【 合格率14% 】プロジェクトマネージャー試験とは?効果的な勉強方法を当メディア限定で公開!
システム開発などにおいて、プロジェクト全体の進行を管理する役職のことをプロジェクトマネージャーといいます。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画からチーム編成、推進・管理、終了後の評価まで、一貫して責任を担うことになります。
そういった一連の業務に関わる能力を測るための試験が「プロジェクトマネージャー試験」です。
ここでは試験の概要と、合格のために効果的な勉強方法などを紹介します。
プロジェクトマネージャー試験とは
プロジェクトマネージャー試験は、国家資格である情報処理技術者試験のうちの一つです。
経済産業省が所管する独立行政法人の「情報処理推進機構(IPA)」が年に一回実施しています。
情報処理技術者試験の中でも特に難易度の高い「高度情報処理技術者試験」に相当し、合格率は15%程度を推移しています。
受験に際して前提となる資格等は設定されておらず、年齢や学歴といった制限もないため、受験自体はだれでも可能です。
受験手数料は、消費税込みで7,500円となっています。
対象者像は、高度IT人材として確立した専門分野を持ち、システム開発プロジェクトにおいて、組織の戦略を実現するために責任を持ってプロジェクトマネジメント業務を担う者とされています。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを取り巻く環境の変化や、ステークホルダからのさまざまな要求に柔軟に対応しながら、プロジェクトを確実に成功へ導くことが求められます。
プロジェクトマネージャー試験では、プロジェクトマネジメントに関する一通りの知識が身に付くため、現在プロジェクトマネジメントに携わっている人や、プロジェクトマネージャーをこれから目指す人などはぜひ取得したい資格となっています。
試験の形式について
プロジェクトマネージャー試験は、午前に2部・午後に2部の合わせて4部構成となっています。
それぞれの部で基準点に達しなかった場合、その時点で不合格となり、以降の採点はされません。
午前は1部が50分・2部が40分で、四肢択一式の問題が30問・25問ずつ出題されます。
午後1部では、大問形式で3問出題され、そのうち2問を選択して90分以内に記述式で解答します。
午後2部では、プロジェクトマネジメントに関するテーマが2問出題され、どちらか1つを選んで論述式で120分以内に解答します。
午前1部
午前1部では、応用情報技術者試験の午前問題からピックアップされた、ITに関する共通的知識を問う問題が出されます。
6割程度をテクノロジ系の問題が占めており、残り4割がストラテジ系とマネジメント系の問題で構成されています。
また、2年以内に以下のいずれかの条件を満たしている場合には、午前1部の試験は免除されます。
・応用情報技術者試験に合格
・情報処理技術者試験の高度試験、もしくは情報処理安全確保支援士試験に合格
・情報処理技術者試験の高度試験、もしくは情報処理安全確保支援士試験の午前1部で基準点以上の成績をとる
午前2部
午前2部は1部と同じ四肢択一形式ですが、プロジェクトマネジメント分野の問題が例年半数以上を占めています。
そのほかにシステム戦略や法務、情報セキュリティといった分野も出題対象となっています。
午後1部
午後1部は記述式の試験で、プロジェクトマネジメントにおけるさまざまな場面を想定した問題が出題されます。
全3問から2問を選び、設問に対して○○字以内で答えるという形式になっています。
午後2部
午後2部では、プロジェクトマネジメントに関するテーマ2問のうち1問を選択し、規定の文字数内で論述します。
1問につき3つの設問が用意されており、それぞれ「800文字以内」「800字以上1600文字以内」「600字以上1200字以内」といった範囲で解答するため、合計で2,000文字~3,000文字程度の文章を書くことになります。
合格のために効果的な勉強方法とは
プロジェクトマネージャー試験は難易度の高い試験であるため、合格を目指すにはある程度の時間をかけて勉強することが重要です。
すでにプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを運営しており、実務経験を積んでいる人でも、試験にあたっては新たな知識を身に着ける必要が出てくるはずです。
経験や知識の差によって幅がありますが、大体50時間~300時間程度は見ておいたほうがいいでしょう。
勉強方法としては、独学もしくは学校やオンライン講座で学ぶという選択肢があります。
自分に合ったやり方を選び、効率的に勉強しましょう。
独学の場合
まずはテキストの準備から始めましょう。
基礎を固めるための参考書と、実際の試験に備えるための過去問題集は必須となります。
それぞれ午前・午後の試験に特化したものが販売されているため、そろえておくと安心です。
ほかにも無料で試験の対策ができるサイトなどもあるため、必要に応じて活用しましょう。
独学の場合、試験の日程に向けて正しくスケジュールを管理できるかどうかが、合格の鍵となります。
特に午後1・2部の試験では、自分の文章で記述・論述する必要があり、事前に準備しておくことがとても大事です。
ある程度のITやプロジェクトマネジメントに関する知識があっても、文章力には自信がないといった場合には、まず午後の試験から対策していきましょう。
苦手分野から固めて、少し自信が付いたらほかの分野も全般的に勉強していくという流れがおすすめです。
講座を受講する場合
資格取得学校のプロジェクトマネージャー試験対策講座や、オンライン講座、eラーニングなどを利用することも可能です。
講座を受講するメリットとして、午後試験に向けた論文の添削をしてもらえる点などがあります。
一定の費用は掛かりますが、押さえておくべきポイントを絞って解説してくれたり、疑問に回答してくれたりするため、効率的に勉強することができるでしょう。
プロジェクトマネージャー試験に合格するメリット
IT業界での転職
キャリアアップに役立つプロジェクトマネージャー試験は難関として知られています。
資格を持っていることによって、プロジェクトマネジメントに関する幅広い知識があることの証明になります。
マネジメント系企業への転職を目指す人や、サービスエンジニアからプロジェクトマネージャーへとキャリアアップしたい人などは、資格を一つのアピール材料として使用できるでしょう。
ほかの資格取得で役立つ
プロジェクトマネージャー試験に合格すると、2年以内であれば情報処理技術者試験の高度試験や、情報処理安全確保支援士試験の一部が免除されるというメリットがあります。
ほかにも国家資格である弁理士試験などで一部試験が免除されます。
自分に合った勉強法で合格を目指しましょう
プロジェクトマネジメントの力がある人材は、IT系をはじめとした多くの企業において必要とされています。
プロジェクトマネージャー試験に合格するのは決して簡単なことではありませんが、自分の現時点における知識レベルを見極め、正しい勉強方法で学ぶことによって、着実に資格取得までの道を進んでいくことができます。
文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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