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【過去20年も!】給料が上がらない?上がらない理由と原因を探る

【過去20年も!】給料が上がらない?上がらない理由と原因を探る

日本では過去20年間給料が上がっていません。

給料が上がらないのはなぜ?、給料が上がらない理由が知りたいと気になっている人は多いのではないでしょうか?

この記事では、給料が上がらない理由や原因について詳しく説明します。

給料が上がらないことで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

給料がいつまでも安いのは企業の業績が上がっていないから

国税庁の民間給与実態統計調査では、日本の平均給料は2000年で461万円、2020年は433万円となっています。

これを見ると給料が20年間ほぼ変わっていないどころか、減少していることが分かります。

日本の給料が上がらないのは、企業の生産性が低く高い付加価値を得ることができずに業績が上がらないためです。

経済学の観点から、給料は生産性に比例して上がっていき、生産性は企業の付加価値が増えない限りは高くなることはありません。

そのため、日本の給料が上がらないのは企業の業績が上がらないためですが、結論としては企業が付加価値を高められないことが問題なのです。

日本の企業での社員1人当たりの付加価値はどの分野でもアメリカやドイツよりも低くなっており、従業員1人が稼ぐ金額が欧米諸国よりもかなり少ないことが分かります。

企業の経営戦略が結果的に働き手の給料を左右する

企業は経営者の意思で経営戦略が決められるため、日本企業が業績を上げるためには経営戦略が問題となると言えます。

日本では大手企業をトップとして重層的に下請け構造ができているので、大手企業の経営によって経済全体が左右されて給料にも影響が出るのです。

大手企業の経営者の考えが変わらなければ、日本全体の給料は上がらないのです。

株式会社は所有者の株主の意向を尊重することが義務となるため、日本経済や社員のことを考えるというよりも株主優先になってしまいます。

ただ、現実は株主からの経営チェックはそれほど厳しくなく、経営に問題があっても経営者を退任させるということはありません。

そのため、お飾りとして経営者が選ばれることが多く、経営戦略の改善にならないのです。

経営者は企業の業績を拡大するという仕事と引き換えに高額な報酬と社会的地位がもらえるはずですが、実際にはそうとは限らないというのが日本経済の課題となっているのです。

年功序列制度にも問題がある

日本では大企業を中心として年功序列制度と終身雇用を採用しているケースが多く、これが給料が上がらない原因となっています。

経営状態があまりよくない中小企業などでは終身雇用ができないこともありますが、年功序列制度は大企業に関わらず中小企業でも多い傾向にあります。

年功序列制度では仕事や成果に対してお金が支払われるのではなく、社員として所属することに賃金が支払われることになります。

一定の勤続年数になると自動的に昇進して管理職になります。

現場業務は勤続年数の少ない若い社員が行うことになり、管理職は能力やスキルに関わらず管理職業務を行うことになります。

ただ、自動的に社員を昇進させると管理職が必要以上に多くなり、働かない社員が出てきてしまうのです。

それほど働かずとも給料がもらえてしまうため、企業としての売り上げに貢献することができず企業全体の業績も上がらないので社員に支払うことができる給料も増えないのです。

年功序列制度と終身雇用によって人材が固定されてしまうのでハラスメントや人間関係のストレスで仕事の生産性が落ちてしまうことも企業の業績が上がらずに給料も上がらない原因です。

特に大企業では正社員の解雇がしにくいので、給料を上げにくい仕組みとなっています。

アメリカでは解雇がしやすい法制度のため、景気の良い時に高い給料で良い人材を採用し、景気が悪くなるとすぐに解雇します。

人材の増減がしやすいことで、良い人材には良い待遇(高い給料)を設定することができるのです。

また、アメリカのように失業率が高い国の方は賃金上昇率が高いことがOECDのデータから分かっています。

企業の仕事内容や待遇が良くなければ、いい人材はすぐに辞めてしまうため、企業は高い給料で良い人材をつなぎとめようとします。

転職が活発になると適切なポジションで働ける人材が増えて企業の成長につながり、国全体の経済成長にも影響します。

日本では失業や転職はマイナスイメージを持たれることも多いですが、失業率の高い国ではキャリアアップのため自発的に会社を辞めているケースがほとんどでポジティブなイメージとなっています。

日本では人材の流動性が低いため、企業の成長や業績アップにつながる機会が少なくなってしまうのです。

給料の上がらない理由が自分自身になるのなら転職も視野に

日本の給料が上がらないのは、企業の業績が上がらないことや企業の経営戦略、年功序列制度に原因があります。

企業の経営戦略が変わらなければ企業の業績が上がることはありません。

また、年功序列制度が変わらなければスキルや実績がなく生産性のない社員が増えて企業の業績が上がらないため給料を増やすこともできないのです。

ただ、給料の上がりにくい業界で働いているような場合は、転職も視野に入れることをおすすめします。

給料が増えない理由と給料を増やす方法についてはこちらの記事でチェック!

文/おかねチップス編集部
監修文/おかねチップス編集部

おかねチップス編集部

おかねチップスは、毎月30件以上の記事配信と業界人へのインタビュー記事等を多く取り上げており、創刊1年で月間25万PVと22万UUの購読者数へと成長。
20代後半から40代後半にかけた、ビジネスマンがメインであり、フリーランス、パラレルワーカー、スタートアップ等の読者層が多数。数多くの著名人にも登壇頂いていると同時に各種専門記事については、記事の信頼性を最新性を担保するために、税理士や各業界のプロフェッショナルを監修に迎えたうえで、各記事を編集・校閲・確認を経て制作。

おかねチップス:https://okanechips.mei-kyu.com/

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