクトの納期や品質管理などを行う人が対象となる試験です。
受験料は7,500円（税込）で、試験の受験時期は秋頃です。
プロジェクトマネージャー試験は4部構成で、午前Ⅰが50分、午前Ⅱが40分、午後Ⅰが90分、午後Ⅱが120分です。
午前Ⅰでは、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジー系の3分野から出題されます。
午前Ⅱは、セキュリティ・システム開発技術・ソフトウェア開発管理技術・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム企画・法務の分野からの出題となります。
午後Ⅰは、プロジェクト立ち上げや計画に関する問題、プロジェクトの実行や管理に関する問題、プロジェクトの終結に関する問題が記述式で出題されます。
午後Ⅱでは、短い文章に対して自分の考えを論述形式で答える試験で、決められた評価基準で成績のランク付けがされます。
設問で要求した項目を満たしているか、内容が妥当であるか、論理が一貫しているかなどが評価基準です。
評価はAからDでランクづけられて、ランクAだけが合格となります。
プロジェクトマネージャー試験に知名度はあるの？
プロジェクトマネージャー試験は日本では知名度の高い国家資格です。
そのため、プロジェクトマネージャー試験に合格しているとプロジェクトマネージャーとして必要な知識があることを証明することが可能です。
履歴書の資格欄にプロジェクトマネージャー試験合格を記載することで、説得力を出すことができるので転職でも有利になります。
プロジェクトマネージャー試験に合格していることで、システム開発などのスキルに加えてマネジメントのスキルもアピールできるので職場内や転職時に高く評価される可能性があります。
また、難関資格であるプロジェクトマネージャー試験に合格していることで、マネジメント業務を任されるようになり年収アップにつながることもあります。
プロジェクトマネージャー試験は独学では難しい
プロジェクトマネージャー試験の合格に必要となる勉強時間は、すでに身につけているスキルによっても異なります。
すでにプロジェクトマネージャーの仕事をしている場合やシステム開発の仕事をしている場合は、最低でも約50時間の勉強が必要とされています。
システム開発などの知識やスキルがないケースでは、300時間以上の勉強をすることもあるため、プログラミング経験者やシステム開発の経験者でないのであれば相当な勉強時間が必要になるでしょう。
プロジェクトマネージャー資格は長文記述のスキルも必要になるため、論理的な長文を書くトレーニングも必須です。
プロジェクトマネージャー試験の勉強方法には独学で学ぶ方法と通信講座などで学ぶ方法があります。
通信講座では分からない箇所を質問できたり、体系的に学習することができますが、独学よりもお金がかかってしまいます。
完全に独学で勉強すると時間がかかってしまうので合格するのは難しいとされていますが、自分のペースで学習を進めたい人におすすめの方法です。
独学での勉強法
独学で勉強する場合には、参考書や過去問題で試験内容の傾向をつかむことが重要です。
プロジェクトマネージャー試験は知名度のある国家資格なので、試験対策用の参考書や過去問題が販売されています。
具体的な勉強方法としては、参考書で知識を学んだあとに過去問題を繰り返し解いて回答に慣れていくことです。
実際の試験時間と同じ時間を設定して過去問題を解く練習をすると、試験本番でも時間内に問題を解くことができるでしょう。
また、スマホアプリを使って勉強することもおすすめです。
スマホアプリでプロジェクトマネージャー試験の問題集が提供されているので、マークシート形式の午前Ⅰ・Ⅱの問題を回答する練習になります。
紙の参考書や過去問題集よりもアプリの方が安く利用でき、スキマ時間にスキマ時間に勉強することができるので移動中などの勉強に役立ちます。
プロジェクトマネージャーとして必要な知識とスキルが身に付けられる試験です
プロジェクトマネージャー試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が年に1回実施している国家資格で、非常に難易度の高い試験です。
プロジェクトマネジメントに関する高い知識が求められ、長文の記述式で回答する問題もあるので難しい試験内容となっています。
ただ、プロジェクトマネージャー試験に合格すれば、プロジェクトマネジメントの知識があることを客観的に証明することができます。
さらに資格に合格すると転職で有利になったり、年収アップにつながるでしょう。
参考書や過去問題、スマホアプリを使って独学でも勉強することが可能です。
文／おかねチップス編集部
監修文／おかねチップス編集部
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