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現役の広報担当者に聞く。独自のSNS活用術4選

現役の広報担当者に聞く。独自のSNS活用術4選

今や広報・宣伝活動になくてはならない存在となったSNS。実際、企業の広報担当者たちは、どのように活用しているのでしょうか。今回は現役の広報担当者4名に、独自の活用術を聞きました。

株式会社スマートバンク 広報・岩田知佳さん
「SNSで繋がることで、ポジティブな影響を与え合えます」

岩田知佳さん

広報歴4年。自身の広報活動では、「よりよい世の中を作るために、よりよい価値をより大きなインパクトで届けることを大切にしています」とのこと。座右の銘は、「まっすぐ優しく」。

――SNSでの発信やコミュニケーションで、気をつけていることを教えてください。

岩田
さん
嘘をつかないことを大切にしています。SNSで話していることと、実際にやっていることにギャップがないように、まっすぐに発信するようにしています。

また、届く相手を想像して、嫌な気持ちになることは書かないように気をつけています。

――御社ならではのSNS活用術はありますか?

岩田
さん
SNS活用は個人の裁量に任されていますが、私自身はリアルな人との繋がりを持ち続ける場として活用しています。SNSだけで知り合うというよりも、コミュニティや勉強会に実際に足を運んだときに出会った人とSNSでも繋がって、お互いに仕事を応援しあうようになるのが楽しいですね発信内容は企業のお知らせだけではなく、自分の考えていることを言葉にすることを大事にしています。
https://twitter.com/chika_iwa_/status/1644927778251509761?s=20

――人と繋がり続けることで、いい効果はありましたか?

岩田
さん
一番よかったことは、同じようにスタートアップで働く同志が見つかったことです。SNSで繋がることで、お互いにポジティブな影響をし合うことができます。

また、そうやって発信を続けていたら、実は少し遠い友達や知らない人にも届いていました。自分の今を知ってもらうことで、自社の事業や仕事、転職について相談してもらえることも増えて、よい出会いが広がりました。

――では、「マネしたい!」「やられた…」と感じた、他社のSNS活用術はありますか?

岩田
さん
株式会社SHEさんのSNSは、SHEで働く人と受講生の方の熱量がそのまま溢れ出していて素敵だなと思っています。みんなでリリースの予告をしたり、キャリア観を書いていたりと、中の人が見えることもサービスの魅力の一つになっているのだろうなと感じています。

株式会社スマートバンク

Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった新しい家計管理サービス『B/43(ビーヨンサン)』を提供。夫婦や同棲カップル向けの『B/43ペアカード』では、二人で使える専用カードと共有口座を作ることができる。また、親子向けの『B/43ジュニアカード』ではキャッシュレスでお小遣いを渡し、親子で一緒にお金の管理が可能に。新時代の「家族のお金のプラットフォーム」を開発し、お金を使う・貯める・増やすを誰もが当たり前にできる未来を目指している。

株式会社プラスワンインターナショナル 広報・白井優子さん
「SNSは一方通行の場ではなく、コミュニケーションの場」

白井優子さん

広報歴10年。社会と企業をつなぐ架け橋になることを目指す。内側の人になりすぎず、常に俯瞰してみられるよう、一歩引いて自社や自社のサービスをみるよう心がけている。座右の銘は、「思い立ったが吉日」。

――SNSでの発信やコミュニケーションで、気をつけていることを教えてください。

白井
さん
SNSは、多くの人の目に触れる可能性のあるもの。様々な方が見てくださる可能性を考えながら、発信内容を考え、言葉選びにもこだわっています。社会情勢なども加味しながら発信するタイミングなども決めています。そして一度投稿してしまったら、消すことはできても必ずどこかに残ってしまうので、自覚と責任を持って運用しています。

また、私はSNSとは一方通行の場ではなく、コミュニケーションの場として捉えているため、いただいたリプライには基本的にお返事をするなどのルールを自分なりに決めています。

――御社ならではのSNS活用術はありますか?

白井
さん
当社のサービスは、一般消費財であるアパレル商品と比較した場合、ニーズがある時に利用いただくケースが多いです。そのため、直接的な購入などを目標にするのではなく、まずはその手前にあるオリジナルプリントや当社のことを私のアカウントを通じて多くの方に知っていただきたいと考え、プライベートな事も交えながら、平日は毎日欠かさず投稿しています。今後はニーズがあるところではなく、こんな使い方や利用方法があるといったことを発信していきたいと考えています。

――毎日SNSを更新してみて、効果はありましたか?

白井
さん
SNSの投稿を通じて名前を覚えていただき、フォロワーさんや広報仲間として繋がってくださっている方から、「こんな商品って作れますか?」「取り扱っていますか?」というDMが増えたりと、とても嬉しいです。「この間、渋谷のお店に行ってみましたよ〜」と後からお声がけいただくこともあります。私の発信を通じて当社を知り興味を持って下さったという実感を得られ、これからも続けようと思えます。

また、SNSを通じて知り合った方とリアルでもお会いして仕事の情報交換などができることは、非常にありがたいです! アカウントを作ったばかりの頃は、このような活用方法には考えが及びませんでした。実は前職時代からSNSには苦手意識があり、明るくなかったのです。それこそ、情報発信するものという感覚があり、最初は月に数回投稿する・情報をシェアする場という程度に考えていましたが、今では交流がメインの貴重な場となっています。

――では、「マネしたい!」「やられた…」と感じた、他社のSNS活用術はありますか?

白井
さん
たくさんありすぎて具体名を出すのは難しいですが、公式の企業アカウントと広報担当者の個人アカウント、どちらの発信にも言えることは、自社のフェーズ・方針/広報戦略などに沿ったブレない運用が大事なのだと、日々勉強させていただいています。

株式会社プラスワンインターナショナル

オリジナルプリントTシャツやグッズなどの製造・販売を行う。現在はWEBサイトを中心に、全国に23箇所の実店舗を展開し、お客さまとのリアルな接点も大切にしている。渋谷にあるコンセプトショップ「PRINTONE (プリントーン)」をはじめ、昨年8月にプラスワン大阪店、今年2月には高松店も新規オープンし、即日でオリジナルプリント商品を作ることができる「即日プリントサービス」を提供。高松店では「即日プリントサービス」を活かして各種ワークショップなどを開催するなど、幅広いお客さまに楽しんでいただける新サービス・イベントの企画も行っている。

株式会社ラフール 広報・大澤直人さん
「アルゴリズムや運用術にあまり流されない」

大澤直人さん

広報歴3年。座右の銘は、「桜梅桃李」。ステークホルダーとの良好な関係構築をベースの考えとして捉え、会社、メディア、社会が三方よしとなるような思考と行動を意識する。企業価値の向上、売上向上などを全社として追う中で、広報として各部署のKPI達成にどう貢献できるか、広報活動を通して顧客ロイヤリティをどう高められるかを考え、広報活動に精を出している。

――SNSでの発信で、気をつけていることを教えてください。

大澤
さん
仕事としてSNSを活用しているので、仕事に関わることを中心に発信しています。一方で仕事の話ばかりしすぎると人間味が出なかったりするので、仕事とプライベートの割合を7:3くらいにしてバランスを取っています。

よくSNSをきっかけに社外の方とリアルでお会いするのですが、「投稿だけ見たら、いけすかないただの意識高いやつだと思ってました」と言われることが多く、バランスが大事だなと思っています(笑)。
https://twitter.com/n_o_health_c/status/1319594708390170624?s=20

――コミュニケーションについてはいかがですか?

大澤
さん
基本的なことですが、ある特定の人や投稿に対する非難や反論はしませんし、自身の愚痴や悪口は漏らさないようにはしています。あくまでSNSは仕事として活用するツール。社名も公開しているので、不利益にならないような発信、言葉の表現は気にしています。短い文章の中で発信がどう解釈され、受け取られるかは受け取り手次第なので、想像力を働かせ、感情は極力抑えるようにしています。

――御社ならではのSNS活用術はありますか?

大澤
さん
自社のアカウントや、他社員がSNSをあまり活用できていないので、自身の話にも通じてしまいますが、ざっくり目標やターゲットを決めてSNSの運用をはじめました。

私の場合は、経営者、人事、広報、マーケ職の方を中心にターゲットに据え、その方々に興味をもってもらえそうなことを発信したり、自社の活動などを主に発信しています。あくまでもSNSは仕事として活用しているものなので、会社にどう貢献できるか、自身のキャリアにどう還元できるかはベースとしてあり、その軸をブラさずにやり続けることが大事かなと思います。アルゴリズムや運用術などいろいろありますが、それに流されないようにしています。

――目標やターゲットを設定したことで、何か効果はありましたか?

大澤
さん
「リードの提供、商談トスアップ、代理店トスアップに貢献」「共催セミナーを行い、その後双方のサービスを紹介し合い、受注。売上に貢献」「広報の横のつながりを通して、広報活動に相互貢献」など、いろいろな効果がありました。

――では、「マネしたい!」「やられた…」と感じた、他社のSNS活用術はありますか?

大澤
さん
YOUTRUST」さんと「LayerX」さんですね。会社全体でSNSを取り組まれているのがすごいと思います。ニュースや告知があった際には全員広報のような動きでシェアしたりと、一人ひとりが当事者意識をもって動けているのは素敵ですね。自社だけではなく、社外の方がサービスに関して投稿をした際もみんなでシェアしにいったりと、フォロワーやユーザーたちを巻き込みつつ、ファンに昇華していくんだろうなと思います。

株式会社ラフール

企業の人的資本経営やウェルビーイング経営支援を行う。創業時よりメンタルヘルスのサービス展開をしており、現在はメンタルビッグデータを活用した組織改善ツール『ラフールサーベイ』を提供する。『ラフールサーベイ』では、社員にアンケート調査を行い、結果を分析することで、社員の心身の健康状態やエンゲージメントをはじめとした組織全体の状況を可視化・改善し、人的資本経営を支援・実現している。

株式会社Full Bet Group広報・稲葉愛さん
「TikTokの運用が採用と集客に繋がっています」

稲葉愛さん

広報歴2年。広報活動で大切にしているのは、ストーリーテリング。情報を受け取った側の気持ちを想像し、読後に共感や納得感が得られる発信ができるように心がけている。座右の銘は、「Take it easy !」。

――SNSでの発信やコミュニケーションで、気をつけていることを教えてください。

稲葉
さん
「主語の大きさ」や「前提」です。近年Twitterを企業の一員として活用したところ、炎上するケースを何度か拝見しました。一個人の意見を大勢が主張しているように言い換えたり、その前提を落としてしまい偏りのある意見を全世界へ発信してしまうことは、非常にリスクが高いと感じています。

――御社ならではのSNS活用術はありますか?

稲葉
さん
当社が1番効果を感じているのは、「TikTok」です。通常の投稿もしていますが、基本はライブ配信を行い、視聴者とコミュニケーションを取ることで、自社の採用やサービスへの集客に繋げています。

――なぜTikTokを活用しようと考えたのでしょうか?

稲葉
さん
始めた当初は、数社の企業がTikTokで投稿を行っていたため勝ち目がないと思っていましたが、TikTokライブはユーザーのおすすめに載りやすく、ライブコマース市場も右肩上がり。ユーザー利用障壁が下がっていることから、TikTokを取り入れました。
@erikodajiro 面接でほんとに見られてますよ😳 #tiktok #TikTok就活 #TikTok教室 #就活 #面接 ♬ TURN IT UP (feat. Candee & ZOT on the WAVE)

――実際にTikTokを取り入れてみて、効果はありましたか?

稲葉
さん
ライブの同時接続人数が2,000人に達するまで成長し、活発に採用活動していた際には月に1名がTikTok経由で採用できました。サービスのLINE登録は累計で1,000名を超え、交流会にはTikTok経由で30名の集客をすることができました。

――では、「マネしたい!」「やられた…」と感じた、他社のSNS活用術はありますか?

稲葉
さん
トゥモローゲート株式会社さんがTwitterで行っていた「#ブラックな祭りです。過去のブラックな体験を吐き出して楽しもうというお祭りですが、トレンド入りされていたのを拝見して、SNSで大きなムーブメントを作れることに感銘を受けました。

株式会社Full Bet Group

総合人材会社のリアステージ、プロセスの課題をプロと伴走するRXプロなど、グループ全体の経営管理を行う。主要事業は、新卒の採用支援サービス『ジョブコミット』、20代の転職支援を行う『アゲルキャリア』、副業のマッチングサービス『プロの副業』などの運営。就職希望者のキャリアデザインと採用課題を抱える企業の間に入ることで、双方のビジョン実現の支援を行っている。

取材・文/おかねチップス編集部

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