つみたてNISAを解約したくなったときに確認したいポイントと注意点

つみたてNISAは初心者向けの資産運用方法としておすすめですが、ライフスタイルや資産形成の方針によっては、解約を検討するのも選択肢の1つです。

つみたてNISAを解約する際は、正しい手順を踏んで資産を売却する必要があるほか、解約によりどのような影響が出るのかについても、知っておく必要があります。

今回はつみたてNISAを解約する方法と、解約を検討しているのであれば知っておきたい注意点を解説します。

つみたてNISAの解約を考えている方に伝えたいつみたてNISAの仕組みや特徴についても解説するので、解約方法が気になる方はぜひ参考にしてください。

つみたてNISAは解約できるのか

結論として、つみたてNISAは途中で解約することも可能です。

つみたてNISAは長期運用を想定した資産運用制度ですが、ライフスタイルや運用方法をもとに途中で解約し、ほかの資産運用の選択肢を取るのも良いでしょう。

特につみたてNISAは運用年月に縛りがある制度ではないため、解約したいと考えたタイミングで簡単に解約手続きを踏めます。

解約は証券会社の投資専用ページから、各証券会社の案内に従い簡単に手続きでき、すぐに現金として手元に戻せるため、つみたてNISAを始めるなら必ず解約方法についても知っておきましょう。

つみたてNISA解約の前に知っておきたいポイント

つみたてNISAは必要に応じていつでも解約できますが、一方で解約前に知っておきたいポイントも存在します。

つみたてNISAの解約を考えている方が知っておきたい資産運用のポイントは3つです。

解約を考えている方は、以下の選択肢についても検討してみてください。

積み立て金額の減額ができる

経済的な理由から月々積み立てる元金の捻出が難しくなった場合は、積立金額の減額を検討するのもおすすめです。

つみたてNISAは月々1,000円（利用する証券会社により異なる）ほどから資産運用を始められます。

そのため現在は月々数万円を投資しており、経済的な理由からその捻出が難しくなったなどの場合は、無理のない積立額に減額するのも選択肢の1つです。

つみたてNISAは少額であっても、長期的な資産運用により利益を大きく増やせる可能性を秘めています。

またつみたてNISAは逆に積み立て額を増やすことも可能なため、一時的に減額しつつ、経済的な余裕ができたときにまた投資額を元に戻すのも良いでしょう。

運用の一部売却ができる

つみたてNISAで得た運用益や積み立てた金額は、任意のタイミングで一部を売却することも可能です。

投資の目標額を達成したときや、急にまとまった金額が必要になった場合など、必要に応じて保有する金融商品の一部を売却して資金を確保するのも良いでしょう。

積立商品の変更ができる

つみたてNISAを始めたものの、どうも運用益が伸び悩んでいると感じたら、積み立て商品の変更手続きを取るのもおすすめです。

積み立て商品を変更すれば、今まで購入した金融商品はそのまま保有しつつ、今後の資産購入は成長を期待できる金融商品の購入に充てられます。

今まで購入してきた金融商品も、持ち続けるだけで運用益を期待できるため、持ち続けておけば将来的な利益へと繋げられるでしょう。

つみたてNISAの運用方法を見直そう！年代別におすすめ運用方法を解説

つみたてNISAは長期保有で利益が望めます

つみたてNISAは長期保有を前提とした資産運用制度です。

つみたてNISAが長期保有に向いている理由を3つご紹介します。

・政府が認めた安定性の高い金融商品のみ購入できるため

・複数の銘柄にまとめて投資できるインデックス銘柄が豊富なため

・ドルコスト平均法を使い金融商品を買い付けしているため

一度つみたてNISAを始めたのであれば、長期的な金融商品の保有を検討しましょう。

なかでも注目したいのが、つみたてNISAがドルコスト平均法に基づいて買い付けされている点です。

ドルコスト平均法について、さらに詳しく解説します。

ドルコスト平均法

金融商品の価格は株価の値動きに合わせて日々移り変わっています。

そのため購入するタイミングにより金融商品の買い付け額に大きな差が出るでしょう。

理想系は株価が安いタイミングでまとめて金融商品を購入することですが、いつ株価が安くなるのか、将来的に株価がどのように変動していくのかは予知できないことです。

そのためドルコスト平均法では、毎日の株価の変動をチェックしつつ、株価が高いときは購入数を減らし、株価が安いときに購入数を増やす形で金融商品の買い付けを行っています。

つみたてNISAはいずれの金融商品も、このドルコスト平均法をもとに運用しています。

そのため自分で買い付けるよりも、より安く・安定した額での金融商品を目指せるでしょう。

それでもつみたてNISAを解約したい時は休止もできる

つみたてNISAの解約について解説しました。

つみたてNISAは任意で始められる投資制度のため、解約したいと考えたときはすぐに解約できます。

ライフスタイルや資産運用の方針に合わせて、ときには解約を選択するのも良いでしょう。

しかしつみたてNISAは、長期運用を前提とした資産運用制度で、一定期間の税的優遇措置も取られています。

そのためつみたてNISAの解約を検討している際は、解約ではなく積立額の減額や一部のみの売却など、ほかの選択肢を取るのもおすすめです。

またつみたてNISAは新規の積み立てを休止する選択肢も取れるため、積み立て額の追加は取りやめて、今まで購入した金融商品のみ持ち続けるのも良いでしょう。

つみたてNISAは自分の投資方針や資金に合わせて、さまざまな運用方法が叶います。

初心者でも簡単に始められる資産運用制度のため、つみたてNISAを始めるかお悩みの方はぜひ検討してみてください。

文／おかねチップス編集部
監修文／おかねチップス編集部

おかねチップス編集部

おかねチップスは、毎月30件以上の記事配信と業界人へのインタビュー記事等を多く取り上げており、創刊1年で月間25万PVと22万UUの購読者数へと成長。
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