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NISAの上限はいくら?年360万円・生涯1,800万円の内訳と使い切る前に考えたいこと

NISAの上限はいくら?年360万円・生涯1,800万円の内訳と使い切る前に考えたいこと

「NISAの上限はいくらまで?」「積立の満額って年40万円じゃなかった?」——そう思って調べている方に向けて、先に結論からまとめます。

NISAの上限は、年間360万円・生涯で1,800万円です。2024年1月に制度が新しくなり、それ以前の「つみたてNISAは年40万円」という上限はすでに過去のものになっています。

何の上限金額補足
年間の上限(合計)360万円つみたて投資枠と成長投資枠を両方使った場合
つみたて投資枠年120万円月に直すと10万円。積立買付が対象
成長投資枠年240万円つみたて投資枠と併用できる
生涯の上限(非課税保有限度額)1,800万円買ったときの値段(簿価)で数える
うち成長投資枠で使える分1,200万円まで1,800万円すべてを成長投資枠に充てることはできない
非課税で持てる期間無期限旧制度にあった20年・5年という期限は撤廃された
口座を持てる人18歳以上(1人1口座)金融機関は年単位で変更できる

以下では、この上限の中身と「上限を超えたらどうなるのか」「満額まで使い切るべきなのか」を順に見ていきます。

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NISAの上限は2つの枠でできている

NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠があり、この2つを合計した年360万円が1年間の上限です。どちらか一方しか使えないということはなく、同じ年に両方を併用できます。

つみたて投資枠成長投資枠
年間の上限120万円240万円
買い方積立(定期的な買付)積立でもスポット購入でも可
対象商品長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託・ETF上場株式・投資信託など(整理銘柄や高レバレッジ型など一部は対象外)
生涯枠のうち使える額1,800万円まで1,200万円まで
向いている使い方毎月コツコツ積み立てる土台まとまった資金の投入や個別株

なお、生涯の上限1,800万円のうち成長投資枠として使えるのは1,200万円までです。逆に、つみたて投資枠だけで1,800万円すべてを埋めることはできます。

「年40万円」は旧つみたてNISAの上限

いま検索して出てくる情報の中には、「つみたてNISAの満額は年40万円」と書かれたものが残っています。これは2023年末で新規の買付が終わった旧制度の数字です。

旧つみたてNISA(〜2023年)旧一般NISA(〜2023年)現在のNISA(2024年〜)
年間の上限40万円120万円360万円(120万+240万)
非課税期間20年5年無期限
生涯の上限最大800万円最大600万円1,800万円
新規の買付終了終了できる

大事なのは、旧制度で買った分は現在の1,800万円の枠とは別に数えるという点です。旧つみたてNISAで買った投資信託は、買った年から20年間はそのまま非課税で持ち続けられます。「新しいNISAが始まったから売らなければいけない」ということはありません。

上限を超えたらどうなる?

結論からいうと、上限を超えて買うことはできません。証券会社や銀行のシステム側で、上限を超える注文はそもそも受け付けない仕組みになっています。気づかないうちに超えてしまい、後から課税されるという心配は基本的に不要です。

ありがちな不安実際にどうなるか
年360万円を超えて注文したら?注文の時点でエラーになる。超過分が課税口座に自動で回るかどうかは金融機関の設定によるため、事前に確認しておく
生涯1,800万円に達したら?それ以上は新規に買えなくなる。ただし保有中の資産は無期限で非課税のまま持ち続けられる
使い切れなかった年の枠は翌年に繰り越せる?繰り越せない。その年の未使用分は消える
途中で売ったら枠は減ったまま?翌年に、買ったときの値段(簿価)の分だけ枠が戻る

売却すると翌年に枠が戻る

現在のNISAで大きく変わったのが、売却した分の枠が翌年に復活する点です。復活するのは売却額ではなく、その商品を買ったときの金額(簿価)です。

たとえば100万円で買った投資信託が150万円に値上がりし、それを売却した場合、翌年に戻ってくる枠は150万円ではなく100万円です。住宅購入や教育費でいったん引き出しても、後から積み立て直せるという意味では、旧制度より使い勝手はよくなっています。

満額まで使い切るのは得か損か

上限が大きくなったぶん、「満額まで入れないと損なのでは」と感じる方もいます。ただ、NISAは上限まで使い切ることが目的の制度ではありません。非課税になるのはあくまで利益に対してであり、元本が減れば非課税の恩恵も受けられません。

生涯枠1,800万円に到達するまでの年数を、毎月の積立額ごとに並べると次のようになります。

毎月の積立額年間の投資額1,800万円に到達するまで
1万円12万円150年(現実的に到達しない)
3万円36万円50年
5万円60万円30年
10万円120万円15年
15万円180万円10年
30万円360万円5年(最短)

表のとおり、最短でも5年かかります。非課税で持てる期間が無期限になったため、旧制度のように「今年の枠を使い切らないと消えてしまう」と焦る必要は小さくなりました。急いで埋めるより、途中でやめずに続けられる金額かどうかを先に決めるほうが現実的です。

先に確保しておきたい生活防衛資金

投資に回す前に、生活費の数か月分を現金で持っておくと、相場が下がった局面で解約せずに済みます。収入が止まったときに取り崩せるお金がないと、本来なら持ち続けたい資産を最も不利なタイミングで売ることになりかねません。

  • 毎月の生活費と、無理なく続けられる積立額を先に書き出す
  • 急な出費に備える現金を確保してから投資額を決める
  • ボーナス月だけ増額する設定が使えるかを金融機関で確認する
  • 積立額は途中で変更できるので、少額から始めて後から増やす

NISAの上限に関するよくある質問

Q. つみたて投資枠だけで年360万円を使えますか?

A. 使えません。つみたて投資枠の上限は年120万円です。残りの240万円は成長投資枠として使う必要があります。

Q. 夫婦それぞれがNISA口座を持てますか?

A. 持てます。NISAは1人1口座で、18歳以上であれば夫婦それぞれが開設できます。2人分なら生涯枠は合計3,600万円になります。

Q. 年の途中で金融機関を変えたら上限はどうなりますか?

A. 上限は人ごとに管理されるため、金融機関を変えても年間の枠が増えることはありません。なお、その年にすでに買付をしている場合、同じ年の変更には制限があります。手続きの可否と期限は、利用中の金融機関に確認してください。

Q. 上限を超えた分はどうすればいいですか?

A. NISA口座では買えないため、超える分は通常の課税口座(特定口座・一般口座)で買うことになります。課税口座での運用益には税金がかかります。

上限の数字より、続けられるかどうか

NISAの上限は年360万円・生涯1,800万円です。旧つみたてNISAの年40万円と比べると大きく広がりましたが、枠が大きいことと、その枠を埋めるべきかどうかは別の話です。

非課税で持てる期間が無期限になった今、急いで満額を目指す理由はほとんどありません。生活が苦しくならない金額を決めて、途中でやめずに続けることを優先しましょう。商品の詳細や手続きは金融機関によって異なるため、利用する証券会社・銀行の公式サイトで最新情報を確認してください。

文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部

おかねチップス編集部

おかねチップスは、毎月30件以上の記事配信と業界人へのインタビュー記事等を多く取り上げており、創刊1年で月間25万PVと22万UUの購読者数へと成長。
20代後半から40代後半にかけた、ビジネスマンがメインであり、フリーランス、パラレルワーカー、スタートアップ等の読者層が多数。数多くの著名人にも登壇頂いていると同時に各種専門記事については、記事の信頼性を最新性を担保するために、税理士や各業界のプロフェッショナルを監修に迎えたうえで、各記事を編集・校閲・確認を経て制作。

おかねチップス:https://okanechips.mei-kyu.com/

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