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「egg」編集長から女子校の校長に。生まれながらのギャル・赤荻瞳のポジティブ変換力

「egg」編集長から女子校の校長に。生まれながらのギャル・赤荻瞳のポジティブ変換力

編集長として伝説のギャル雑誌『egg』を復刊させ、2023年に渋谷に開校する女子校の校長に就任した赤荻瞳さん。高校中退後のギャルサー活動から、数々のモデルを育てた編集長時代の話、高校創立に向けた今の思いまで、たっぷりと伺いました。さまざまな困難やプレッシャーを物ともせず、「日本一のポジティブさ」で切り抜けてきた赤荻さんの生き方&仕事論は、学びがいっぱいです!

高校中退後ギャルサー活動を経て、21歳で『egg』編集長に立候補

現在、女子校の開港準備に邁進中の赤荻さん。まずは『egg』編集長時代の話を伺います!
おかねチップス編集部
はじめまして。私たちは90年代のコギャルブームを見てきたアラフォーでして。今のギャル文化には疎いので、ぜひその辺もいろいろと教えてください。
赤荻
さん
全然教えますよ(笑)。何でも聞いてくださーいっ!
おかねチップス編集部
ありがとうございます! 早速ですが、そもそもギャルの定義ってなんなんですか?
赤荻
さん
ギャルにはいろいろなタイプの子がいるんですけど、結局は個性と自由の象徴=ギャルなんですよ。個性と自由を愛するマインドを持ってればいけんじゃね?みたいな(笑)。
おかねチップス編集部
ギャルってファッションではなく、マインドのことだったんですね! では、赤荻さんはどうしてギャルになったんですか?
赤荻
さん
私は生まれた瞬間からギャルだったんですよ。物心ついたときには、おしゃれで一番目立ちたい!みたいなマインドを持ってて。小5で初めて雑誌の『egg』に触れて、自分はギャルだって自覚したんです。当時は大人になったら地元の埼玉を出て、渋谷で生きていくんだろうなって思ってましたね。
おかねチップス編集部
生粋のギャルなんですね! 埼玉で生まれ育った赤荻さんは、どうやって渋谷のギャルに?
赤荻
さん
『egg』に“ギャルが多い高校”的なランキングが載ってて「1位の高校に絶対行く。マジ勉強しよう!」って頑張って勉強して合格したんです。でも、入学すると勉強は難しすぎてついていけないし、校則も結構厳しくて。

結局、高校行かずに遊んじゃって1年で退学したんです。それからはほぼ毎日渋谷に行って、ギャルサー(ギャルサークル)の活動を一生懸命やってましたね。当時はとにかく渋谷で一番のギャルになりたかったんですよ(笑)。
生まれながらにしてギャルだった赤荻さんは、たくさんのギャルを輩出する高校に入学するも、1年で退学してしまった
おかねチップス編集部
そのギャルサーでは、具体的にどんな活動をしてたんですか?
赤荻
さん
年に2回大きなイベントがあって、その企画や運営をしてました。『egg』や『Popteen』、当時ギャルに人気だった『Ranzuki』のモデルさんを呼んでファッションショーをするんです。

あとギャルサーのみんなでパラパラやダンスを発表するために、週3オールで3カ月練習してました。って、練習しすぎですけど(笑)。
おかねチップス編集部
幼い頃に抱いた思いの通り、渋谷で生きるギャルになったんですね……!
赤荻
さん
はい! でもギャルサーは高3の代で卒業して、渋谷をちょっぴり離れてバイトしてたんですけど、やっぱり渋谷で働きたくて就活したんです。私、仕事の面接って1回も落ちたことなくて、内定も決まりかけてたんですけど、なんかちょっと違うかもって思ったタイミングで、広告代理店で働いてるサークルの先輩に渋谷でばったり会って、結局そこで働くことにしました。
おかねチップス編集部
広告代理店ではどんなお仕事をしたんですか?
赤荻
さん
テレビ局のイベントの運営をしたり、みちょぱ(池田美優)ちゃんと一緒につけまを開発したりしてました。それで2年くらい経ったとき、当時休刊していた『egg』をWEBで復活させる動きがあるって聞いて。「私にやらせてください!」って立候補して、編集長になったんです。
おかねチップス編集部
立候補するほど、『egg』の編集長になりたかったんですね!
赤荻
さん
私が17歳で一番ギャルだったときに『egg』が休刊しちゃって、教科書より読んでたくらい生活の中心だったので、もう超ショックだったんです。

で、2018年に『egg』がWEBで復刊されると知ったときはめちゃくちゃ嬉しくて、「絶対、編集長やりたい」って。編集長になってからは、まずはYouTubeで「egg Channel」を立ち上げて、毎日更新しました。
おかねチップス編集部
YouTubeで『egg』らしさを出すためにこだわったことはありますか?
赤荻
さん
黒ギャルだけじゃなくて、美白してる白ギャルやナチュラルめのギャル、高校生のギャルママとか個性的な子たちをたくさん集めて、最新情報を届けることにこだわってましたね。
おかねチップス編集部
その個性的なギャルたちは、どうやって集めたんですか?
赤荻
さん
最初の方はTikTokとかインスタ、Twitterで検索してギャルを探しました。ギャルの友達って大体かわいいギャルなんですよ。だから、モデルの子の友達を呼んで、芋づる式みたいな感じで集めて(笑)。雑誌が復刊してからはオーディションで『egg』の専属モデルを決めてます。
2014年に休刊した雑誌『egg』は、WEB版eggの功績が認められ、2019年に復刊
おかねチップス編集部
2019年に雑誌『egg』の復刊(年2回発行)が決まりましたが、YouTubeの功績が大きかったんですか?
赤荻
さん
ファンからの要望が大きかったんです。Twitterで1週間以内に1万リツイートを達成したら雑誌を復刊できるっていう施策をやったら、2時間半くらいで達成できたんです。
おかねチップス編集部
えー!!! すごいですね。
赤荻
さん
ですよね!!
当時の10代のモデルってあんまり雑誌を読まない世代かなって思ってたんですけど、「eggを復刊してほしい」っていう声がめちゃくちゃ多くて。やっぱり過去の大先輩モデルさんたちの影響力も大きかったと思います。さらに、出版社や編集部のご協力もあって復刊できました。
おかねチップス編集部
雑誌制作未経験で編集長って、誌面作りや進行・管理など苦労しませんでしたか?
赤荻
さん
最初は、入稿とか校了とか何が何やらって感じでした(笑)。でも、ギャルサー時代にサークル紹介のパンフレットとか作ってたので、大体の流れは知ってたんです。本当、若いとき経験値積んでてよかったなって。あとは以前の編集部のご協力もがっつりあったので、なんとか復刊することができたんです。

ただ、YouTubeの制作と並行して雑誌を作ってたので、なかなか大変でしたね。

褒めちぎって個性を爆発させ、ギャルの魅力を発信する

赤荻さんが『egg』復活のために尽力したことは?
おかねチップス編集部
編集長として『egg』を盛り上げるために行ったことはありますか?
赤荻
さん
WEBで復刊したときは、YouTubeでモデルが実際にしゃべったり動いたりする姿を見せられるから、そこは紙より有利だなって思いました。すごい時代に合ってるし、頑張ればギャル文化をもう1回流行らせられる!って。
 
だから、動画でのアピールが得意な子や自己ブランディングが上手な子をめちゃくちゃ採用してました。実は、編集部が服装とかを作り込むことはあまりしてないんです。やっぱり、その子なりの奇想天外な考えがあって、着たい服や好きなネイルをするのがギャルだから。私たちが作り上げるのではなく、モデルをどんどん持ち上げて本人が持つ個性を爆発させてましたね。そのために、褒めて褒めて、褒めちぎるんです(笑)。
おかねチップス編集部
そうして誕生した個性的なモデルさんそれぞれにファンがつき、復刊後の『egg』がどんどん盛り上がっていったんですね。
赤荻
さん
そうですね。モデルの個性が際立つほど、ファンの子のバリエーションもどんどん増えるので。『egg』ってモデルだけじゃなくてファンの子も含めた集合体なんですよ。
おかねチップス編集部
ちなみに『egg』で人気になって、ほかの雑誌やテレビにまで活動を広げたモデルさんもたくさんいますよね。せっかく育てたからには手放したくない!とはならないんですか?
赤荻
さん
全然ないですね。モデルにとっての『egg』は、卵からヒヨコがかえって広い世界に巣立っていく媒体でありたいんです。これは編集長になったときに決めたこと。
だから、eggモデルが別の媒体で活躍してる姿を見るのは、むしろめちゃくちゃうれしいんです。
「eggから巣立ったモデルが、ほかのメディアで活躍するのは幸せなことですね」と赤荻さん
おかねチップス編集部
素晴らしいですね。読者から編集長という立場に変わって『egg』に携わってから、何か新しい発見はありましたか?
赤荻
さん
いろいろなギャルに直接会えて、ギャルがもっと大好きになりました(笑)。

あとは令和のギャルのすごさも感じて。昔はアルバ(アルバローザ)の服を着てたらイケてるギャルっていうステータスがあったと思うんですけど、今はネットでめちゃくちゃ安く服を買えるようになったので、ブランド関係なく個性的なファッションを楽しんでいるんですよ。そういうところが、今の時代のギャルの魅力だなって。
おかねチップス編集部
ギャルの方たちは自分の魅力を伝えるために、ファッション以外でも努力してるんですか?
赤荻
さん
今は動画の時代なので、いくらかわいくてもTikTokやYouTubeでしゃべれなかったら有名にはなれない。それをわかっている子が多いですね。だから、自己ブランディングをきちんとやって、SNS映えのための努力をするのが基本ですね。みんな内面を磨く努力をしていると思います。

何でもポジティブに変換できるから、社長としての心配事はゼロ

自身をポジティブすぎると語る赤荻さんが、落ち込んだり、プレッシャーを感じたりすることって?
おかねチップス編集部
赤荻さんは4年間『egg』の編集長として活躍し、今年3月に退任されました。これには何か理由があるんですか?
赤荻
さん
私は今年26歳になるんですけど、次の世代にバトンタッチしたいと思って、後輩に編集長をお願いしました。

あと、編集長になった頃から一緒に頑張っていたモデルが3人いるんですけど、彼女たちが辞めるまでは編集長でいようと決めていたんです。ちょうど、彼女たちが次のステップに進む状態になって、別の媒体に送り出してあげた方がいい時期になったので、私も退任したという感じですね。
おかねチップス編集部
なるほど。赤荻さんは『egg』の制作やキャスティング、イベントの企画などを行う「エムアールエー」の社長でもありますが、どういった経緯で就任されたんですか?
赤荻
さん
『egg』を復刊するとき、当時働いていた会社の子会社としてエムアールエーを立ち上げることになって、就任しました。役員から提案されたときは「えっ、まじすか!? 社長でいいんすか!」って(笑)、うれしかったですね。昔から応援団長やったりと、目立ちたがり屋だったので。
おかねチップス編集部
社長を続けるなかで、業績を上げなきゃといったプレッシャーはないですか?
赤荻
さん
業績に関する責任は私にあるっていう気持ちは常に持っていますけど、プレッシャーは今のところないんですよね(笑)。
持ち前のポジティブ変換能力で、何事も前向きで取り組んでいく
おかねチップス編集部
すごいですね! 仕事に関する心配事とかストレスがあったときは、どうしてるんですか?
赤荻
さん
それもほとんどなくて……。悩みがないのが長所であり短所なんですけど。心配なことがあっても全部ポジティブに切り替わっちゃうんですよ。多分、日本一ポジティブかも(笑)。でもその分、周りの人にめちゃくちゃ助けられてるなと思いますね。
おかねチップス編集部
不安なことがあってもとりあえずやってみてから考える、という感じですか?
赤荻
さん
とりあえずやってみるはめっちゃあります! うまくいかなかったら、別の方法を試せばいいから。

YouTubeで視聴回数があんまり伸びかったこともありますが、「あ、こっちの方向じゃなかったんだ。わかってよかった! じゃあ、次は別の企画やってみよう!」みたいな感じで常に楽しいんですよ。
おかねチップス編集部
動画作りや誌面作りでハプニングが起きても余裕なんですか?
赤荻
さん
あー、やばい!って焦りはしますけど。「ごめんなさい! もう1日だけ待ってください(両手を合わせる)」みたいな(笑)。やっぱり周りの人たちのおかげで何とかやって来られたんだと思いますね。
「周りの人たちの力がなければ、今の私はないと思います」と赤荻さん

女子校の校長に就任。「マジで人生を変えられる自信があります」

2023年4月に開校予定の「渋谷女子インターナショナルスクール」。赤荻さんは校長に就任した
おかねチップス編集部
2023年4月、エムアールエーが「渋谷女子インターナショナルスクール」を開校されますが、赤荻さんは同校の校長先生に就任されたそうで! 
赤荻
さん
そうなんです、渋女の校長になりました〜!!!
おかねチップス編集部
渋女って略すんですね。その渋女では、「世界に羽ばたく人材を育成する」と、ビジョンに掲げていますね。
赤荻
さん
元々、ギャルを世界に広めたいっていう気持ちがずっとあったんです。みんなを笑顔にさせるギャルのパワーがあれば、地球を救えるはずだから。

世界で活躍できる女の子を輩出したいという思いがあるので、英会話の授業を積極的に取り入れる予定です。
おかねチップス編集部
1年生は共通で、2年生からは起業家、クリエイター、クローバルインフルエンサー、進学という4つのコースを選択できるみたいですね。

「渋谷女子インターナショナルスクール」の選択コース

起業家コース仕事をこなす人から仕事を創れる人へ。これからの時代に求められるスキルを学び、新しいアイデアで0から1を生み出す人材育成を目指します。
クリエイターコース時代と共にブログ(文字)からInstagram(写真)へ、そしてYouTubeやTikTok(動画)へと表現は変わりました。動画を通じて世の中に影響を与える人材育成を目指します。
グローバルインフルエンサーコース英語力を身につけることで、日本語で発信される日本の情報だけでなく、世界から吸収し世界に発信することができます。世界中で自由に意思疎通が図れる人材育成を目指します。
進学コース大学進学希望者に対しては、提携校カリキュラムに加えて直近の難関大学合格者を試験対策講師に招き、学習計画や受験のポイントを学ぶことで、志望校に合格する人材育成を目指します。

「渋谷女子インターナショナルスクール」では、将来世界で活躍できる起業家やクリエイター、グローバルインフルエンサーとなる⼥性を輩出していく。通常の⾼校教育に加え、独自のカリキュラムを用意している/※定員に達しない場合は、開設されない可能性あり

赤荻
さん
選択コースは、卒業後に何をするにしても絶対役立つ!と思ってこの4つに決めました。
おかねチップス編集部
どうしてこの4つが将来に役立つんでしょうか?
赤荻
さん
たとえば、アイス屋さんを開きたいってなったとき、起業のノウハウを知ってたり、お店をバズらせるためにSNSの運営ができたり、自分で動画も作れる能力があった方が成功しやすいじゃないですか。実践で役立つことを学んでおけばどんな仕事を選んでも、これからの時代をよりよく生きていけると思っています。
おかねチップス編集部
渋女は仕事に直結するノウハウを学んだり経験が積める学校なんですね。
赤荻
さん
はい、渋谷で経験豊富な特別講師からブランディングやSNSマーケティング、ヘアメイクなどを学べます。JKのためのSNS雑誌「思春記録」の編集長・大北友紀乃ちゃんとか人気の講師陣が揃っているのが強みですね。
おかねチップス編集部
そんなおもしろい授業なら居眠りしなさそうです(笑)。
赤荻
さん
絶対楽しいですよ! 提携校の授業もあるので、ちゃんと高校卒業資格を取ることもできます。学校は週4で、始業時間も10時半と遅め。バッチリおしゃれして登校できるのもウリです(笑)。無理せず登校してきちんと卒業してもらうことがめっちゃ大事だと思っているので。

eggモデルのなかにも学校の規則や校風が合わなくて中退しちゃった子がいるんですけど、「当時渋女があったら行きたかった」ってめっちゃ言ってくれますね。
おかねチップス編集部
ホームページに載っている年間行事もかなり斬新で気になりました!
毎月楽しそうなイベントが目白押し
赤荻
さん
渋女の年間行事、最高なんですよ!
たとえば、入学式は自分におめでとう&親に感謝を伝える場だと思うので、生徒同士でアイデアを出し合ってイベントを作り上げてもらう予定です。4月28日の「渋谷の日」に盛大にできたらいいなって。
おかねチップス編集部
なぜそこまでイベントを大事にされるんですか?
赤荻
さん
私がギャルサー時代、大きなイベント運営に携わって、その後すごい役に立つことが多かったからです。たくさんの人と関わりながら仕事するときに、ディレクションの仕方や創造する力など、イベント運営で学んだことが活きるんですよね。
おかねチップス編集部
なるほど。ちなみにギャルじゃなくても渋女に入学できますか(笑)?
赤荻
さん
もちろんです(笑)!
ギャルじゃない人や、まだ明確な夢が持てない人でも、何かをやってみたいっていう気持ちがあればぜひ入学していただきたいですね。
おかねチップス編集部
中学校でちょっとつまずいたけど高校で変わりたい!みたいな人とか。
赤荻
さん
ぜひ。マジで人生を変えられる自信があるので。
おかねチップス編集部
お〜、かっこいい! 編集長時代、『egg』モデルの人生を変えたことも?
赤荻
さん
ありますよ。たとえば、本を出版したりカラコンのプロデュースをしてる超人気の白ギャルの伊藤桃々(いとうもも)もその1人です。実は彼女、元々そんなにパッとしない静岡のギャルだったんです。本人がそう言ってるんですけど(笑)。

でも、『egg』モデルの専属に決まって毎週仕事で渋谷に来るようになったら、周りのギャルのファッションとかSNSの使い方にすごい影響を受けて、自分磨きも勉強して生まれ変わったんです。私が褒めて伸ばしたりもしましたけど、劇的に変われたのは本人の努力とeggという環境が大きいのかなって思います。
おかねチップス編集部
ダサかったのにeggモデルに採用したのは、原石として輝いていたからですか?
赤荻
さん
マインド強めで、めっちゃおもしろかったんです。すごい人見知りなんですけど、ボソッと言う一言がめちゃくちゃセンスあって、この子は絶対バケる!って。
おかねチップス編集部
やっぱり赤荻さんは人の魅力を開花させる才能があるんですね。今は校長になり新しい仕事の連続だと思うんですが、苦労と感じることはありますか?
赤荻
さん
えーっと……見た目がこんな感じなので、説明会に来てくださった中学生の親御さんが不安にならないようにすることですね。
おかねチップス編集部
学校説明会では、服装やメイクをガラリと変えたり?
赤荻
さん
そこは変えずに(笑)、ちゃんと心に届くように話をします。やっぱり言葉が大事なんですよね。熱い気持ちが伝われば、この人に任せたいって思っていただけるので。実際、話を聞いて心が動いた人って目をキラキラさせたり、いろいろ質問してくれたりしてくれるんです。それを見るとやっぱりうれしいですね。
校長という立場になった赤荻さんは、「渋女では絶対に最高の3年間を過ごせます!」と語る
おかねチップス編集部
しっかりと心に語りかけるから、人の心を動かせるんですね。赤荻さんは校長として、渋女をどんな高校にしたいと考えているんですか?
赤荻
さん
私が編集長や社長という立ち位置になれたのは運もありますけど、やっぱりギャルサーっていうコミュニティの人脈や経験のおかげだと思うんです。

でも、今って若い子たちのリアルなコミュニティが少ない。だから、渋女はチャレンジ精神旺盛な女子が集まるコミュニティになれたらいいなって。私は人の目標や夢を応援することがすごい好きなので、絶対全力でサポートして最高の3年間にさせていただきます!
おかねチップス編集部
赤荻校長、頼もしいですね!!
赤荻
さん
生徒には「校長が尻拭いしてくれるから、ワンチャンチャレンジしてみよう」って思いながら学校生活を満喫してほしいですね。あと、周りの人をマジで大事にしようっていうことも叩き込みたいです!
おかねチップス編集部
渋女が開校したら渋谷の街は変わると思いますか?
赤荻
さん
私の頃に比べたら今渋谷にギャルがあんまりいないんですけど、渋女を通じてギャルや若い世代の子たちを呼び戻すことができたらいいですね。私にとって渋谷は、夢を叶え、育ててくれた大切な場所。だから若い世代にもこの渋谷という街で、自分の可能性を見出し、未来を切り開いていってもらいたい。それを後押しできるよう、私も全力で渋女と渋谷を盛り上げていきたいです!
赤荻さんは、世界で活躍する人材を渋谷から輩出していく

赤荻瞳(あかおぎ ひとみ)

1996年生まれ。埼玉県出身。高校中退後、ギャルサークル(ギャルサー)で活動。2015年に広告制作会社に入社、2018年3月に『egg』をWEBで復刊させ、編集長に就任。WEB版『egg』を運営するエムアールエーの社長も務める。2022年3月をもって編集長を退任。2023年4月に開校する「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長に就任。

渋谷女子インターナショナルスクール:https://shibujyo.com/

写真/武石早代 
取材・文/川端美穂、おかねチップス編集部

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「egg」編集長から女子校の校長に。生まれながらのギャル・赤荻瞳のポジティブ変換力

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