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開発ディレクターとは?仕事内容・Webディレクターとの違い・1日の流れと年収レンジ、未経験から目指す手順

開発ディレクターとは?仕事内容・Webディレクターとの違い・1日の流れと年収レンジ、未経験から目指す手順

IT系の求人で「開発ディレクター」という職種を見かけて、Webディレクターやプロジェクトマネージャーと何が違うのか、エンジニアでなくてもなれるのかと迷った人は多いのではないでしょうか。開発ディレクターは、アプリやシステムを作るエンジニアと、事業側・発注側の間に立って開発を前に進める仕事です。

この記事では、開発ディレクターの仕事内容、似た職種との違い、1日の流れ、必要なスキル、求人票に出ている年収の実際、目指し方までを、サクサク仕事探しで実際に募集されている求人を見ながら整理します。Web・アプリ業界の職種の並びを先に知りたい方は、Web・アプリ業界の職種マップもあわせてどうぞ。

開発ディレクターとは?仕事内容の全体像

開発ディレクターは、ひとことで言えば「作りたいもの」を「エンジニアが作れる形」に翻訳し、完成まで進行させる人です。対象はスマートフォンアプリ、Webサービス、業務システムなど、プログラムを書いて作るプロダクト全般です。

サクサク仕事探しに掲載されている開発ディレクターの求人でも、社内の開発者や開発パートナー(外部の開発会社)との間に立ち、要件整理と全体スケジュールの管理・推進、定期的な社内報告を行うことが主な業務として書かれています。自社で新しく立ち上げるアプリの開発ディレクションを任せる、という募集もありました。

仕事はおおまかに次の4つに分けられます。

  • 要件整理……事業側の「こうしたい」を聞き取り、画面・機能・優先順位に分解して、エンジニアが見積もれる粒度にする
  • 進行管理……全体スケジュールを引き、タスクの進み具合と遅れの原因を把握して手を打つ
  • 開発パートナーとの調整……外部の開発会社に依頼している部分の仕様確認、質問への回答、成果物の受け入れ
  • 品質とリリースの管理……テストの段取り、不具合の優先度づけ、ストア申請やリリース判断、社内への報告

Webディレクター・PM・テクニカルディレクターとの違い

名前が似た職種が多く、会社によって呼び方も揺れますが、何を主に扱うかで見分けると整理しやすくなります。Webサイト制作の進行役についてはWebディレクターの仕事内容、予算と体制まで背負う役割はプロジェクトマネージャー(PM)とはで詳しく解説しています。

職種主に扱うもの重心エンジニア経験
開発ディレクターアプリ・Webサービス・システムの開発要件整理と開発チームの推進求められることが多い
WebディレクターWebサイト・LPの制作デザイン・原稿・公開までの進行必須ではない
プロジェクトマネージャー案件全体(予算・体制・納期)計画と管理、リスク対応案件による
テクニカルディレクター技術選定・設計技術面の責任と品質必須
プロダクトマネージャープロダクトの方向性何を作るか・なぜ作るかの決定あると有利

ざっくり言えば、プロダクトマネージャーが「何を作るか」を決め、開発ディレクターが「どう作って、いつ出すか」を回し、テクニカルディレクターが「技術的にどう実現するか」に責任を持つ、という分担です。小さな組織では1人が複数の役割を兼ねることもよくあります。

1日の流れ・実際の業務

開発ディレクターの1日は、開発の進め方(数週間ごとに区切って作るか、最初に全部決めて作るか)とリリース前後の時期によって大きく変わります。以下は、自社アプリを社内エンジニアと外部の開発パートナーで作っている場合の一例です。

時間業務内容
10:00チャットと課題管理ツールを確認。夜間に上がった不具合報告や、開発パートナーからの質問を仕分ける
10:30朝会(デイリースクラム)。各エンジニアの進み具合と詰まっている点を確認し、その場で判断できることは決める
11:30事業側との打ち合わせ。次に作る機能の要望を聞き、目的と優先度を確認する
13:00昼休憩
14:00要件の整理。画面の流れ、入力と出力、例外時の動きを書き出し、エンジニアに見積もりを依頼する
15:30開発パートナーとの定例。仕様の認識合わせ、納品物の確認、スケジュールの調整
17:00テスト環境で新機能を触って受け入れ確認。不具合を起票し、優先度をつける
18:00週次の社内報告資料を作成。進捗・リスク・次の判断事項をまとめる
19:00翌日のタスクを整理して退勤

リリース直前は、テストの結果を見ながら「この不具合は直してから出すか、次回に回すか」を決める場面が増えます。スマートフォンアプリの場合はストアの審査が入るため、審査に必要な期間まで見込んでスケジュールを組むのも開発ディレクターの仕事です。

必要なスキルと知識

開発ディレクターに求められるのは、プログラムを書く力そのものより、エンジニアと同じ言葉で話し、判断の材料をそろえる力です。とはいえ、サクサク仕事探しの開発ディレクター求人では、アプリケーションの開発実務経験やエンジニア経験を応募条件にしているものが見られます。ほかの職種よりも技術の土台が重視されると考えておきましょう。

スキル具体的な中身重要度
開発の基礎知識フロントエンドとサーバーの役割、API、データベース、テストの考え方必須
要件定義要望を機能に分解し、例外や前提条件まで言葉にする力必須
進行管理見積もりの妥当性を判断し、遅れの原因を早めに見つける力必須
調整・コミュニケーション事業側・エンジニア・外部パートナーの利害をすり合わせる力必須
ドキュメント作成仕様書、議事録、報告資料を短く正確にまとめる力高い
プログラミング経験自分で書いた経験があると、見積もりや技術的な相談の精度が上がる求人による
アプリのリリース・グロース経験ストア申請、リリース後の改善の回し方歓迎されやすい

求人の歓迎条件には、チーム開発の経験、外部の開発チームへのディレクション経験、テスト自動化の知識、サーバー開発の経験、スマートフォンアプリのグロース経験などが並んでいました。「技術がわかる進行役」が求められていることが、条件の並びからも読み取れます。

年収の目安とキャリアパス

年収は会社の規模、扱うプロダクト、求められる経験で大きく変わります。サクサク仕事探しの開発ディレクター求人では、月給60万円〜(年収720万円〜)の掲載が見られます。正社員と契約社員の両方で募集があり、いずれも開発ディレクション経験やエンジニア経験を前提にした条件です。

参考として、同じ時期に掲載されていた開発に近い職種の年収も並べます。これは開発ディレクターの年収でも業界の平均でもなく、掲載額の一例です。また、今回集めた求人97件のうち56件は年収の掲載がなく、面談で決まる募集も少なくありません。

職種(求人票の職種名)掲載されていた年収
WEBディレクター350万円〜
プロジェクトマネージャー400万円〜480万円
プロダクトマネージャー450万円〜
テクニカルディレクター480万円〜
EM/VPoE候補650万円〜
開発ディレクター720万円〜

開発ディレクターの掲載額が高めに出ているのは、エンジニア経験とディレクション経験の両方を求める募集だからだと考えられます。未経験から入れる職種の年収とは前提が違う点に注意してください。

キャリアの方向は、大きく次の3つに分かれます。

  • マネジメントへ……複数のプロジェクトや開発組織を見る立場へ。エンジニアリングマネージャー(EM)やPMOに進む道
  • プロダクトへ……「どう作るか」から「何を作るか」へ軸足を移し、プロダクトマネージャーになる道
  • 専門性を深める……特定の業界(金融、医療、動画配信など)や技術領域に強い開発ディレクターとして、より大きな案件を任される道

未経験から目指すには

前述のとおり、開発ディレクターはまったくの未経験からいきなり就くのは難しい職種です。現実的には、次のどれかの経験を積んでから移るルートが一般的です。

  • エンジニアから……もっとも多いルート。開発チームの中でリーダーや仕様の取りまとめを任されるようになったら、ディレクション側に寄せていく
  • Webディレクターから……サイト制作の進行経験をもとに、システム開発を伴う案件に関わり、技術の知識を足していく。保守・運用ディレクターとして既存システムに触れるのも近道
  • QA・テスターから……仕様と不具合の両方を見る立場から、要件整理や受け入れ確認の経験を積む
  • 発注側の担当者から……事業会社でシステム開発の発注・窓口を担当した経験は、要件整理と外部パートナーとの調整にそのまま生きる

エンジニア経験がない場合は、簡単なWebアプリを自分で作ってみる、APIやデータベースの基本を学ぶなど、エンジニアの説明を理解できる土台を作っておくと面接での説得力が変わります。IT職全体のキャリアの広がりはIT・エンジニアのキャリアパスも参考になります。

向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
技術の話を面白がって聞ける技術的な話は全部エンジニア任せにしたい
あいまいな要望を言葉と図に整理するのが好き決まったことを決まったとおりに進めたい
立場の違う人の間で落としどころを探せる自分の意見を通すことを最優先したい
遅れや問題を早めに共有できる問題が起きても自分で抱え込みがち

求人票で確認したいポイント

開発ディレクターは会社によって担当範囲の差が大きい職種です。応募前に、求人票や面談で次の点を確認しておくと入社後のギャップを減らせます。

  • 開発体制……社内エンジニア中心か、外部の開発パートナー中心か。何人規模のチームを見るのか
  • 担当範囲……要件定義から関わるのか、決まった仕様の進行管理が中心か。予算やパートナー選定まで持つのか
  • 扱うプロダクト……自社サービスか受託開発か。スマートフォンアプリ、Webサービス、業務システムのどれか
  • 求められる技術レベル……エンジニア経験が必須か歓迎か。自分でコードを書く場面があるか
  • 開発の進め方……短い期間で区切って作る進め方か、最初に仕様を固める進め方か
  • 働き方……リモートワークの可否、勤務時間、リリース前後の稼働
  • 年収の決まり方……月給制か年俸制か、賞与の有無、経験による決定の幅

よくある質問

開発ディレクターにプログラミングスキルは必要ですか?

毎日コードを書くわけではありませんが、求人ではエンジニア経験やアプリ開発の実務経験を応募条件にしているものが見られます。少なくとも、エンジニアの説明を理解して見積もりの妥当性を判断できる程度の知識は求められると考えておきましょう。

Webディレクターから開発ディレクターに転職できますか?

可能です。進行管理やクライアント調整の経験は共通して評価されます。ただし、サイト制作よりもシステムの仕組みに踏み込む場面が多いため、APIやデータベース、テストの基本を学んでおくと移りやすくなります。

開発ディレクターとプロジェクトマネージャーは同じですか?

重なる部分は大きいものの、一般的にはプロジェクトマネージャーのほうが予算・体制・リスクなど案件全体の管理に重心があり、開発ディレクターは要件整理と開発チームの推進に重心があります。会社によって呼び方が入れ替わることもあるので、求人票の業務内容で判断しましょう。

リモートワークはできますか?

求人によります。開発チームとのやり取りはオンラインのツールで完結しやすく、出社とリモートワークを選べる募集もあります。立ち上げ期や事業側との打ち合わせが多い時期は出社を求められる場合もあるので、働き方の条件は個別に確認してください。

まとめ

開発ディレクターは、作りたいものをエンジニアが作れる形に整理し、リリースまで開発を前に進める仕事です。ポイントを振り返ります。

  • 仕事の中心は、要件整理、進行管理、開発パートナーとの調整、品質とリリースの管理
  • Webディレクターよりシステム開発寄り、PMより開発チームの推進寄りの役割
  • 求人ではエンジニア経験やアプリ開発の実務経験を応募条件にするものが見られる
  • サクサク仕事探しの求人では年収720万円〜の掲載が見られる。経験者向けの条件である点に注意
  • 未経験からは、エンジニア・Webディレクター・QA・発注側担当などを経由して移るのが現実的

開発に関わるほかの職種もあわせて知りたい方は、Web・アプリ業界の職種マップやプロジェクトマネージャー(PM)の仕事、テクニカルディレクターの仕事から、自分に合う入り口を探してみてください。

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