【正社員よりも○○の時代】「契約社員」と「派遣社員」のワークスタイルを伝授します！

一昔前の日本では高校や大学を卒業して、正社員として働いて定年を迎える人が多くいました。それは「年功序列」と「終身雇用」が当たり前の時代の話です。
ですが時代が変化して、正社員にこだわることのない働き方をする人も増えています。

ここではその中で「契約社員」と「派遣社員」についてのメリットとデメリットを中心に解説します。

契約社員と派遣社員はどう違うの？

正社員として会社に採用されると、色々なメリットが考えられます。

例えば、給与が毎月安定してもらえることや、年に2回のボーナスがあるなどです。他にも、年金や社会保険等に加入するなどして、福利厚生が充実していることもメリットの一つです。

さらにアルバイトなどとは違い、不景気になっても簡単に解雇されるような事がないのも安心感があります。それ以外にも、出産などで産休を取ることも可能ですし、定年退職時には退職金が受け取れるのも楽しみの一つです。
しかし、このようなメリットが有る反面、正社員は時間に拘束されるというデメリットがあります。

テレワークが増加してきたとはいえ、何時間も電車やバスを乗り継いで、会社に通っている人はたくさんいます。さらに自分の都合で勤務地を選ぶことも出来ませんし、なにかと自由が利かないのが正社員なのです。

このように、時間や会社に出来るだけ縛られたくない働き方をしたいのであれば、契約社員や派遣社員になるという方法があります。

この二つの雇用形態は似ているように感じますが、異なる部分が多いです。

まず一番の大きな違いは、契約社員は就業先企業が雇用主である「直接的雇用」であるのに対して、派遣社員は登録した派遣会社が雇用主となる「間接的雇用」であるという点が大きく異なるのです。

契約社員のメリットとデメリットについて解説！

契約社員のメリットは様々ですが、契約社員という雇用形態にも関わらず、正社員に準ずるレベルの仕事が出来る点にあります。

仕事のスキルを上げたい人にとっては、おすすめの雇用形態です。
他にも、会社と直接的に雇用形態を結んでいるので、ゆくゆくは正社員への雇用の道があるということです。

会社としても契約社員としてスキルを学んでいるので、一から教える必要がない為、即戦力として雇用することも出来ます。それ以外でも契約社員は、正社員のように交通費が支給されることが多く、電車やバスを乗り継いで遠方から通う場合も、交通費を気にしないで安心して通勤できます。

デメリットとして挙げられるのは、正社員に準ずる仕事をしているのに、年収が正社員より低いなどの「賃金」の問題があります。
他にも、契約社員には「契約期間」が決められているため、契約満了後はほかの仕事を探さなくてはなりません。ちなみに、契約社員の契約期間は3年以内と定められているものの、契約更新ができる場合には1年や半年単位で更新をして、仕事を続けられる場合があります。

もしも契約更新がなく、仕事をやめなければならない場合には、会社側から最低でも契約終了の「30日前」までに告知されます。もしも告知されたら次の仕事探しを始めることになります。

派遣社員のメリットとデメリットとは?

契約社員では契約満了に伴い、次の職探しをする必要があると述べました。

ですが、派遣社員ではその点がやや異なります。派遣社員は間接雇用のために、今まで働いていた会社との契約が終了しても、登録している派遣会社が次の仕事を斡旋してくれることがあります。
派遣会社としても、その人にマッチした仕事を紹介してくれる可能性が高く、契約社員に比べると仕事にあぶれる可能性が低くなります。

なお、間接雇用のために、派遣先の会社に直接言いづらい雇用面や賃金の話なども、派遣会社を通して話をつけてくれることもあるので、派遣会社は大変心強い味方になります。

逆にデメリットとして、契約社員では交通費がほとんどの会社で支給されますが、派遣社員ではそれが支給されないケースが多いのです。
会社によっては、一部を支給してくれる会社もありますが、基本的には時給に含まれる形になります。そして、派遣社員の一番のデメリットは安定性が低いということです。
確かに、契約社員も契約期間が決められている為に安定性は低いですが、派遣社員はアルバイトと同様に、会社の突然の業務縮小などがあった場合には、解雇の対象になりやすい傾向があります。

もしも、雇用先の会社の寮などに入居している場合には、解雇と同時にそこも退去することになる為、安定性を重視した仕事をしたいのであれば、正社員は様々な面で安定しているといえます。契約社員は直接雇用で、正社員への途用もあるために、派遣よりも若干安定感はありますが、両方ともやや不安定な面は共通しているといえます。