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CG制作の依頼ガイド|3DCG・VFX・CGアニメーションの違いと依頼先の選び方、費用が決まる仕組み

CG制作の依頼ガイド|3DCG・VFX・CGアニメーションの違いと依頼先の選び方、費用が決まる仕組み

「商品をCGで見せたい」「実写では撮れないシーンを映像に入れたい」「キャラクターを3Dで動かしたい」——CG制作を検討しはじめると、まず戸惑うのが3DCG・VFX・CGアニメーションといった言葉の違いと、どの会社に何を頼めばいいのかという点です。CGは同じ「CG制作会社」でも得意分野が大きく異なり、依頼先を間違えると見積もりが膨らんだり、期待した表現にならなかったりします。

この記事では、発注する側の目線でCGの種類ごとの違い、用途別の選び方、依頼先のタイプ、費用が決まる仕組み、制作の流れを整理し、最後に依頼前のチェックリストをまとめます。具体的な会社を比較したい方はCG動画制作でおすすめの会社10選やアニメーション制作会社のおすすめ28選を、本記事は「何をどう頼むか」を決めるための下準備としてお使いください。

CG制作とは|3DCG・VFX・CGアニメーションの違い

CG(コンピュータグラフィックス)は、コンピュータで作る画像・映像の総称です。依頼の現場では、作るものの性質によって主に次の4つに分けて話が進みます。名前が似ていても必要な工程と専門スタッフが違うため、まずはどれに当たるかを押さえておくと、相談がスムーズになります。

絵コンテ、モデリング、質感・ライティング、レンダリング、完成映像へと進むCG制作の工程を示した図解
CG制作は「設計→モデリング→質感・ライティング→レンダリング→仕上げ」と工程を積み上げていく
種類どんなものか主な用途依頼時に決めること
3DCG(静止画)立体モデルを作り、写真のような1枚絵に仕上げる商品画像、建築・インテリアパース、カタログ、EC点数、アングル数、背景の有無、解像度
3DCGアニメーション3Dモデルにカメラワークや動きをつけた映像製品紹介動画、構造・仕組みの説明、展示会映像尺、カット数、動かす部分、質感のリアルさ
VFX実写映像にCGを合成・加工して、撮れない映像を作るCM、MV、映画・ドラマ、ブランドムービー撮影との連携、合成カット数、仕上げのリアルさ
CGアニメーション(キャラクター)キャラクターを3Dで作り、演技させる映像キャラクターPR、ゲーム・アプリ映像、教育コンテンツキャラクターの有無(新規か既存か)、表情・動きの量、権利

なお、文字や図形を動かして情報を伝えるモーショングラフィックスも「CG」と呼ばれることがありますが、主に2Dで作る別ジャンルです。職種としての違いはモーショングラフィックデザイナーとはで解説しています。

用途別|どの種類のCGを頼むべきか

「CGで作りたい」と相談する前に、何のために使うのかから逆算すると、必要なCGの種類と依頼範囲が自然に決まります。よくある目的と、その目的に合うCGの組み合わせを早見表にまとめました。

目的向いているCG実写と比べたメリット注意点
発売前の商品をECやカタログに載せたい3DCG静止画試作品がなくても設計データから制作できる、色違いの展開が楽設計データ(CAD等)の有無で工数が大きく変わる
製品の内部構造や仕組みを説明したい3DCGアニメーション分解・透過・断面など実写では見せられない表現ができるどこまで正確に再現するか、監修者を社内で決めておく
未完成の建物・空間を見せたい建築パース(静止画・ウォークスルー)完成前に完成イメージを共有できる図面の確定度合いによって修正が増えやすい
CMやMVに迫力のある演出を入れたいVFX危険・高コストなシーンを安全に表現できる撮影前から関わってもらう必要がある
キャラクターで長く発信したいキャラクターCGアニメーション一度モデルを作れば複数の動画に使い回せるモデルの著作権・二次利用の範囲を契約で決める

ポイントは、CGは「作った素材を使い回せる」ことです。最初にモデルを作っておけば、静止画・動画・Web用の回転ビューなどに展開でき、2本目以降の制作費を抑えやすくなります。将来の展開まで見込んで、最初の依頼時に「モデルデータの納品」や「二次利用の範囲」を相談しておきましょう。

依頼先のタイプと得意領域|「CG制作会社」は一つではない

検索で見つかる「CG制作会社」には、成り立ちの違う複数のタイプが混在しています。同じ3DCGでも、商品CGが得意な会社とVFXが得意な会社では、体制も費用感もまったく違います。依頼先を選ぶときは、まず次のどのタイプかを見分けてください。

依頼先のタイプ得意なこと向いている依頼確認したいこと
CGプロダクション(CG専業)モデリングからレンダリングまでの品質、リアル表現商品CG、3DCGアニメーション、キャラクターCG企画・構成から任せられるか、絵コンテは誰が作るか
映像制作会社(CGは一部)企画・撮影・編集を含めた映像全体のまとめ実写とCGを組み合わせた紹介動画、CMCGを社内で作るのか、外部に再委託するのか
VFXスタジオ実写合成、エフェクト、撮影段階からの技術監修CM、MV、映画・ドラマのVFXカット撮影立ち会いの可否、合成素材の撮り方の指示
建築・製品ビジュアライゼーション専門図面・CADからの正確な再現、パース建築パース、製品カタログ、EC画像受け取れるデータ形式、修正回数の上限
フリーランス・個人クリエイター小規模案件の機動力、特定ジャンルへの特化単発の静止画CG、短尺のアニメーション稼働の確保、納期遅延時の代替体制、契約書の有無

映像全体の企画から任せたい場合は映像制作会社が窓口になり、CG部分を専門会社と組んで進めるケースも少なくありません。映像制作全体の流れや依頼先の考え方は、映像制作とは?費用相場・制作の流れもあわせて確認してください。

CG制作の費用が決まる仕組み

CG制作の費用は「CG1本いくら」と一律には決まりません。作業量(工数)×作業する人の単価で積み上がり、その工数を左右する要素がいくつもあります。見積もりを比べるときは、総額よりも「どの要素にいくら乗っているか」を見ると、妥当かどうか判断しやすくなります。

費用を動かす要素費用が上がる条件費用を抑える工夫
モデルの数と複雑さ登場物が多い、形状が複雑、ゼロから作るCADなど既存の設計データを支給する、登場物を絞る
リアルさ(質感・ライティング)写真と見分けがつかない品質を求める用途(SNS・Web・大型ビジョン)に合った品質に揃える
尺とカット数(動画の場合)尺が長い、カメラワークが多い、動く要素が多い伝えたいことを絞り、カット数を減らす
レンダリングの負荷高解像度、長尺、複雑なエフェクト納品解像度・形式を最初に確定させる
企画・絵コンテの有無構成から丸ごと任せる社内で目的・見せたいポイントを整理して渡す
修正の回数と時期後工程(レンダリング後)での大きな変更工程ごとの確認ポイントで早めにOKを出す

金額の目安は、依頼先や品質によって幅が非常に大きいのが実情です。一般的には、シンプルな商品の静止画CGなら1点数万円〜十数万円程度、短尺の3DCGアニメーションなら数十万円〜、キャラクターを新規制作して動かす場合やVFXを含むCMなら数百万円規模になることもある、という幅で捉えておくのが現実的です。正確な金額は、必ず同じ条件で複数社から見積もりを取って比較してください。見積書の項目の読み方と、追加費用が出やすいポイントは映像制作の見積書チェックリストで詳しくまとめています。

CG制作の流れと期間の目安【工程表】

CG制作は、前の工程の成果物の上に次の工程を積み上げていく作り方です。そのため後の工程になるほど修正のコストが大きくなります。発注者が確認すべきタイミングを工程表で押さえておきましょう。期間は3DCGアニメーション(短尺)を想定した一般的な目安で、内容や体制によって前後します。

工程主な作業発注者がやること・確認すること期間の目安
1. ヒアリング・企画目的・用途・ターゲットの整理、構成案用途、納品形式、予算、公開日を伝える1〜2週間
2. 絵コンテ・Vコンテカット割り、カメラワーク、尺の設計ここで構成を確定させる(最重要の確認ポイント)1〜2週間
3. モデリング形状を3Dで作る形状・寸法・ロゴ位置が正しいか確認1〜3週間
4. 質感・ライティング素材感、色、光の当て方を決める色味と質感を静止画で確認1〜2週間
5. アニメーション動き・カメラの動きをつける動きのテンポ、見せたい部分が伝わるか1〜3週間
6. レンダリング・仕上げ映像として書き出し、合成・音・テロップ最終確認(大きな変更は避ける)1〜2週間

全体では、短尺の3DCGアニメーションでおおむね1.5〜3か月程度を見ておくと安心です。静止画CGのみであれば短く、VFXを含む案件は撮影スケジュールに左右されるため長くなる傾向があります。展示会や発売日など公開日が決まっている場合は、そこから逆算して早めに相談を始めましょう。

CG制作会社の選び方チェックリスト

依頼先の候補が絞れたら、問い合わせや打ち合わせの段階で次の項目を確認してください。すべて「はい」と言える会社ほど、発注後のトラブルが起きにくくなります。

  • □ 作りたいCGの種類(静止画・3DCGアニメ・VFX・キャラクター)と同じジャンルの制作実績がある
  • □ 実績のどの工程を自社で担当したのか(企画・モデリング・合成など)を説明できる
  • □ CGを社内で制作するのか、外部に再委託するのかが明確
  • □ 絵コンテ・Vコンテの段階で構成を確認できる進め方になっている
  • □ 見積書の内訳が工程ごとに分かれていて、修正回数の上限が書かれている
  • □ 支給できるデータ(CAD・図面・ロゴ・写真)の形式を事前に確認してくれる
  • □ 納品形式(解像度・ファイル形式・尺違い・縦型など)を最初にすり合わせられる
  • □ 3Dモデルデータの納品可否と、二次利用・著作権の扱いを契約で決められる
  • □ 公開日から逆算したスケジュールを提示してくれる
  • □ 担当者とのやり取り(連絡手段・返信の早さ)に不安がない

特に見落としやすいのがモデルデータと権利の扱いです。納品物が完成映像だけで、元の3Dモデルは制作会社の手元に残る契約も一般的です。将来ほかの動画や静止画に使い回したい場合は、見積もりの段階で必ず伝えておきましょう。

CG制作の依頼に関するよくある質問

Q. 実写撮影とCG、どちらで作るべきですか?

A. 実物があり、そのままの姿を見せればよい場合は実写のほうが早く安く済むことが多いです。一方、発売前で実物がない、内部構造を見せたい、色違いを何パターンも作りたい、撮影が危険・困難といった場合はCGが向いています。両者を組み合わせる方法もあるので、目的を伝えたうえで制作会社に相談するのが確実です。

Q. 依頼前に社内で準備しておくものは?

A. 目的と用途(どこで、誰に見せるか)、納品形式、公開日、予算の上限、参考にしたいイメージ(既存の映像など)を整理しておきましょう。製品CGなら設計データや寸法・色の資料、ロゴデータも用意できると工数を減らせます。

Q. フリーランスに頼んでも大丈夫ですか?

A. 静止画CGや短尺のアニメーションなど、範囲がはっきりした案件ならフリーランスでも十分に対応できます。ただし、体調不良などで作業が止まった場合の代替体制がないことが多いため、公開日が動かせない案件や規模の大きい案件では、チームで対応できる会社のほうが安心です。

Q. 制作会社の中では、どんな人がCGを作っているのですか?

A. モデリングやアニメーションを担当する3DCGデザイナー(CGアーティスト)、実写合成を担当するコンポジター、表現と技術の間を調整するテクニカルアーティストなど、工程ごとに専門職が分かれています。役割の違いはテクニカルアーティスト(TA)とはで紹介しています。

まとめ|種類と用途を決めてから依頼先を選ぶ

CG制作をスムーズに進めるコツは、①作りたいCGの種類(静止画・3DCGアニメ・VFX・キャラクター)を決める、②用途から必要な品質と納品形式を決める、③そのジャンルを得意とするタイプの依頼先を選ぶ、という順番で考えることです。費用は工数の積み上げで決まるため、絵コンテ段階で構成を固め、支給データを用意し、モデルデータや二次利用の扱いを最初に決めておくほど、無駄なく進められます。

依頼先の具体的な候補を探す段階になったら、CG動画制作でおすすめの会社10選や、動画制作会社のおすすめ35選から、本記事のチェックリストを手元に置いて比較してみてください。

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