プロジェクトマネージャー資格は転職に有利なの？取得の難易度も

プロジェクトマネージャー資格は転職に有利になるの？、プロジェクトマネージャ試験について知りたいと気になっている人は多いのではないでしょうか？

この記事では、プロジェクトマネージャー資格が転職に有利になるかどうかやプロジェクトマネージャ試験について説明します。

プロジェクトマネージャー資格が転職で有利になるか気になっている人は、ぜひ参考にしてください。

プロジェクトマネージャー資格は転職に有利になる

プロジェクトマネージャーの業務に関連する資格を持っていると転職に有利になりますが、未経験の場合と実務経験がある場合で有利になる程度が異なります。

こちらでは、プロジェクトマネージャー資格が転職で有利になるケースについて説明します。

プロジェクトマネージャー未経験の場合

プロジェクトマネージャーに関する資格には、プロジェクトマネージャ試験やAWS試験、応用情報技術者試験などがあります。

国内で知名度の高いプロジェクトマネージャ試験や応用情報技術者試験などに合格することでプロジェクトマネジメントの知識があることを転職でアピールすることが可能です。

ただ、プロジェクトマネージャーとして転職する場合は実務経験を重視する企業が多いため、プロジェクトマネージャー未経験の場合には保有資格は参考程度に評価される傾向にあります。

ですが、官公庁系システム開発案件においてはプロジェクトマネージャ試験合格者がいることが入札条件となることもあるので、実務経験がなくても資格を保有していることで採用されることもあります。

また、それほど知名度の高くないAWS試験などは取得していてもあまり評価されないことが多いため、自分の知識を増やすために取得するのはいいですが、転職を有利にするためだけに取得することはおすすめできません。

プロジェクトマネージャーの経験がある場合

プロジェクトマネージャーとしての経験がある場合には、プロジェクトマネージャ試験に合格していると経験と知識を評価されるので転職で有利になります。

企業によってはプロジェクトマネージャ試験保有者に資格手当を支給して積極的に採用するケースもあるので、実務経験があり資格を保有しているのであれば大きな強みとなります。

国際資格であり、受験にプロジェクトマネジメントの実務経験が必要なPMP試験を保有していれば実務経験をアピールすることが可能です。

履歴書に書くことでも優位に働く

プロジェクトマネージャーに関する保有資格は、履歴書に書いてアピールすることができます。

例えば、プロジェクトマネージャ試験に合格している場合は、「令和○年○月　プロジェクトマネージャ試験　合格」と履歴書に記載しましょう。

より詳しく書きたい場合には、「経済産業省認定　プロジェクトマネージャ試験　合格」と記載するのもいいでしょう。

履歴書に資格を記載する時には特に決まったルールはないので、採用担当者に正しく伝わればどのような表記でも問題はありません。

プロジェクトマネージャ試験や応用情報技術者試験は、資格ではなく試験なので、「取得」という表記ではなく「合格」と記載する方が良いでしょう。

プロジェクトマネージャ試験や応用情報技術者試験は国家資格なので、取得すれば永久に履歴書に記載することができます。

プロジェクトマネージャ試験とは

プロジェクトマネージャー関連資格の中でも、特にプロジェクトマネージャ試験は転職で有利になりやすい資格です。

官公庁のシステム開発案件を扱っている企業では、プロジェクトマネージャ試験保有者が必要になるため採用されやすいのです。

では、プロジェクトマネージャ試験とはどのような試験なのでしょうか？

こちらでは、プロジェクトマネージャ試験の難易度や内容について説明します。

プロジェクトマネージャ試験の概要

プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構が年に1度行う国家試験です。

受験するためにプロジェクトマネージャーとしての実務経験は必要ないですが、プロジェクト責任者としてコストや納期、品質などの管理を行う人が主な受験対象者です。

試験は午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4部構成で、合格するためにはそれぞれの試験で60%以上正解する必要があります。

また、プロジェクトマネージャ試験では、プロジェクトの立ち上げ、プロジェクトの計画、プロジェクトの実行、プロジェクトの管理、プロジェクトの終結に関する知識が求められます。

プロジェクトマネージャ試験の難易度

プロジェクトマネージャ試験はIPAの情報処理技術者試験の中でも最高難易度のレベル4です。

プロジェクトマネージャ試験の難易度が高い理由は、各試験で60%以上正解する必要があることや記述式の試験があることです。

記述式試験では120分で、長文の問題文を読みながら約3,000文字の文章を書く必要があります。

普段から文章を書くことに慣れていないと、試験時間内に論理的な文章を書くことは難しいでしょう。

プロジェクトマネージャ試験の過去問題集を参考にして、何度も繰り返し文章を書く練習をすることが大切です。

プロジェクトマネージャ試験の合格率は約13%となっており、非常に合格が難しい試験といえます。

プロジェクトマネージャ試験合格のメリット

難関資格であるプロジェクトマネージャ試験に合格すると、プロジェクトマネージャーとしての知識を評価されたり、年収アップにつながるなど様々なメリットがあります。

プロジェクトマネージャ試験に合格することでプロジェクトマネジメントスキルがあることを証明することができ、客観的に評価してもらうことができます。

履歴書に「プロジェクトマネージャ試験合格」と記載することができるので転職でもアピールしやすくなるのです。

また、資格手当のある会社ではプロジェクトマネージャ試験に合格すると手当てがもらえたり、受験費用を負担してくれるケースもあります。

合格することで毎月の給料に手当てが反映される場合には、年収アップにもつながるので大きなメリットとなります。

プロジェクトマネージャーの実務経験がなかったとしてもプロジェクトマネージャ試験に合格することでプロジェクトマネジメント業務を任されることもあります。

プロジェクトマネージャ試験の勉強方法

プロジェクトマネージャ試験の勉強方法には、独学で勉強する方法や講座を受講する方法などがあります。

独学で勉強する場合には、市販の参考書やIPAの公式サイトでダウンロードできる過去問題を繰り返し解くことが効果的です。

プロジェクトマネージャ試験では過去の類似問題が出題される傾向にあるので、実際の試験時間内で過去問題を解く勉強方法がおすすめです。

また、プロジェクトマネージャ試験の学習ができるスマホアプリもあるので、通勤時間や休憩時間などの隙間時間の学習に活用するといいでしょう。

スマホアプリは紙の問題集よりもリーズナブルなものが多いのでおすすめです。

プロジェクトマネージャ試験については、こちらの記事もご確認ください。

プロジェクトマネージャー試験とはどんな内容なの？難易度や取得のメリットまで解説

プロジェクトマネージャー資格は実務経験の裏付けに使える

プロジェクトマネージャーに関する資格を持っているとマネジメント業務の知識があることの裏付けに使うことができます。

特にプロジェクトマネージャ試験は難易度の高い国家試験です。

そのため、プロジェクトマネージャ試験に合格することで、プロジェクトマネジメントのスキルを客観的に証明することができます。

プロジェクトマネジメント業務が未経験であっても、実務経験があっても転職で有利になるので、履歴書にしっかりと記載しましょう。

文／おかねチップス編集部
監修文／おかねチップス編集部