近年、急拡大し続けている恋愛&婚活のオンライン・マッチングサービス市場。なかでも、自動日程調整と予約代行により、メッセージのやりとりを省いて即食事デートができる「Dine」は、マッチングアプリのなかでも一線を画す存在として注目されています。Dineを開発したMrk&Coの上條景介さんにインタビューを行うと、アメリカとカナダでリリースした経緯、独自の「恋愛=就活」理論、コロナ禍で倒産危機に陥りながらも起死回生したことなど、惜しみなく語ってくれました!
ブログ「がんばれ、生協の白石さん!」の管理人、ゲームクリエイターを経て、起業
上條さんは、かつて大ベストセラーになった書籍『生協の白石さん』※の生みの親ともいえるブログ「がんばれ、生協の白石さん!」の開設者なんですね! 当時の話を少し伺ってもいいですか? 立ち上げ経緯が気になっていまして。
※東京農工大の生協購買部に勤務する・白石さんが学生に向けて書いた「ひとことカード」がウィットに富み、面白いと話題になった
もちろんです。もう15年くらいの前の話ですが、その当時、大学生の間で一番最先端なインターネットツールといえばブログだったんです。今のTikTokみたいな。僕もいくつかブログをやっていたのですが、個人ブログってなかなか流行らなくて。そんなとき、大学の友人から「生協に面白い人がいる」と聞き、ブログと相性がよさそうだと思って始めたんです。
いえ、全然ですよ。あくまで僕は裏方だったので、フォーカスされることはなかったですね。高校で新聞部に所属し朝日新聞の賞を受賞したこともあり、当時から情報を発信するのが楽しい、向いていると思っていました。その延長線上にあったのが、生協の白石さんのブログなんです。
ブログを開設された経験が、その後の就職や起業でいかされたことは?
もともと起業願望が強かったものの、「情報発信する力はあってもビジネスのビの字もわかってない」と感じて。
だから起業するよりもビジネスを学ぶことが必要だと思って、大学卒業後は当時はまだ中小企業だったDeNAに入社しました。
DeNAではどのようなお仕事をされていたんですか?
いろいろ経験させていただきましたが、 2年目に配属されたソーシャルゲーム事業部が一番長く、5年以上はゲームクリエイターとして働いていました。
当時のDeNAの同期には、ゲーム会社の「アカツキ」を起業し成功させた塩田元規がいて、彼が起業した年齢は27歳でした。僕もその歳には辞めようと思ったのですが、当時の上司から「北米事業を手伝ってほしい」と言われて。辞めるか北米に行くかの二択で、面白そうと思って北米に行き、現地スタッフと一緒に北米向けのソーシャルゲームを作る仕事をしていました。
その後、上條さんは2015年に起業されますよね。何かきっかけがあったのでしょうか?
2014年からマッチングアプリを作り始めていたんですが、僕もほかのメンバーも副業としてやっていたのでプロジェクトが全然進まなかったんです(笑)。
そんなとき、今のCTOで当時フリーランスのエンジニアだった森岡崇から「フリーでの仕事はやり尽くした。チームを組んでやりたい」と相談され、共同創業しようと決めました。それで、日本に帰任して半年間で新規事業などの種を蒔いて退職し、日本で起業したんです。
世界制覇を目指し、アメリカ・カナダでDineを先行リリース
2016年にアメリカとカナダでマッチングアプリの「Dine」をリリースしましたが、どうしてマッチングアプリを開発しようと思ったんですか?
もともと人と人の出会いにすごく興味があっというのもありますが、DeNA時代に北米に赴任したとき、現地の同僚が普通にマッチングアプリで出会って結婚した話を聞き、当時の日本だと「出会い系サイト」しかなかったので驚いたんです。
それと2012年にアメリカで「Tinder」がリリースされ、現地で勢いが増していくのを肌で感じたことも理由の1つですね。Tinderのユーザーが不安や不満に思うところを全部解決したネクスト・マッチングアプリを作れば、世界中でヒットするかもしれないと思ったんです。
Tinderのどんなところに課題を感じたんですか?
Tinderはすごく画期的でしたが、日本語ネイティブの僕は、英語圏で異性と会うところまでこぎつけなかったんです。なぜなら、英語圏でモテる頭のいい人の定義が「ジョークが上手な人」だから(笑)。だから僕の場合、まずメッセージのやりとりで苦戦して、会うまでの難易度がすごく高かったんです。
一方で、とある古い掲示板に「ここの中華を食べに行こう」「スキーに行こう」と書いてみたら、普通にデートにこぎつけた。この掲示板の要素にTinderみたいな新しいUI※を掛け合わせれば、さらに画期的なアプリができるんじゃないかと思ったんです。
※ユーザーインターフェース。WEBサイトやアプリの見た目や使いやすさのこと
実際にTinderで異性に会うまでには、けっこうなハードルがあるんですね。ではなぜ、「Dine」のリリースを日本でなく、アメリカとカナダにされたんですか?
「世界制覇したい」という野望があったからです。今はまだ道半ばですが、IT業界でコンシューマー向けのサービスを作っていると、そういう願望が湧いてくるんですよ。カナダに赴任したのも世界制覇したい気持ちがあったからですし。
その世界制覇のためには日本からスタートしたら絶対ダメだと思い、最初にアメリカとカナダで「Dine」をリリースしました。
な、なるほど。その世界制覇をするために海外市場で展開することを決めたのに、上條さんは日本を拠点に活動されますよね。素人目には、アメリカやカナダなどの現地に会社を作ったほうが仕事の効率がよさそうに思えますが……。
日本を拠点にした理由は2つあります。
1つはアメリカやカナダでビザを取得する難易度が高いから。
もう1つは、金銭面。日本の方が生活費や人件費などが圧倒的に抑えられるからです。アメリカで起業するには、現地の人であっても相当なお金が必要。日本の方が優秀な人材の費用を抑えられるというメリットもあって、日本でアメリカ人を採用したんです。
恋愛において、マッチングアプリは書類選考。なるべく多くの人を通過させたい
そして上條さんは、2017年11月に日本でもDineをリリースされました。
2度目の資金調達により、累計約1.9億円を調達。ある程度資金ができたので、日本でもリリースしました。あくまでアメリカとの相対ですが、出だしがかなり好調だったので日本でも頑張っていこうとなりました。
日本にはすでに「Omiai」や「Pairs」などのマッチングアプリの競合がたくさんあるので、海外で話題になったとはいえ、「Dine」を普及させるのって難しくなかったですか?
最初からマーケティングをガンガンやって、SNS広告を打ち出しました。アメリカ・カナダでの2年間でノウハウを蓄積し、アプリもどんどん改善していたので、売るためのビジネスモデルは構築できていたんです。だから「やるなら最初から投資していこう」と。
日本語のアプリをリリースするとき、変更や追加した機能はありますか?
もともとはDineを経由して飲食店を予約すると割引になるといったシンプルな機能のアプリでしたが、日本のニーズに応えるために、飲食店の予約代行やオート日程調整などの機能を追加したんです。
その結果、マッチングしたらあとは当日お店の席で会うだけという今の仕組みになりました。
Dineはマッチングからデートまで、メッセージのやりとりを省けて楽でいいですよね。でもそれって合理的だけど、少し味気なくならないですか?
今Dineが「出会いの、最短距離」と謳っているように、人間は実際に会ってみないと本当の相性はわからない。だから出会いの機会をできるだけ提供するため、その前に立ちはだかるメッセージのやり取りという壁を取っ払いたかったんです。
僕が思うDineの価値は、出会うという目的を達成できること。この価値は創業以来まったくブレていないんです。その目的を達成するために、落とし穴を塞ぐことにも取り組んでいます。
実はマッチングしたとしても、男性側には落とし穴がたくさん潜んでいるんです。いざ会うとなったときに、「飲食店を予約できない」「店選びのセンスがイマイチ」など、女性から幻滅されるポイントが男性側に多い。この落とし穴を塞ぐため、僕たちDineが予約代行を行いますし、飲食店も選出しています。
それは画期的なサービスですね。でもそうなると、男性側のデートプランが均一化され、より見た目重視のイケメン至上主義になりませんか?
僕はそんなに女性が見た目を重視しているとは思いません。なぜなら、お付き合いや結婚をするのに大切なのは、相手の人柄や本質、そして相性だったりするじゃないですか。だから、まずは会うまでのハードルを最大限に下げる必要があるんです。
恋愛におけるマッチングアプリって、就職の「書類選考」。初デートが「一次面接」です。もちろん、「書類選考」を通過するために、プロフィールでいかに自分を表現するかは重要ですが、Dineでは落とし穴を減らしてなるべく「書類選考」を通してあげたいと思っているんです。
「Dineが選んだお店=男性の加点」となり、出会いのチャンスが増える
実は、おかねチップスの運営責任者は、4年前にDineで出会った相手と結婚したんです。いろいろなマッチングアプリを試して苦戦するなか、Dineを使って無事成就したそうで(笑)。
それはおめでとうございます! 僕もうれしいです。
その方がどうかは別として、実はなかなかデートに発展しない人って、無意識に余計なことをしていることが多いんです。
単に不器用なだけというか。会ったら性格がいい人も多いので、そういう人たちを助けるアプリとして僕はDineを設計しています。
やっぱり上條さん自体がこれまで「書類選考」に落ちてこなかったからこそ、モテにつながるノウハウがあるんですか?
いえ、僕は「書類選考」に落ちまくっています。アメリカでTinderを使っても出会いに恵まれなかった男ですから。あと、女性とLINEしたとき「ダラダラ長くてつまらない」と言われたこともあります(笑)。
そんな僕みたいな事故を減らしたくて、「書類選考」に落ちた会員をデータ分析し、あらゆる原因を潰しています。僕はインターネットの出会いをすべての人が享受できるようなものを作りたいと思っているので、アプリを開発をする上で、個人のノウハウや経験、スキルがなくても出会えることを大切にしています。
メッセージのやりとりを省くことは男性側のメリットになるとは思いますが、女性のなかには、メッセージを省いて男性と会うことに不安に感じる人もいませんか?
そのご意見は、ある意味正しいと思います。メッセージのやりとりを課題に感じているのは男性に多く、初期はそういった需要に応えて設計していたので。
ただ、マッチングアプリって特殊な世界で、女性のなかにはプロフィールを登録するだけで1,000人からリクエストがきて、メッセージする相手が100人になることも。メッセージのやり取りという業務量が膨大すぎて、メッセージのやり取りなしで男性に会うのが不安だなんて言っていられないんです。
「メシモク」はモテない男性のただの言い訳
Dineはプロフィールを見てすぐに会えるから、話や性格が合う・合わないの判断がしやすいんですね。ただ、ネットで知り合ってすぐ食事デートって、「奢らされそう」と恐れる男性も多そうな気も……。
奢り目的のデートは男性から「メシモク」と言われますが、「誰でもいいから奢られたい」という女性は圧倒的に少ないです。だって今の時代、女性もちゃんと稼いでいるじゃないですか。
「メシモクだった」と言う男性のうち99%は、単にモテなかっただけだと思います。
ここで男性側が理解すべきは、男性に比べて女性の方が外で他人と会うハードルやリスクが高いということ。
女性がアプリでプロフィール70点と30点の2人の男性とマッチングしたとき、女性がそのハードルやリスクを負って「安いチェーン店でもデートしたい」と思うのは、70点の男性だけです。
だからまずは70点以上を叩き出せる男性を目指さないといけません。
な、なるほど。だとしたら、マッチングアプリの世界では、やはり外見や肩書き、年収がいい方が有利ですよね……。
それがDineなら70点以上を叩き出せるようになっているんです。Dineはお店のランクや価格帯に関係なく、女性が行きたいお店のみを掲載しているので、30点の男性がDineを通じてお店を選ぶと、自動的に40点が加算され70点となり「書類選考」は通過できるんです。もちろん、そもそものプロフィールが0点だったら、女性とデートには行けませんけど……。
Dineはあくまでシークレットブーツのような役目。男性も女性も一方の目線しか持っていないので、その双方の目線が合うように、僕らがうまい具合にチューニングしています。
「女性が行きたいお店」はどうやって選んでいるんですか?
最初は僕のセンスでした(笑)。僕が20代の頃にめちゃくちゃ困ったので、女友達に聞いて探していました。
最近はシステマティックにお店と契約していますが、そのクオリティを保つため、Dineでは審査制を導入しているんです。
一次審査を通過し契約・掲載になると、お店はずっと審査にかけられるようにしていて。Dineのユーザーが調査員のようになり、「初デートのお店としてどうだった?」などのアンケートに答えて採点し、その点数が基準より下回るとお店との契約は解除される仕組みになっっています。そうやって「Dineに載っているお店はどこに行っても正解」という世界観を作っています。
2018年にはドタキャン対策機能の「Dineプロテクト」※を始めましたが、実際にドタキャンは減ったんですか?
※Dineプロテクトを導入している飲食店を利用する場合、予約時に男女共にクレジットカード情報の登録が必要。ドタキャンが発生した際、飲食店はキャンセル料金をDineユーザーに請求できる
Dineプロテクトによってドタキャン率は、未導入店と比べて半分以下に減少しました。これは、ドタキャンした側が2人分のキャンセル料を支払う義務があるため、「絶対に自分はドタキャンしない」という意識が強くなります。
ドタキャンが発生したら、一部のメッセージをスタッフが見て判断しています。これはもう規則で決まっていますので。この「Dineプロテクト」機能があるから、おそらく、マッチングアプリ業界で一番ドタキャン率が少ないと思いますよ。
それはすごい! そういう改革があるからDineは、身元が不確かな人やサクラが多い「出会い系アプリ」との差別化ができているんでしょうか?
Dineがというよりは、マッチングアプリ業界の健全化が進んできているんですよ。マッチングサービスを行う企業が協力して業界団体を発足し、安心・安全に利用できるよう「自主規制ガイドライン」を作って、「出会い系アプリ」と差別化を図っていますし。このガイドラインに則って、サクラや偽名を使った風俗関連業者などを絶対に許さないよう監視体制を敷いて、発見したら凍結する措置を取ったりしているんですよ。
ただ、一般の消費者は「出会い系」との違いがわかりにくいと思うので、そこは課題だと感じています。
現在のマッチングアプリは、安全性が高まっているんですね。
そうですね。Dineではより健全化を目指すために、強制退会システムと24時間監視体制を整えています。万が一、メッセージで性的表現などの不適切な発言があったら、凍結や退会していただく場合もあります。
一般的にそういった会話はあり得えるのですが、それを許した瞬間にプラットフォームがどんどん悪に駆逐されてしまう。だから、悪化しそうなものを徹底的に排除することが、唯一の防御策なんです。
防御策を投じて健全化を保ち続ければ、普及が拡大して最終的に僕らの利益につながると思っています。
コロナ禍で大ダメージを受け、倒産危機。10日でオンラインデート機能を開発
マッチングアプリ市場はどんどん拡大していますが、昨今の恋愛や結婚の在り方は変わってきているんですか?
今、日本でマッチングアプリで結婚する人は、結婚する人全体の10%くらいの割合。ここ5年で急増しました。でも僕は10年以内に30%を超え、学校や職場の出会いを上回り、1位になると思います。
昨今は出会う手段としてインターネットを使った便利なものが生まれ、これまで異性に出会えなかった人も出会えるようになったからこそ、すべての人に平等な機会を提供する。これが世の中をよくするために僕らができることだと思っています。
最近、オンライン上のスナックを経営できる「ライブ配信婚活機能」も導入されました。どういうきっかけで生まれた機能なんですか?
もともと東京の恵比寿で「Snack Dine」というDine会員限定の飲食店を営んでいたんですが、コロナ禍で閉店して。この店で偶然出会って結婚した人もいるなど、「出会いの、最短距離」を提供する場だったんです。
そこで、オンライン上で会員がスナックのママになって、みんなと会話を楽しんだり、ビールやおつまみなどのバーチャル注文=投げ銭がもらえる機能を作りました。とても好評で、オンラインスナックで知り合い、お付き合いに発展した会員もいますよ。
楽しそうですね! 2020年、最初の緊急事態宣言の直後には「オンラインデート機能」も開始しました。
コロナ禍で食事デートが行けなくなったために始めた、いわゆるビデオ通話機能です。ただ、そのままだと面白くないので、バーチャルレストランでメニューに見立てた10の質問に答えて会話できる仕組みにしています。
この「オンラインデート機能」は、緊急事態宣言が出そうとなったときに、急いで10日で開発したんです。
僕です(笑)。心理学の論文などを読み、研究しながら作ったので、すべての質問に答えると仲良くなれると思いますよ。
今はオンラインと比べて、オフラインデートの需要はどうですか?
最初の緊急事態宣言直後は、95%がオンラインデートでしたが、今はほとんどオフラインの食事デートが行われています(2022年3月時点)。やっぱり会える状況なら会いたいですよね。人間の根源的な欲求として。
withコロナ時代、Dine含めたマッチングアプリ業界はどうなっていくんでしょうか?
業界全体はコロナ禍でより一層伸びています。学校や職場などのリアルな出会いが減っているなか、根源的な恋愛欲求を補えるものがマッチングアプリしかないからだと思います。
そんな中、Dineはコロナ禍で大ダメージを受け、売り上げが大きく落ち込みました。業界で唯一、やばい!ってなって、かなり焦りましたね。
そもそもが飲食店での食事デートが目的のマッチングアプリだからですね。今までリアルなデートに力を入れてきて、コロナ禍でオンラインデートを始めることに葛藤はなかったですか?
僕はもともとオフラインにすごくこだわってベットしていましたが、コロナ禍でまさかの逆ベットになった。1人負けして、このまま倒産するかもとなったとき、リブランディングによって「出会いの、最短距離」という言葉を生み出し、この方向性ならオフラインかオンラインかは関係ない。むしろ、僕がオフラインにこだわっていたことが間違いだったんだ、と気づきました。
マッチングアプリ業界で一番やばかったからこそ、右から左へ大きく舵を切れました。その結果、どのマッチングアプリよりもオンライン対応ができていると思います。
そして気になるのは、上條さんの会社「Mrk&Co」の今後の展望です。上場やM&Aは考えていますか?
前から世界にインパクトを残す事業をしたかったのですが、コロナ禍で停滞。上場準備は白紙になりましたが、投資家に出資していただいている以上は、何かしらのイグジット※はしたいです。
ただ、「大きな夢を描き、その過程でのイグジットが理想」という考え方の投資家が多いため、僕は大きな事業ができるよう邁進していきます。だって目指すは世界制覇ですからね(笑)。
※創業者や投資ファンドなどの投資家が、IPO(株式公開)またはM&Aなどによって株式を売却し、利益を得て投資資金を回収すること
上條景介(かみじょう けいすけ)
大学在学中にブログ「がんばれ、生協の白石さん!」を開設。書籍化された同作は発行部数約100万部の大ヒット。2008年、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。ソーシャルゲーム事業の立ち上げに参画し、同社初のソーシャルゲーム「海賊トレジャー」をリリース。その後、カナダスタジオ立ち上げのためバンクーバーに赴任。2015年、DeNAを退職し、株式会社Mrk&Coを共同創業。婚活・恋活マッチングアプリ「Dine」の開発・運営を行う。
Dine:
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@kamijovi
撮影/酒井恭伸
取材・文/川端美穂、おかねチップス編集部