プロジェクトマネージャーに有利な資格は?取得難易度も併せて解説!
プロジェクトマネージャーとして転職するなら、採用に有利になる資格試験に合格しておくことがおすすめです。
しかしプロジェクトマネージャーは現場での対応力や技術力が問われる仕事でもあるので、資格の必要性や取得しておくメリットに疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
そこで今回は、プロジェクトマネージャーに有利な資格についてご紹介します。
プロジェクトマネージャーの採用における資格を持っておくメリット・合格のコツも合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください!
プロジェクトマネージャーの資格を持つメリット
プロジェクトマネージャーが業務に関連する資格を持っておくことには主に3つのメリットがあります。
それぞれ解説するので、プロジェクトマネージャーへの転職・キャリアアップを検討している方は、ぜひご覧ください。
あなたの持っているスキルを証明できる
ITをはじめ、専門的な技術を持っていることは非常にアピールが難しく、採用面接や言葉だけでは判断が付きづらい項目です。
しかし資格を持っていれば、資格合格の経験そのものが自分のスキルを証明する手段になります。
各資格試験で問われる知識や技術を持ち合わせており、専門家の採点により一定以上の技術があると判断されてるため、採用担当者から見ても採用可否の判断が付きやすくなるでしょう。
年収アップが期待でき資格手当がある
企業のなかには、特定の資格試験に合格していれば給与をアップするなど、資格に関して規定を設けている場合もあります。
そのため同じ企業で働き続ける場合も転職する場合も、資格試験の取得には利点があるでしょう。
ただし、資格手当の内容は企業により違いがあり、プロジェクトマネージャーに関連する資格を取得しても、対象外であれば年収アップなどの利点は得られません。
あらかじめ資格に関して何らかの手当があるか確認したうえで、受験する資格試験を検討しましょう。
他の高度試験や支援士試験が一部免除される
資格試験のなかには実務経験があっても合格が難しい高度試験・難関試験もあります。
しかし高度試験や難関試験のなかには、特定の資格やスキルを取得しておけば受験項目の一部が免除されるなど、受験のハードルが下がる利点があるものもあります。
そのため、採用に有利になる高度試験の受験を見据えて、免除項目がある別の資格試験から受験すれば、合格のハードルは下がるでしょう。
最終的には同等の試験範囲を勉強することにはなりますが、複数回に試験を分けて受験できれば、勉強の余裕も生まれます。
プロジェクトマネージャーの資格
プロジェクトマネージャーの就職・転職に有利な資格にはさまざまなものがあります。
ここではそのなかでもまず注目したい資格試験について6つご覧ください。
試験受験のポイントも合わせて解説するので、これから資格勉強に入る方も必見です。
プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)
プロジェクトマネージャーになるなら「プロジェクトマネジメント」の素養や知識体系を問われる「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)」は見逃せません。
PMPは国際資格の1つで、プロジェクトの立ち上げから管理・知識体系が問われます。
基本的にはマネジメント経験がある人を対象とした資格で、知識のほか論述によりマネジメントにおける思考能力も重要です。
なお試験合格後は3年に1度、研修を受けて更新する必要があるため、長期的な視点で見て取得しましょう。
P2M資格試験
P2M資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会が主催する国内の資格試験です。
プロジェクトマネジメントにおける標準的な知識が問われるため、プロジェクトマネージャーになるならまずP2Mから検討するのも良いでしょう。
試験は4種類に分かれており、学びたい知識や目的に合わせて選ぶ必要があります。
PMC:P2M標準ガイドブックの内容が問われる
PMS:プロジェクトマネジメントにおける幅広い知識が問われる
PMR:3年以上の実務必須・マネージャーとしての実践力が問われる
PMA:P2Mで最難関の試験・試験内容は都度変わりPMR合格者のみ受験できる
以上の4つの試験を、上から順番に受けていきます。
最初に受けるPMCは合格率7割程度と受験難易度は低く、これからプロジェクトマネージャーを志す方にもおすすめの資格試験です。
プロジェクトマネージャー試験(PM)
プロジェクトマネージャー試験(PM)は、IT業界でプロジェクトマネージャーを志す方におすすめの資格です。
試験内容は国家資格である「情報処理技術者試験」のPM分野をピックアップして出題されます。
IT技術に関する基礎知識のほか、マネジメント業務の基本や管理計画における思考能力が問われ、プロジェクトマネージャーに必要なスキルや知識全般を学ぶのにぴったりです。
PMOスペシャリスト認定資格
PMOスペシャリスト認定試験は、WEB上で申し込み・受験を完結させられるため受験ハードルが低い資格です。
受験内容はe-ラーニングによる講座利用とオンライン上での試験の2種類で、パソコンはもちろんスマホから受験する方もいます。
ただし、PMOスペシャリスト認定資格を受験するには、ほかのプロジェクトマネジメント関連の資格を取得している必要があります。
対象となる資格試験は公式サイト上で随時更新されているため、ほかの資格試験と合わせて検討しましょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、情報処理やIT知識が問われる国家資格です。
マネジメント職種だけでなく、ITに関わる多くの方が受験している資格試験で、選択式の試験と筆記試験の2項目から構成されます。
プロジェクトマネージャーを志す方はもちろん、特にIT分野で活躍したい方であれば、まず視野に入れたい試験です。
応用情報技術者試験
基本情報技術者試験よりもさらに深い知識を問われるのが、応用情報技術者試験です。
IT技術・運用に関する深く広い知識や思考能力が問われる試験で、現場で働く技術者も多く受験しています。
プロジェクトマネージャーは開発に関する深い知識も備えておく必要があるため、IT業界で活躍するのであれば、視野に入れたい資格試験です。
プロジェクトマネージャー資格の難易度は?
プロジェクトマネージャーに関連する資格試験の難易度は、いずれも低くありません。
合格率10%台の試験も珍しくないため、資格を取得する際は念入りに準備しておくことが大切です。
どうしてプロジェクトマネージャー資格の難易度が高いのか、2つの項目で解説します。
論述が重視される
プロジェクトマネージャーに関連する試験は、そのほとんどで知識問題だけでなく論述問題も用意されています。
論述問題では知識だけでなく、プロジェクトマネジメントにおいて必要な論理的思考能力も問われ、「ただ勉強して知識を備えるだけ」では合格できない試験も多いです。
思考能力を伸ばすには、実践的なマネジメント思考や事例を吸収するほか、マネジメント経験も重要です。
また論述は過去問が少ないほか非公開の試験も多いため、念入りな対策が求められます。
知識レベルが高い
プロジェクトマネジメントに関する試験は、いずれも大学や専門学校をはじめとした専門の教育機関で学ぶか、自学習により知識を吸収する必要がある試験内容ばかりです。
知識レベルは非常に高く試験範囲も膨大なため、学習が追いつかず知識問題でつまずく方も少なくありません。
特にプロジェクトマネージャー関連の試験は、ほとんどの受験者が社会人です。
企業に勤めながらプライベートの時間を縫って試験勉強しなければいけないため、対策が間に合わずに不合格になってしまう方もいます。
プロジェクトマネージャー資格と実践を併せて上手に仕事に活かそう
プロジェクトマネージャーの就職・転職に役立つ資格試験についてご紹介しました。
プロジェクトマネージャーは実務経験はもちろん、資格試験もアピールポイントの1つです。
試験ではマネジメントに関する深い知識だけでなく、論理的思考力が問われるものも多く一筋縄ではいかない試験ばかりです。
しかしそれらの試験に合格し履歴書に合格歴を書けば、プロジェクトマネージャーとしての採用に大きく近付くでしょう。
またプロジェクトマネージャーになるなら、資格取得はもちろん求人を出している企業を探すことも欠かせません。
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求められるスキルや資格、待遇面などをスマートにチェックできる機能が揃っているので、プロジェクトマネージャーとして転職を考えている方は、ぜひ気になる求人を見つけてみてください。
文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部
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